解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
株式会社ドクターシーラボブランド名
ドクターシーラボ容量
150ml参考価格
2980円1mlあたり
19.9円JANコード
4524734124444KaisekiID
6188全成分
まさに玉石混合という言葉がピッタリだと思われるクレンジング剤です。常人の理解を超えてしまっているような全成分表で、非常にチャレンジングで、清濁併せ持つ、うるさいくらいの個性を持つ製品です。
良い部分は突出しているし、悪い部分もしっかり悪い(?)、結果的に相性がよければものすごく役に立つであろうし、合わなければ徹底的に合わない、そのくらいはっきりした効果を持つないようですね。
まず基礎となっているクレンジング剤の部分。ヤシ油脂肪酸PEG7グリセリルベースということで即効性ある強いメイクオフ効果があります。拭き取り式にも使われるような成分ですから、いかに速やかにメイクを落とせるかお分かりいただけると思います。
さらには、ココイル加水分解コラーゲンKというコストで言えば最高級に近い洗浄剤も配合されていて、とりあえずエモリエントな感触であることは間違いないでしょう。エモリエントで、高級な質感という印象を受けるに違いありません。
もう一つ忘れていけないのが、ピーリングゲルであるという側面。つまりは角質を溶かして剥がすという効果を持ち、その強度によっては皮膚刺激や敏感肌につながってしまう懸念のある要素ですが、パパイン、乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液、乳酸桿菌/ブドウ果汁発酵液、乳酸といったピーリング成分が割と目立った配合量で含まれているのも分かります。
肌の弱い人には刺激に感じやすい製品である可能性が高いので、ピーリング効果を必要としない場合は避けた方が良いのは言うまでもありません。カチオン界面活性剤を用いるような破壊的なピーリング作用ではないため、一度や二度使う程度であればそこまで困難な状況に追い込まれることはないでしょうが。
油溶性ビタミンCといわれるテトラヘキシルデカン酸アスコルビル配合で、皮膚への浸透性が高く、48時間以上持続する抗酸化作用を付与。リン酸アスコルビルMgも同じく抗酸化作用を付与。遺伝子レベルで整肌作用をもたらすアーチチョーク葉エキス、ポリフェノールを多く含み抗酸化作用やエンドセリン1の合成抑制作用を付与するパッションフルーツエキス、血流促進のアカヤジオウエキスや、抗菌作用で知られるキハダ樹皮エキス、ヒアルロン酸の280倍の吸着力を持つヒアロベール、抗炎症作用を持つアラントイン、高い保湿効果という意味ではポリクオタニウム51もそうですね。様々な有効成分の浸透を助けるテトラヒドロピペリン(黒胡椒由来)も配合。
この他にも紹介しきれないほどの美容成分を多く配合しているという意味では、クレンジングという枠を超えたスキンケアを実現できるであろうユニークな製品と言えます。
ノーベル賞受賞成分であるフラーレン、ヒアルロン酸産生促進のオリゴペプチド24、黒ショウガエキスの血行促進作用も添加されています。これらの成分だけでも主役級ですから、いかに錚々たる顔ぶれであるかがわかりますね。
単純にクレンジングの部分と美容成分の部分では使いやすく有効性が高く、おすすめしない理由はないぐらいです。ただし一点ピーリングの部分に関してはご自分の肌に会うかどうか慎重な判断が求められます。
ピーリングによって角質を除去するという行為がいま必要なのか、必要であればどの程度許容されるのか、ご自分の肌の状態をよく見てむやみに使いすぎることのないように気を付けなければなりません。
そして、強いて言えば防腐剤の変わりようになっていると思われるグレープフルーツ果皮油やオレンジ果皮油には光毒性という副作用があるので、ピーリングの部分も含め肌の刺激性は比較的強い製品という認識を持つ必要があります。
これらの部分が気にならない、もしくは逆にメリットとなるような肌の状態であれば極めて相性が良く、肌に負担と感じるのであればきっぱりと使わない、という判断が求められるはっきりした性格のクレンジングゲルです。
年齢がある程度若い方にはあまり相性が合うケースが少ないかなという印象で、肌のくすみが気になる、シワが気になってきたというような、一定の加齢の現象を実感されている方には相性が良い可能性があります。
クレンジング力の強さという点では、ある程度メイクが強めでも速やかに落とせるという特徴をメリットと感じる方にも相性がいいでしょう。
非常に個性的で尖った性格のクレンジング剤ですが、試してみたくなる興味深さは確かに内包されているように思えます。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。