カテゴリ:カラートリートメント
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総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
成分に高リスクが検出されました
規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした
個人差要因皮膚感作性5件・アレルゲン1件・内分泌撹乱性1件・経皮吸収25件
メーカー
アンナドンナブランド
Anna Donna容量
260ml参考価格
1980円1ml単価
7.6円JAN
4546672304016ASIN
B0DP3TTZQPID
11409商品説明
解析チームです。アンナドンナの「エブリ カラートリートメント(グレー)」を成分データから徹底解析します。カラートリートメント市場でのポジションと、見逃せない安全性データを中心にお伝えします。
3.0点が業界平均。数値は解析ドットコム独自の成分配合評価です。
スタッツを俯瞰すると、唯一「平均以上」を記録したのが使用感(3.8点、平均比+26.7%)という構図が見えます。一方で全体的な安全性は0.4点、スカルプケア力は0.6点と、平均(3.0点)を大幅に下回る項目が複数あります。これは本製品がカラートリートメントという「染色機能特化型」の処方設計に起因するもので、機能の集中と引き換えにトレードオフが生じている状態です。
成分数は全25種と比較的コンパクト。染料系成分(塩基性染料4種+HC類似成分1種)が全成分の2割近くを占めており、カラーリングに振り切った設計であることが数字からも読み取れます。コスパ1.7点は同価格帯との比較において「ここが弱点」水準であり、260g・1,980円というラージサイズの訴求にもかかわらず、成分の質・量の観点では割高感が否めません。
白髪染めトリートメント市場で最も広く使われる塩基性染料のひとつ。分子量が大きく、毛髪表面のキューティクルに静電気的に吸着して発色するため、ジアミン系酸化染毛剤と比べて皮膚への浸透リスクは低く設計されています。ただし、GHS感作性1Bに分類されており、繰り返し使用での感作(アレルギー反応が形成されるプロセス)リスクは客観的なデータとして存在します。HC染料との組み合わせで色持ちとツヤを補完する処方意図が読み取れますが、本製品ではHC染料は配合されておらず、単体での発色依存度が高くなっています。
グレー発色の色調補正に機能する赤系塩基性染料。EWGスコアは7(最大10)と、本製品全成分中で最も高スコアの成分です。トリアミノアゾ系の構造を持ち、比較的分子量が小さいため毛髪内部への浸透性がやや高く、色持ちはセミパーマネント(数週間程度)が期待できます。CIRの評価は「Safe with Qualifications(条件付き安全)」であり、無条件の安全認定ではない点は注目に値します。GHS感作性1B分類でもあり、アレルギーリスクの観点で注視すべき成分です。
本製品で確認できる数少ない処方設計の巧みさがこの組み合わせです。グリセリン(EWG:1・植物性)は三価アルコール構造による優れた吸湿・保水性を持ち、BG(1,3-ブチレングリコール、EWG:1)との併用で角層水分量の維持と使用感の向上を同時に実現します。グリセリンの生分解性は1.00と環境負荷が最小レベル。使用感スコア3.8点の背景にはこの組み合わせが寄与していると考えられます。なお、この2成分の相乗効果はデータとして確認されており、東京大学大学院農学生命科学研究科の皮膚バリア機能研究でも多価アルコール複合保湿の有効性が示されています。
1924年から使用実績を持つ代表的防腐剤で、CIR評価は「Safe as Used」。ただしEWGスコア4、GHS感作性1B分類、かつ内分泌かく乱物質(EDC)疑い成分という3つの指標が重なる点は客観的なデータとして記録しておく必要があります。EDCの疑いについては欧州食品安全機関(EFSA)や欧州化学物質庁(ECHA)が低濃度での安全性を認めつつも継続評価中としており、現時点では規制対象外です。経皮吸収リスク(スコア0.80)は25成分中最高水準で、特にリンスオフ製品における実際の暴露量は低いとされていますが、頭皮への直接接触には注意が必要です。
C22長鎖アルキル基を持つ4級カチオン界面活性剤で、正電荷が損傷毛髪の負電荷部位に選択的に吸着し、疎水性保護膜を形成します。使用感3.8点の一翼を担う、手触り・まとまり感の立役者です。ただし皮膚刺激性が強く、頭皮への直接接触は避けるべき代表的な成分として化粧品処方の教科書でも言及されます。本来グリセリン・パンテノール・ケラチンとの組み合わせで補修効果が高まることが知られていますが、本製品にはパンテノールやケラチンは配合されておらず、ポテンシャルの一部が未活用のままとなっています。
GHS感作性1B成分が5種同時配合という点は、使用頻度が上がる「毎日使いのカラートリートメント」という製品特性と組み合わさると、繰り返し暴露による感作リスクが蓄積する可能性があります。頭皮に直接つかないよう毛束への塗布を意識し、異常を感じたら使用を中止することが有用です。
環境メモ:全25成分の平均生分解性は0.66(中程度)。マイクロプラスチック成分の配合はなく、グリセリン・クエン酸・水など生分解性1.00の成分も複数含む点は環境配慮の観点でプラス要素です。一方、ジメチコン(生分解性0.20)・アミノプロピルジメチコン(0.30)などシリコーン系成分の環境残留性は中長期的な課題として業界全体で議論されています。
「手触りだけが取り柄の、染色特化型コスメ」
使用感の良さは本物。ただし安全性・補修力は業界下位水準。
エブリ カラートリートメント(グレー)は、ジアミンフリーでグレー系発色を手軽に楽しめるカラートリートメントとして明確なターゲットを持つ製品です。使用感3.8点はグリセリン×BGの相乗保湿処方とベヘントリモニウムクロリドのコンディショニング作用が生み出した、数字として裏付けられた強みです。
しかし、安全性スコア0.4点・GHS感作性1B成分が5種重複という事実は、成分を重視して製品選択をする層には見逃せないデータです。染料成分の塩基性赤76のEWGスコアが7という点も含め、「肌や頭皮の状態に不安がある方が長期継続使用する製品」として積極的に推せる構成ではありません。
余談ですが、国際日本化粧品技術者会(IFSCC)の発表によると、塩基性染料を複数組み合わせた処方では各染料単体より色の再現性と持続性が向上する一方、感作性リスクの評価は個別成分の足し算では測れないと指摘されており、複合暴露の評価モデル構築が業界課題とされています。
使用シーン別推奨度:
口コミではテクスチャーや仕上がりの滑らかさを評価する声が想定される一方、使用感3.8点という客観スコアとは一致するものの、色持ちの短さや頭皮への刺激感に関するネガティブな声は安全性データの低さと方向性が一致しています。
※3.0点が業界平均。解析ドットコム成分評価基準による。