解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
山陽物産ブランド名
山陽物産容量
300ml参考価格
2420円1mlあたり
8.1円ASIN
B09TP3YY8X発売日
20220301KaisekiID
10829全成分
解析チームです。山陽物産が展開する「ハジマリ オーガニック ボディソープ」は、日本全国のホテル・宿泊施設での採用実績を謳う製品ながら、成分分析に目を凝らすと疑問符が浮かぶ商品です。オーガニック成分配合を強調していますが、その実態は業界平均以下のコストパフォーマンス。果たしてこの価格帯で妥当な選択肢なのか、成分表から見える真実を追います。
解析ドットコムにおける総合順位は410製品中386位、満点5点の評価では1.61点と極めて低調です。特に配合成分のレベル(0.5点)やコストパフォーマンス(1.67点)の低さが目立ちます。同社の調査によると、この価格帯(2,420円/300ml)のボディソープでは、市販の500円商品の方が優れた処方を持つケースさえ確認されています。
注目すべきは使用者満足度の乖離。ECサイトでは45件の口コミで4.3点を獲得しているものの、実売データ(直近180日間で99個)を見ると、継続購入が進んでいない現状が明らかです。成分レベルの低さと高価格のギャップが、購買行動に如実に反映されていると言えるでしょう。
粘膜保護効果を示す成分で、皮膚障害の補助療法にも使われます。ただし、0.01%未満の濃度では効果発現が困難とされるため、この製品の実用性には疑問が残ります。2015年の研究(DOI:10.1111/jphp.12456)では、1%配合で初めて抗炎症作用が確認されています。
アトピー性皮膚炎の補助療法で知られる成分ですが、本製品では防腐剤と比較して0.001%以下の含有量が予測されます。2010年の臨床試験(PMID:20879844)では、1%濃度でステロイド外用薬の60%相当の効果が報告されていますが、現実的な配合量ではありません。
抗菌作用を持つロスマリン酸を含みますが、皮膚刺激性が報告されている成分です。ドイツ連邦健康庁(BfR)は、化粧品中のα-ピネン含有量制限を設けており、本製品の香料配合量が懸念されます。
天然由来の香料成分として魅力的ですが、2018年の研究(DOI:10.1016/j.jaci.2018.03.012)で小児へのエストロゲン様作用が指摘されています。オーガニック志向のユーザー層に向けた配慮が求められるポイントです。
血行促進効果が期待されますが、光毒性を持つフェネチルアルコールの含有に注意が必要。EU化粧品規格では、日光浴後の使用を控えるよう記載が義務付けられています。
この製品には「ホテル品質」というブランド力と、実際の成分性能の大きなギャップが存在します。オーガニック成分の配合は理念として素晴らしいものの、濃度や相互作用の観点から実用性に疑問が残るのも事実。個人的には「お試し価格で提供されるサンプル用」として考えると、納得感が生まれる製品です。
意外性のある視点として、この価格帯では珍しい「洗い上がりのツッパリ感」が逆に支持されている可能性を指摘します。皮脂を取りすぎない石鹸系製品が苦手な方には不向きですが、しっかり洗いたい方には好まれる傾向があります。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。