解析結果

ナプラ インプライム ボリュームアップトリートメント

広告を含みます。
販売開始から 12年4ヵ月21日(4526日)

総合点

3.6
3.6

総合ランク

2659個中 64

成分数

32

植物エキスの数

0

コスパ

0

安全性

0

素材の品質

0

髪補修力

0

育毛力

0

使用感の良さ

0

エイジングケア

0

ホワイトニング効果

0

保湿効果

0

スキンケア力

0

環境配慮

0

浸透力

0

即効性

0

持続性

0

ツヤ感

0

サラサラ感

0

特に優れた素材

4

注意が必要な素材

1

香り

無香料

サイズ (cm)

長: 5.2 幅: 18.8 高: 6.4

サブカテゴリ

ヘアトリートメント

メーカー

ナプラ(napla)

ブランド名

ナプラ

容量

200ml

参考価格

1280円

1mlあたり

6.4円

JANコード

4540688144659

ASIN

B00D2LJNMK

発売日

20130529

KaisekiID

576
【CICA化粧水】キキミーティー ローション解析チャート ハホニコ・ハッピーライフ
販売元による宣伝文
シャンプー後のボリューム感を残しながら「うるおいもあるが、さらっとした軽さがある」という仕上がりを表現できます。内部補修メインの成分が、髪本来のハリ・コシを与えると共に自然なツヤのある髪へと導きます。


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ナプラ インプライム ボリュームアップトリートメントの解説

軽さとボリュームが両立する驚異のトリートメント

解析チームです。美容室のバックヤードでプロが使う、あの銀色のパウチに入った業務用製品。その世界で長年、美容師たちの厳しい要求に応え続けてきたメーカーが「ナプラ」です。彼らが持つ毛髪科学の知見は、まさに現場で鍛え上げられた実践的なもの。そのナプラが「サロンクオリティを日々のバスルームへ」というコンセプトで展開するのが「インプライム」シリーズです。市場には「ボリュームアップ」を謳う製品が星の数ほど存在しますが、その実態はどうでしょうか。多くの場合、髪を固める樹脂で無理やり立ち上げるため「ごわつき」が生じたり、補修成分の重さで結局は夕方にはペタッとしてしまったり。「ボリューム」と「指通りの良さ」は、まるで水と油のような関係でした。しかし、この「インプライム ボリュームアップトリートメント」は、使用者から「ふんわりするのに、驚くほど軽い」「ダメージ毛なのに根元が立つ」という、一見すると矛盾した評価を数多く獲得しています。なぜ、この製品だけがその矛盾を解決できたのか?偶然の産物なのでしょうか、それとも、そこには緻密に計算された科学的根拠があるのでしょうか。今回は、その相反する使用感の裏に隠された、ナプラの処方設計の秘密を徹底的に解き明かしていきます。

概要:データが語る製品の実力

結論から申し上げます。この製品は、解析対象となった全2588製品の中で上位2.4%に食い込む、「髪の補修力」と「使用感」という二大要素に性能を極振りした、極めて目的意識の高い実力派トリートメントです。総合点こそ5点満点中3.6点と優等生レベルに留まりますが、その内訳は驚くほど尖っています。これは、全方位に平均的な製品ではなく、特定の悩みを抱えるユーザーにとって「これ以外ない」と思わせるほどの価値を持つことを示唆しています。まずは、客観的なデータを見ていきましょう。

このレーダーチャートを見れば、製品の特性は一目瞭然です。「髪補修力:5.2点」「使用感:6.2点」「保湿力:5.5点」という3つの項目が、業界平均(推定3点台半ば)を遥かに凌駕し、突出しています。特に「使用感」の6.2点というスコアは、5点満点評価において異例中の異例であり、開発者がどれほど「手触り」と「仕上がりの質感」に執着したかが見て取れます。これは、単にシリコンで表面を覆っただけでは到底到達できない領域の数値です。

一方で、チャートは明確な弱点も示しています。「スカルプケア力:2.4点」「エイジングケア力:2.1点」は平均を大きく下回ります。この極端なスコアのばらつきから読み取れるのは、ナプラ開発チームの極めて明確な開発思想です。それは、「頭皮環境の育成や、白髪・抜け毛といった根本的なエイジングケアは他の製品に任せる。この製品の使命は、今ある髪を、いかに美しく、スタイリングしやすく見せるか、その一点に全リソースを投入する」という、ある種の"割り切り"です。この潔さこそが、本製品が一部のユーザーから熱狂的に支持される理由でしょう。

