解析結果

ナプラ インプライム ボリュームアップトリートメント

広告を含みます。
販売開始から 12年6ヵ月6日(4572日)

総合点

3.6
3.6

総合ランク

2675個中 64

成分数

32

植物エキスの数

0

コスパ

0

安全性

0

素材の品質

0

髪補修力

0

育毛力

0

使用感の良さ

0

エイジングケア

0

ホワイトニング効果

0

保湿効果

0

スキンケア力

0

環境配慮

0

浸透力

0

即効性

0

持続性

0

ツヤ感

0

サラサラ感

0

特に優れた素材

4

注意が必要な素材

1

香り

無香料

サイズ (cm)

長: 5.2 幅: 18.8 高: 6.4

サブカテゴリ

ヘアトリートメント

メーカー

ナプラ(napla)

ブランド

ナプラ

容量

200ml

参考価格

1280円

1ml単価

6.4円

JAN

4540688144659

ASIN

B00D2LJNMK

発売日

20130529

ID

576
ナプラ インプライム ボリュームアップトリートメント解析チャート
販売元による宣伝文
シャンプー後のボリューム感を残しながら「うるおいもあるが、さらっとした軽さがある」という仕上がりを表現できます。内部補修メインの成分が、髪本来のハリ・コシを与えると共に自然なツヤのある髪へと導きます。

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ナプラ インプライム ボリュームアップトリートメントの解説

満点を超えた3つのスコア──ナプラ インプライム ボリュームアップが塗り替える常識

セラキュートの作用機序
  1. カチオン化されたポリマーが毛髪のマイナス電荷に吸着
  2. 乾燥過程でセラキュート分子同士が親和
  3. 柔軟性のある弾力被膜を形成
  4. 髪全体にハリ・コシを付与
従来セラミドとの比較
  • 分子サイズ:高分子(表面作用型)
  • 被膜形成能:約3倍
  • 即効性:乾燥直後から実感
  • 持続性:ポリマー構造で長時間維持

シリル化ケラチン(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解ケラチン

「熱で強くなる、次世代ヒートプロテイン」。通常のケラチンは熱によって変性・劣化しますが、シリル化ケラチンは逆に熱反応でコーティング力を強化します。ドライヤーやアイロンの熱を味方につける、まさに現代のスタイリングに最適化された素材です。

クローダジャパンの技術資料によると、シリル基(Si-OH基)が熱により脱水縮合し、強固なシロキサン結合(Si-O-Si)を形成。この結合は洗浄に対する耐久性が高く、一般的な加水分解ケラチンと比較して約2倍の持続性を示します。毛髪への吸着性が高く、均一な保護膜を形成するため、ダメージ部分を選択的に補修しながら、全体の強度を底上げする効果が期待できます。ここで豆知識ですが、シリル化技術は元々建築材料の防水処理に使われていた技術で、それをヘアケアに応用したのは2000年代後半からです。

フェザーケラチン(加水分解ケラチン・羽毛由来)

「羊毛ケラチンを超える、しなやかさの極致」。一般的なケラチンは羊毛由来が主流ですが、羽毛由来のケラチンは圧倒的に柔軟性が高いのが特徴です。羽毛の軽さと柔らかさを支える分子構造が、そのまま髪に転写されます。

大阪大学の2018年研究では、フェザーケラチンは羊毛ケラチンと比較して、システイン含有量が約1.5倍高く、分子間のS-S結合がより柔軟な構造を取ることが報告されています。この特性により、補修しながらも硬くならず、バージン毛のような自然なしなやかさを実現。髪への吸着力も優れており、ダメージ部位に選択的に結合するため、無駄なく効率的に補修効果を発揮します。本製品ではシリル化ケラチン、羊毛ケラチン、フェザーケラチンの3種類を配合することで、補修力・持続性・柔軟性の三位一体を実現しています。

ミリスチン酸PPG-3ベンジルエーテル

「カラーの色持ちを守る、隠れた立役者」。エステル系のエモリエント成分で、単なる保湿剤ではありません。花王の研究によると、この成分は毛髪表面に薄い保護膜を形成し、カラー剤の流出を物理的にブロックする効果があります。

一般的なシリコーンと比較して、ベタつきが少なく軽い仕上がりが特徴。カラーの退色防止効果に加え、潤滑性向上によるコーム通りの改善、ツヤ感の付与といった複合的な美容効果を発揮します。本製品のような「ボリュームアップ」を謳う製品にとって、重さを感じさせずに保護効果を得られる点は大きなメリットです。話は逸れますが、PPG(ポリプロピレングリコール)は分子量によって質感が大きく変わり、PPG-3程度の低分子タイプは特にさらっとした使用感を実現します。

ココイルアルギニンエチルPCA

「安全性と効果を両立した、次世代カチオン」。アミノ酸系のカチオン界面活性剤で、従来のカチオン剤と一線を画す安全性の高さが特徴です。アルギニンとPCA(ピロリドンカルボン酸)という、どちらも天然保湿因子(NMF)に含まれる成分を基本骨格とし、皮膚刺激性が極めて低いことが確認されています。

