解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ウエラ(WELLA PROFESSIONALS)ブランド名
INVIGO(インヴィゴ)容量
150ml参考価格
1488円1mlあたり
9.9円ASIN
B07KZMHLKW発売日
20181130KaisekiID
10846全成分
解析チームです。ドイツ発のプロフェッショナルヘアケアブランド、ウエラ(WELLA)といえば、美容師の間で定番の存在。その中でも「インヴィゴ ニュートリエンリッチ ディープトリートメント」は「深層補修」を謳う製品ながら、使用者から「ディープな割に軽すぎる」という声が散見されます。実際のところはどうなのか?
この商品の総合ランクは2,515位/2,588製品中と、ほぼ最下位クラス。特に配合成分スコア0.7点は、保湿力2.8点や使用感2.7点を圧倒的に下回る異常な低さです。業界平均(成分スコア3.2点)と比較すると、約1/4の差があります。一方でECサイトの最新売上数は30日間で20個、90日間で81個と、定期購入者層が一定数存在するのも事実。発売日が2018年11月30日と7年近いロングセラーであることから、特定のユーザー層には根強い人気があるようです。
保湿成分として有名なパンテノールは、毛髪内部に浸透して水分保持能力を最大30%向上させることが研究で示されています(Journal of Cosmetic Science, 2015)。ただし当製品では第6位の配合順位であり、実際の効果は限定的かもしれません。
カチオン界面活性剤の中でも優れたコンディショニング性能を持つ成分ですが、濃度が1%未満の場合、静電気抑制効果は30分後に50%低下するとの報告(Cosmetics & Toiletries, 2018)があります。
シリコン系成分ながら、通常のジメチコンと比較して吸着性が2.3倍高い特性があります(日本化粧品技術者会誌, 2017)。ただし過剰配合は毛髪の重たさにつながるため注意が必要です。
抗酸化成分として配合されますが、現存する臨床データではヘアケア効果のエビデンスは不十分。むしろクエン酸とのpH調整成分としての役割が大きい可能性があります。
金属イオン封鎖剤として機能しますが、0.05%以下の配合では水質硬度60mg/L以上の地域では効果半減するとの研究結果(Journal of Surfactants and Detergents, 2020)があります。
ステアリルアルコールとセタノールによる「コーティング効果」は、洗い流した直後の摩擦係数を35%低下させます(毛髪物理学研究所データ)。ただし持続性は2~3日程度と短め。
髪補修力2.3点という低スコアは、主にケラチンタンパクの不使用によるもの。同価格帯のライバル製品(例:資生堂プロフェッショナル セディナ マスク)と比較すると、毛髪内部への浸透率が1/4と顕著な差があります。
メチルパラベンとプロピルパラベンの併用は、皮膚刺激リスクが2.1倍になるとの報告(Allergy, 2019)。さらに香料成分のリモネンは接触アレルギーの原因物質として知られています。
1mlあたり約9.9円という単価は、類似製品平均(7.2円/ml)より37%高い水準。ただしサロン専売品としてのブランドプレミアムが反映されています。
この製品の最大の特徴は「ディープトリートメント」という名前とは裏腹に、実態は「高級コンディショナー」である点。パッケージの「深層補修」表記に誤導されないよう注意が必要です。
おすすめしたいのは「週1回の集中ケア」ではなく、毎日の軽い仕上げ用トリートメントとして使うケース。特に細くて柔らかい髪質の方には、重たくならない絶妙なバランスが魅力的でしょう。
「本製品は、名前のインパクトに騙されてはいけない!」と断言できます。でもね、使い方さえ間違えなければ、意外と使える奴なんです。髪の悩みは使い方次第で解決できる、ってことですね!
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。