また、成分数が32個と、市販のトリートメントとしてはやや多めである点も興味深い点です。これは、単に多くの成分を寄せ集めた「幕の内弁当」的な処方なのではなく、「ボリューム」「軽さ」「補修」「ツヤ」「指通り」といった、時に相反する複数の目的を同時に達成するため、それぞれに特化した専門家(成分)を多数揃えた「ドリームチーム」のような処方であることを示唆しています。次のセクションでは、このドリームチームの主要メンバーたちが、どのように連携して奇跡的な使用感を生み出しているのかを解剖していきます。

注目の成分:相反する効果を生む「処方の妙」

「ボリュームは欲しい、でも髪が硬くなるのは嫌だ」「ダメージは補修したい、でも重くなるのはもっと嫌だ」。この製品は、そんなワガママな願いを叶えるために、極めて緻密な計算のもとに成分が選ばれています。ここでは、その核心を担う主要成分を「役割」ごとに分類し、なぜこの組み合わせでなければならなかったのか、その処方の妙に迫ります。

【ハリ・弾力担当】(メタクリル酸グリセリルアミドエチル/メタクリル酸ステアリル)コポリマー(通称:セラキュート®)

要するに「髪の形状記憶コルセット」

この製品の「ボリュームアップ」の根幹をなすのが、この長大な名前を持つポリマー成分、通称「セラキュート」です。これは単なるコーティング剤ではありません。その最大の特徴は、毛髪の主成分であるケラチンと非常に親和性の高い「セラミド類似構造」を持ち、乾燥する過程で柔軟かつ強固な「形状記憶フィルム」を形成する点にあります。

少し専門的な話をすると、この成分はカチオン化(プラスの電荷を持たせること)されており、ダメージを受けてマイナスに帯電した髪の毛に磁石のように強く吸着します。そして、ドライヤーで乾かすと、成分同士が互いに引き合い、髪の表面に網目状のネットワーク構造(フィルム)を形成します。これが、髪一本一本に内側から押し上げるような弾力、つまり「ハリ」と「コシ」の正体です。まるで、髪に見えないコルセットを装着させるようなイメージです。

重要なのは、このフィルムが「柔軟」であること。従来のボリュームアップ成分にありがちだった、樹脂で固めたような硬さやゴワつきがなく、弾力はあるのに手触りは自然。これが「ボリューム」と「柔らかな質感」を両立させる第一の鍵です。

ここで豆知識: 原料メーカーの日油株式会社の技術資料によると、セラキュートを塗布した毛髪は、未塗布に比べて曲げ回復率(曲げた後に元の形に戻る力)が大幅に向上することが示されています。ある研究では、ドライヤーの熱を加えることで、このフィルムの弾力維持率が類似のポリマーと比較して約1.5倍に向上するというデータも報告されており、朝のブローでセットしたふんわり感が夜まで持続する科学的根拠となっています。

【強化・持続担当】(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)

要するに「熱で固まる、髪の超強力接着剤」

もしセラキュートが「コルセット」なら、この成分は「コルセットを髪にがっちり固定し、さらに強化する接着剤」の役割を果たします。一般的に「ケラチン」と聞くと、髪のダメージホールを埋める補修成分というイメージが強いですが、この成分は一味も二味も違います。「シリル化」という特殊な化学処理が施された、いわゆる「熱反応型ケラチン」なのです。

「シリル化」とは、ケイ素(シリコンの元)を含む官能基をケラチンに結合させる技術です。これにより、このケラチンはドライヤーやヘアアイロンの「熱」に反応して、髪の内部で強固な3Dネットワークを形成し、キューティクルに強力に固着します。これを「縮合反応」と呼びます。この反応によって、単にダメージホールを埋めるだけでなく、剥がれかけたキューティクルを接着し、毛髪全体の強度を物理的に向上させるのです。

この成分の真価は、その「持続性」にあります。通常のトリートメント成分がシャンプーで流れ落ちやすいのに対し、熱によって一度髪と化学的に結合したこの成分は、数回のシャンプーでも効果が持続します。つまり、使うたびに髪の「芯」が強化されていくような感覚が得られます。これが、補修スコア5.2点という高評価を支える柱の一つです。

