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1mlあたり
カテゴリ内順位
一部の成分に注意が必要です
規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした
個人差要因皮膚感作性3件・内分泌撹乱性3件・経皮吸収24件
メーカー
オルビス(ORBIS)ブランド
Mr.容量
60ml参考価格
1980円1ml単価
33円JAN
4908064089770ASIN
B0DXKWGVS9発売日
2025年2月20日ID
11325シリーズ名
オルビス ミスター詰め替え
なし公式サイト
公式サイトを見る全成分
商品説明
解析チームです。ORBIS Mr. ドライタッチ UVジェルは、メンズ日焼け止め市場に"塗るあぶらとり紙"という独自コンセプトで登場した1本。SPF50+/PA++++の最高区分を持ちながら、使用感と安全性のバランスを成分レベルで検証しました。
シャンプー解析ドットコム スタッツ
平均3.0点基準。92製品中27位。
スタッツを俯瞰すると、全体的な安全性4.3点(業界平均+1.3点)は同カテゴリで優秀な水準に位置する一方、スキンケア性能2.4点・エイジングケア力2.5点はいずれも平均を下回る「要注意」ゾーン。これは設計思想の「割り切り」から来るもので、保湿やスキンケアを厚く積まず、UV防御とドライ仕上げに特化した処方と読み取れます。使用感3.8点(平均+0.8点)は平均以上を記録しており、この製品の最大の訴求軸であるベタつきのなさは成分設計で裏付けられています。1,980円・60mlという価格設定のコスパスコア2.93点はやや物足りない印象ですが、4種UV吸収剤システムのコストを踏まえると妥当な範囲内といえます。
EWGスコア2・日本化粧品基準収載(粘膜非接触製品で3.0%上限)・EU Annex III規制対象。業界では「次世代UV吸収剤」と位置付けられるトリアジン系成分で、UVB310nmとUVA343nmに二つの吸収極大を持つ広域スペクトラムフィルターです。最大の特徴は自身の光安定性が極めて高いだけでなく、配合されている他のUV吸収剤の光分解を抑制する安定化補助剤としても機能する点。この製品ではメトキシケイヒ酸エチルヘキシル(EWG:3)と組み合わさっており、処方全体のUV耐久性を底上げしていると考えられます。また、ビタミンE(トコフェロール)との相乗効果も確認されており、紫外線起因の酸化ダメージ抑制においてもマルチな役割を果たします。
全成分表の配合順2番目に位置するメトキシケイヒ酸エチルヘキシル(EWG:3)は、UVB領域を主力で吸収する最も歴史の長い化学系UV吸収剤のひとつ。高濃度配合(推奨上限10%)が示唆され、SPF50+の数値を牽引している主役成分です。これに加え、エチルヘキシルトリアゾン(EWG:2)は分子量が大きく皮膚浸透性が低いため、従来の化学系吸収剤より安全プロファイルが向上した次世代UVB吸収剤。EU Annex III・日本化粧品基準収載で最大5%まで配合可能。4種の吸収剤がUVB/UVA双方をカバーする多層UV防御システムは、この価格帯では充実した処方設計といえます。
余談ですが、Environmental Working Group(EWG)の2023年サンスクリーンレポートによると、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンはアボベンゾンの光分解を最大70%抑制するという報告があります。単体で使うより「混ぜてナンボ」の成分というわけです。
シクロペンタシロキサン(EWG:4・EU Annex III制限対象)は環状構造を持つ揮発性シリコーンで、塗布後に蒸発しながらサラッとした感触を生み出します。一方、ジメチコン(EWG:3)は不揮発性で皮膚表面に留まり滑らかな皮膜を形成。この組み合わせは「揮発で引き算、皮膜で足し算」という感触設計であり、使用感スコア3.8点(平均+0.8点)を支える処方の核心です。ただしシクロペンタシロキサンは環境残留性(bioaccumulation)が懸念されEU規制対象であることは留意すべき点です。
EWG:1・医薬部外品承認成分・CIR "Safe as Used"認定。ビタミンC(アスコルビン酸)にグルコースを結合させた安定型誘導体(AA2G)で、日本皮膚科学会が承認する美白有効成分。通常のビタミンCと比べ光・酸化安定性が格段に高く、皮膚酵素によって純粋なビタミンCに変換されてから作用するプロドラッグ型設計。UV防御後の抗酸化サポートと、メラニン生成抑制という二重の役割が期待されます。ただし全成分順位的に配合量は後半であり、ホワイトニング・トーンアップスコア2.7点という評価と一致する"サポート役"の位置付けです。
通常の増粘剤1種ではなく、疎水変性セルロース誘導体・カルボマー系クロスポリマー・キサンタンガム・アクリレーツ/ジメチコンコポリマーを複数組み合わせたハイブリッドゲル基剤を採用。疎水性と親水性の両方のネットワークを構築することで、皮脂や汗に接触しても崩れにくいジェルテクスチャーを実現していると考えられます。この複雑な増粘設計が「塗るあぶらとり紙」というコンセプトの処方面での裏付けになっています。
処方上の注意点
メトキシケイヒ酸エチルヘキシルはレチノール・過酸化ベンゾイルとの拮抗が報告されています。ニキビ治療薬(過酸化ベンゾイル系)や高濃度レチノール製品と重ねて使用する場合は、UV吸収剤の機能低下リスクを念頭に置く必要があります。また、シクロペンタシロキサンはアニオン系界面活性剤との相性に注意が必要で、石けん系洗顔後すぐの使用では乳化安定性に影響する可能性があります。
安全性4.3点・使用感3.8点という二軸で強みを発揮する一方、スキンケア性能2.4点・エイジングケア力2.5点に示されるように、肌の総合的なケアを期待する使い方には向いていません。これは製品の欠陥ではなく、「UV防御とテカリ防止の専門機」として割り切った設計の結果。メンズ向けに処方を最適化し、無駄な機能を削ぎ落とした潔さとも言えます。4種UV吸収剤の組み合わせでSPF50+/PA++++を維持しながら安全性スコアを4.3点に保てている点は、処方設計の技術力を示しています。
オルビス公式サイトでの満足度4.58(99件)は高い水準で、使用感の良さへの評価が集中しており、スタッツの使用感3.8点と方向性が一致しています。ただし、成分レベル3.0点(標準的)という評価は、高機能スキンケアを期待して購入したユーザーとは温度差が生まれる可能性を示唆します。
使用シーン別推奨度: