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洗浄剤だけ見れば、ソフトで相当に低刺激、洗浄力も控えめなアミノ酸系中心で・・と一見良さそうに思えるが、
違う角度から見るとその安全性にやや疑問も感じる。
1つは、ペリセア・シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコールのように浸透性エステルオイルによる、いわゆる化粧のクレンジング作用のようなアプローチを導入している点。
ストロングオイリーに対するディープなクレンジング作用の肝はこの浸透性に依るところが大きいが、
肌に浸透する→刺激につながる→肌の深部まで乾燥させるというデメリットがあることも忘れてはいけない。
この製品で実際にどの程度刺激を感じるかは個人差があるが、作用秩序として浸透性に頼っている、という点はシャンプーにおいてはリスクの1つだ。
もう1点は、殺菌作用。
洗浄剤の1つにヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム液がある点や、ピロクトンオラミンの配合など殺菌力も比較的高い。
これは頭皮に必ずしもメリットがあるアプローチとは言えず、
人によっては恩恵となるが、不必要な状況での使用は頭皮常在菌にとって脅威となる。
つまり、頭皮コンディションの悪化につながる懸念がある。
このパターンでいくと、ヤシ油脂肪酸加水分解ケラチンK液のようなPPTタイプの洗浄剤で人によっては皮膚に何らかの炎症を起こす可能性も稀に考えられるかもしれない。
洗浄→殺菌→浸透→PPT吸着という複雑なプロセスでは、肌にリスクがそれだけ増えることも注意したい。
どれかの要素が肌の状況に合わないと、どの要素もリスキーとなる。
シャンプーの素材1つ1つはそれなりに質の良さを印象づけるが、
シンプルなシャンプーに比べリスクが多いわりに、特別得られるメリットがそう多くなさそうなのが少し気になるシャンプーである。