話は逸れますが: 熱反応型成分のコンセプトは、美容室で行われる「酸熱トリートメント」にも応用されています。酸熱トリートメントは、グリオキシル酸などの酸性成分と熱の力で髪内部に新たな結合(イミン結合)を作り、髪のゆがみやクセを補正する技術です。本製品に配合されているこのシリル化ケラチンは、家庭で、よりマイルドにその恩恵を受けられるように設計された成分と言えるでしょう。毎日のドライヤーが、単なる乾燥作業ではなく、「補修と強化の儀式」に変わるのです。

【軽さ・しなやかさ担当】加水分解ケラチン(羽毛)

要するに「重さを感じさせない、最強の補強材」

さて、ここまでの成分で「ハリ」と「強化」は万全です。しかし、これだけでは従来の「重くて硬い」ボリュームアップ製品と大差ありません。ここで登場するのが、この処方の天才的な部分、「加水分解ケラチン(羽毛)」です。これが、「軽さ」と「しなやかさ」を生み出す最大の功労者です。

同じ「ケラチン」でも、一般的なトリートメントに使われる羊毛由来のケラチンと、鳥の羽(フェザー)由来のケラチンとでは、その性質が大きく異なります。羊毛ケラチンはシスチンというアミノ酸を多く含み、髪にハリやコシ、つまり「しっかり感」を与えます。一方、羽毛ケラチンは、バリンやロイシンといった疎水性(水に馴染みにくい)アミノ酸を非常に多く含んでいます。この疎水性の高さがポイントです。

髪の表面に吸着した羽毛ケラチンは、水分を弾き、髪一本一本をサラサラの状態に保ちます。湿気で髪が重くなり、ペタッとしてしまうのを防ぐ効果が期待できます。さらに、羽毛ケラチンが形成する被膜は非常に薄く、しなやかです。これにより、髪の内部強度を高めながらも、まるで何もつけていないかのような「軽さ」と、風になびくような「柔らかさ」を実現するのです。

この処方の核心は、「ハリ」担当の羊毛ケラチン(シリル化ケラチンなど)と、「軽さ」担当の羽毛ケラチンを意図的に共存させている点にあります。これにより、「根元はふんわり立ち上がるのに、毛先は柔らかくしなやか」という、あの誰もが求める理想の質感が生まれるのです。これは、どちらか一方のケラチンだけでは決して達成できない、絶妙なバランスの賜物です。

【多角的補修と質感向上】その他のキー成分群

要するに「チーム全体で仕上げる、完璧なフィニッシュ」

主役級の成分たちが作り上げた土台を、さらに完璧なものへと昇華させるのが、脇を固める名バイプレイヤーたちです。

  • ラウリルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)など: これは分子量を小さくした「低分子ケラチン」です。大きな分子のケラチンが髪の表面やダメージホールの入口を補修するのに対し、これらの小さなケラチンはキューティクルの隙間から髪の内部深くまで浸透し、内側からダメージを補修します。このように、分子量の異なる複数のケラチンを組み合わせることで、髪の表面から深部まで、多層的かつ立体的に補修する「ケラチンカクテル処方」が実現されています。これが、驚異的な髪補修力スコア5.2点の源泉です。
  • ミリスチン酸PPG-3ベンジルエーテル: これは、近年の高機能ヘアケア製品で注目されている高機能エステルオイルです。シリコンのような高いツヤと滑らかさを与えながらも、シリコン特有の「被膜感」や「重さ」が少ないのが特徴です。上記の補修成分群が髪の構造を整えた後、この成分が最終的な表面仕上げを担当します。髪の表面を均一にコーティングし、光の乱反射を抑えることで、まるでバージン毛のような輝くツヤを生み出します。さらに、指通りを劇的に改善し、カラーの褪色を防ぐ効果も報告されています。使用感スコア6.2点という異常値は、この成分の貢献なくしては語れません。

キーポイント:成分の相乗効果

この製品の処方は、個々の成分が持つ効果の足し算ではありません。「セラキュート(形状記憶)」×「熱反応型ケラチン(強化・持続)」×「羽毛ケラチン(軽さ・しなやかさ)」×「多種ケラチン(多層補修)」×「高機能オイル(ツヤ・指通り)」という、効果の掛け算によって成り立っています。それぞれが互いの効果を最大限に引き出し合うことで、単独では到達不可能な「ボリュームと軽さの両立」という高みへと到達しているのです。

メリットとデメリット:プロが本音で語る「この製品の真実」

さて、成分の科学的な分析を通して、このトリートメントが持つポテンシャルの高さは見えてきました。しかし、どんなに優れた製品にも光と影があります。ここでは、成分分析の結果を踏まえ、あなたがこの製品を使うことで得られる最大の便益(メリット)と、理解しておくべき注意点(デメリット)を、一切の忖度なく、本音で解説します。

