ピーリング剤と呼ばれるものは色々なタイプがありますが, 皮がボロボロ剥がれ落ちる、あのイメージのピーリング剤はこれです。
実際には,(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーで被膜し、カチオン界面活性剤で脱毛された毛を剥がして落とす、というタイプです。
よくボロボロと擦ってカスが落ちていく図を見たことがあるかと思いますが、角質と(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーのコーティングカスが落ちているわけですね。
ほぼ強制的に表面の角質を取り払うことが目的の角質除去剤と言えるので,肌への負担はマックス。
何年かに一度使うくらいのノリでちょうどいい程度であり、繰り返し頻繁に使うようなことはまずお勧めできません 。
肌が耐えられず,あっという間に敏感肌に変わってしまうでしょう。
単に、肌バリアとなっている角質の層が薄くなってしまうことで、ちょっとした刺激に弱くなり、普通なら浸透しないような成分が肌の奥に浸透しやすくなってしまうため、まさに無防備で危険な状態に陥る懸念があります。
このため,角質が厚くなって固くなってしまったような部分にごくごくまれに使用する程度の頻度であれば OKですが、元々皮膚が薄い部分や、肌のトーンを明るくしたいといった目的で安易に使ってしまうのはあまりにも危険と言えます。
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー,ステアルトリモニウムクロリドというピーリングの代表的な組み合わせのみならず、同じくカチオン界面活性剤であるジココジモニウムクロリド、毒性がエタノールの2倍のイソプロパノール、AHAによるピーリング効果を与える果実エキスの配合もあり、一般的なピーリング剤よりもピーリング効果が効率的で、危険性も高いのではと考えられます。
逆に言えばピーリング剤としては優秀なわけですが、もはや素人が安易に使っていいレベルなのかどうかという感じがします。
カチオン界面活性剤は脱毛剤の主剤としても使われるように、とてもタンパク変性作用は強く、ピーリング効果(角質除去作用)をもたらすほど肌の負担がとても強い成分です。
この成分を直接肌に塗るという時点でそれなりの覚悟はいるということ。
肌荒れとかそういう軽いレベルではなく、深刻なダメージ、それが継続してしまう敏感肌状態をもたらす危険性と常に隣り合わせであるということを肝に銘じましょう。
この強いピーリング効果を利用して,例えばかかとなどの角質が硬くなってしまったような部分に使うと随分と効果的であることが分かると思います。
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