解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ホソカワミクロンブランド名
薬用ナノインパクト8容量
60ml参考価格
8800円1mlあたり
146.7円JANコード
4571208691322ASIN
B0B96XBLQ7発売日
20220830KaisekiID
9614全成分
解析チームです。ホソカワミクロンというと、100年以上の歴史を持つ超微粒子技術のパイオニア企業として知られていますが、その技術を育毛分野に応用したのが「薬用ナノインパクト8」。ナノカプセルによる浸透力と漢方エキスの融合という独自性をアピールしています。余談ですが、同社の技術は宇宙開発にも採用されているとか。さて、果たしてこの製品、本当に「革命的」と言えるのでしょうか?
育毛剤市場161製品中36位、総合点5点満点中3.78点と中段階層に位置します。注目すべきはスカルプケア力4.3点という高スコアで、これは業界平均3.2点を大幅に上回ります。ただし髪補修力2.1点、コスパ2.93点と苦戦している項目も。45種の成分配合は業界トップクラスですが、保湿力2.8点と保湿性能には課題が見られます。口コミ評価3.3点/5点という数字からも、万人受けする製品ではないことがうかがえます。
天然由来の抗菌成分で、0.1%濃度でも大腸菌を99%抑制するデータがあります(文献1)。ただし、濃度依存的な刺激性があり、0.5%を超えると皮膚障害リスクが増加します。本品では低濃度配合で安全性を確保している模様。
特許成分(特開2017-122345)で、マウス試験ではGABA濃度が2.3倍に増加。GABAは血管拡張作用により血流改善を促進し、毛乳頭細胞の活性化に寄与します。同様の効果を持つニンジンエキスとの比較では、抗酸化能が3倍高いとの報告あり(文献2)。
ルプリン酸を含むフラボノイドが豊富で、0.5%溶液でDPPHラジカル除去率78%を記録(文献3)。ただし、同様の抗酸化力を持つグリーンティーエキスと比較すると、浸透性で劣る可能性があります。
24週間の臨床試験で、12%の被験者が毛髪密度15%増加を示した実績あり(メーカー資料)。主要成分スウェルチアマリンは、ミノキシジルと同様にATP感受性カリウムチャネルを開く作用を持ちます。
「薬用ナノインパクト8」は、頭皮環境を根本改善したい方にはピッタリの選択肢。ナノテクと漢方の融合というコンセプトは、45種成分のバランスからも説得力があります。ただ、即効性やコストを考えると、「じっくり頭皮を育てたい」という方向き。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。