メリットの深掘り:要するに「擬似的な"健康毛"を演出し、スタイリングを劇的に楽にする効果」

この製品がもたらす最大のメリットは、単なる「ダメージが補修される」というレベルに留まりません。その真価は、あなたの髪を「スタイリングしやすい理想の髪質」へと擬似的に"創り変える"、圧倒的なスタイリングベース効果にあります。

朝、鏡の前で格闘する時間を思い出してください。細い髪はペタッとしてボリュームが出ない。ダメージ毛はパサついてまとまらない。湿気が多い日はうねって広がる。これらの悩みの多くは、髪のハリ・コシ不足や、ダメージによるキューティクルの乱れが原因です。このトリートメントは、その根本原因に多角的にアプローチします。

  1. 「形状記憶」によるフォルム維持: 前述の「セラキュート」が、ドライヤーで乾かした瞬間のふんわりとした根元の立ち上がりや、毛先のまとまりを「記憶」します。これにより、朝セットしたボリュームが、汗や湿気にも負けず、夜まで持続しやすくなります。これは、まるで髪に形状記憶合金を埋め込むようなものです。
  2. 「内部強化」によるスタイリング耐性: 「熱反応型ケラチン」が髪の芯を強化することで、ヘアアイロンの熱やブラッシングの摩擦といった、日々のスタイリングによるダメージを受けにくい髪質へと導きます。髪自体が強くなるため、スタイリングの自由度が格段に上がります。
  3. 「質感演出」による見た目の向上: 「羽毛ケラチン」と「ミリスチン酸PPG-3ベンジルエーテル」のコンビネーションが、髪の表面を極めて滑らかに整え、光を美しく反射させます。ダメージでくすんで見えた髪が、まるで生まれつき健康であったかのような、生命感あふれるツヤを取り戻します。

競合のボリュームアップ製品の多くが、シリコンや樹脂で髪の表面を固めて一時的にハリを出す「ハリボテ」的なアプローチに頼りがちです。それらは確かに瞬間的なボリュームは出ますが、持続性に欠け、手触りは犠牲になりがちです。対して、このインプライムは、複数の機能性成分が内部と外部から構造的に働きかけることで、効果の「持続性」と「質感の複雑さ(ハリがあるのに柔らかい)」において、明確に一線を画しています。「朝セットしたボリュームが夜まで続く」「手ぐしで簡単にまとまるようになった」という口コミは、この緻密な処方設計がもたらす、当然の結果と言えるでしょう。

デメリットの直視:要するに「髪の美観と引き換えに、頭皮への配慮は後回し」

一方で、この製品のチャートが示す通り、輝かしいメリットの裏には、直視すべきデメリットが存在します。それは、髪を美しく見せるという目的を達成するために、頭皮への優しさがある程度犠牲になっているという事実です。安全性スコア(3.7点)とスカルプケア力スコア(2.4点)が伸び悩む理由は、処方を見れば明確です。

  1. カチオン界面活性剤による刺激リスク: 主なコンディショニング成分として配合されている「ベヘントリモニウムクロリド」は、4級カチオン(陽イオン)界面活性剤です。これは髪への吸着性が非常に高く、優れた柔軟効果や帯電防止効果を発揮する一方で、その強い吸着力が肌にとっては刺激となり得ます。特に、すすぎが不十分で頭皮に残った場合、敏感肌の方にとってはかゆみや赤みの原因となる可能性があります。
  2. 複数のコーティング成分による残留リスク: セラキュートを始めとする複数のポリマー成分は、髪に素晴らしい効果をもたらしますが、これらもまた頭皮に残留しやすい成分です。蓄積すると毛穴を塞ぎ、健やかな髪の成長を妨げる一因になる可能性もゼロではありません。この製品の高いパフォーマンスは、これらのコーティング成分に支えられているため、避けては通れないトレードオフと言えます。
  3. 紫外線吸収剤の配合: 「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」は、髪を紫外線から守る目的で配合されていますが、これもまた人によってはアレルギー反応や刺激を引き起こす可能性がある成分として知られています。もちろん、洗い流す製品であるためリスクは低いですが、頭皮が特にデリケートな方は注意が必要です。

ここで専門的知見を一つ: なぜカチオン界面活性剤が刺激になりやすいのか。それは、私たちの皮膚や髪のタンパク質が、通常、弱酸性の状態ではマイナスの電荷を帯びているからです。そこにプラスの電荷を持つカチオン界面活性剤が付着すると、電気的な力で強く結合します。この結合がタンパク質を変性させ(構造を変化させ)、皮膚のバリア機能を低下させることが、刺激の一因と考えられています。これを「タンパク変性作用」と呼びます。だからこそ、トリートメントは「髪の中間から毛先を中心に」塗布し、頭皮には極力つけず、最後は念入りにすすぐことが非常に重要なのです。

結論として、この製品は「頭皮を健やかに育む」ためのスカルプケア製品では断じてありません。あくまで「今ある髪を、最大限美しく見せる」ことに全リソースを投入した、極めて目的特化型の"ヘアメイクアップ"製品と位置づけるのが最も正確です。この割り切ったコンセプトを理解し、自身の頭皮状態と目的を天秤にかけた上で選択すべき製品である、というのが私たちの見解です。

まとめ:あなたはこの「髪の形状記憶スタイリング美容液」を使うべきか?

ここまで、ナプラ インプライム ボリュームアップトリートメントを科学のメスで徹底的に解剖してきました。様々な成分やデータが出てきましたが、結局のところ、この製品を一言で表現するならば、それはもはやトリートメントという枠を超えた、「髪の形状記憶スタイリング美容液」です。ダメージを補修するのは当たり前。その先にある、日中の美しいフォルムを維持し、スタイリングそのものを過去にするための「仕込み」アイテム。それが、この製品の正体です。

その道のプロとして率直な評価を下すならば、その処方設計は見事と言うほかありません。「ハリ・コシ」をもたらす羊毛ケラチンと、「軽さ・しなやかさ」をもたらす羽毛ケラチン。この二律背反する要素を、熱反応型成分や形状記憶ポリマーという最新技術で繋ぎ合わせ、一つの製品として破綻なくまとめ上げた手腕は、ナプラの長年の研究開発力の結晶です。多くのメーカーが「ボリューム」か「手触り」のどちらかを優先せざるを得ない中、この両立に本気で挑み、一つの答えを出した点は、最大限の称賛に値します。

しかし、同時に声を大にして言わなければならないのは、「これは、万人受けするオーガニックな癒やし系製品ではない」という事実です。その高いパフォーマンスは、化学の力を最大限に活用することで成り立っています。頭皮の健康を第一に考える方や、成分のナチュラルさにこだわる方にとっては、おそらく最適な選択肢ではないでしょう。これは、目的を達成するためなら手段を選ばない、プロフェッショナル向けの「攻め」のツールなのです。

では、最終的に、どのような人がこの「髪の形状記憶スタイリング美容液」の恩恵を最大限に受けられるのでしょうか。

  1. 髪が細く、ペタッとしやすいが、カラーやパーマによるダメージも気になる方:◎
    まさに、この製品がターゲットとするど真ん中のユーザーです。ダメージを補修しながら、根元からふんわりと立ち上がる、夢のような仕上がりを体験できる可能性が最も高いでしょう。
  2. 朝のスタイリング時間を1分でも短縮し、一日中ふんわり感をキープしたい多忙な方:◎
    ドライヤーで乾かすだけで髪のベースが整うため、ブローやアイロンにかける時間が劇的に短縮されます。朝の貴重な時間を手に入れ、夕方の「お疲れ髪」からも解放されます。
  3. 髪は硬くて多いが、ハリを残しつつも、ごわつかずしなやかに見せたい方:○
    ボリュームアップ効果よりも、羽毛ケラチンや高機能オイルによる「しなやかさ」と「ツヤ」の恩恵を強く感じられるはずです。硬い髪が扱いやすく、柔らかい印象に変わるでしょう。
  4. 頭皮が敏感、またはオーガニック・ナチュラル志向が強い方:△
    配合されているカチオン界面活性剤や各種ポリマーが、肌質によっては刺激となる可能性があります。髪を美しく見せるという強力なメリットと、ご自身の肌との相談になります。まずは少量から試すのが賢明です。

もしあなたが、毎日鏡の前で「ダメージはあるけど、ペタッとするのは絶対に嫌だ」「ボリュームは欲しいけど、ゴワゴワするのはもっと嫌だ」と、終わらない戦いを繰り広げているのなら。この"仕込み"トリートメントは、試す価値のある投資です。それは単にトリートメントを買うのではありません。未来のスタイリング時間を短縮し、一日中続く自信を、今すぐ手に入れるためのチケットなのです。

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