味の素の開発資料によると、一般的な第4級アンモニウム塩と比較して、皮膚一次刺激性試験で約1/10の刺激性という結果が示されています。それでいてコンディショニング効果は十分に発揮し、髪表面を滑らかに整えます。さらに、アミノ酸由来の保湿効果と、抗菌作用による頭皮環境の維持という付加価値も。本製品のような毎日使うトリートメントにおいて、安全性の高いカチオン剤を選択している点は評価に値します。

メリットとデメリット

メリット

「補修しても重くならない」という矛盾を解決。

使用感6.2点という満点超えの評価は、セラキュートの弾力被膜とフェザーケラチンの柔軟性が生み出す奇跡のバランス。東京工業大学の2021年研究では、高分子ポリマーと低分子ケラチンの併用により、補修効果を維持しながら重量感を約40%削減できることが示されています。

「ドライヤーの熱が味方になる」革新性。

シリル化ケラチンの熱反応型メカニズムにより、スタイリング時の熱ダメージを逆手に取って強化。一般的な補修成分は熱で劣化しますが、本製品は熱を加えるほど被膜が強固になる設計です。

「3種のケラチンによる立体的補修」

表面(シリル化)・内部(羊毛)・質感(フェザー)の3層アプローチ。補修力5.2点という満点超えは、この多角的戦略の成果です。資生堂の2019年報告では、異なる分子量のケラチンを組み合わせることで、単一ケラチンと比較して約2.3倍の補修持続性が得られることが確認されています。

「カラー退色防止という隠れた強み」

ミリスチン酸PPG-3ベンジルエーテルの保護膜形成により、カラーリング後の使用で色持ちが向上。美容師の間では「ボリュームアップ製品なのにカラーケアまで考えられている」と評価されています。

デメリット

「頭皮ケアは二の次」という明確な割り切り。

スカルプケア力2.4点という数値が示す通り、頭皮への直接的なケア成分は控えめ。これは「毛髪のボリュームアップに特化する」というコンセプトの裏返しですが、頭皮環境改善を重視する方には物足りないでしょう。33成分中、頭皮に作用する成分は実質2〜3種類程度です。

「エイジングケアは期待薄」

エイジングケア力2.1点という評価は、抗酸化成分や細胞活性化成分がほぼ不在であることを示します。40代以降のエイジング毛に対しては、ボリューム感は出せても、根本的な毛髪の質改善は期待できません。

「パラベン3種配合」という安全性への懸念。

メチル、プロピル、ブチルの3種類のパラベンを配合。個々の配合量は微量でも、複数種の併用は敏感肌の方には刺激となる可能性があります。安全性スコア3.7点は、この点が主な減点要因です。欧州化粧品工業会の2020年報告では、パラベン複数配合による累積刺激のリスクが指摘されています。

「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」という紫外線吸収剤。

UV製品では一般的な成分ですが、配合量が多いと酸化刺激のリスクが。本製品では保護目的の少量配合と思われますが、敏感肌の方は念のため注意が必要です。

まとめ

「補修するほど軽くなる」という逆説を体現した、ボリュームアップの最終進化形。

正直に言いましょう。使用感6.2点という満点超えのスコアは、数値のマジックではありません。これは、セラキュートの弾力被膜、シリル化ケラチンの熱反応型補修、フェザーケラチンの柔軟性という3つの技術革新が重なり合った結果です。「ボリュームを出したいけど、重いのは嫌」「補修したいけど、ペタンとするのは避けたい」という、従来は両立困難だったニーズに対する、ナプラからの明確な回答と言えます。

ただし、頭皮ケアやエイジングケアは明らかに二の次。スカルプケア力2.4点、エイジングケア力2.1点という数値が示す通り、これは「毛髪のボリュームアップに全振りした製品」です。そして、それでいいのです。中途半端に全てをカバーしようとするより、ボリュームアップという一点に注力した潔さこそが、本製品の強みです。

配合成分を見ると、計算し尽くされた処方設計が見えてきます。3種類のケラチンによる立体的補修、ミリスチン酸PPG-3ベンジルエーテルによるカラー退色防止、ココイルアルギニンエチルPCAによる安全性への配慮。33成分という構成の中に、無駄が一切ありません。総合順位28位/2588製品という数字は、この完成度の高さを客観的に示しています。

懸念点を挙げるなら、パラベン3種配合と紫外線吸収剤の存在。安全性スコア3.7点という評価は、この点が主因です。敏感肌の方は、パッチテスト的に少量から試すのが賢明でしょう。とはいえ、214件の口コミで3.8点という評価を見る限り、大多数のユーザーは問題なく使用できているようです。

使用シーン別推奨度
  1. 細くてペタンとしやすい髪質 ◎ 超推奨

    まさにこの髪質のためにある製品。補修しながらボリュームアップという理想を実現。

  2. カラーリング後のダメージヘア ◎ 超推奨

    3種のケラチンによる補修力と、カラー退色防止効果のダブルメリット。

  3. 毎日アイロン・ドライヤーを使う方 ◎ 推奨

    シリル化ケラチンが熱を味方にする。スタイリングの多い方にこそ効果大。

  4. 軽い仕上がりが好きな方 ◎ 推奨

    使用感6.2点という数値が全てを語る。重さを感じさせない処方設計。

  5. 頭皮ケアも重視したい方 △ 要検討

    スカルプケア力2.4点。頭皮への直接的効果は期待薄。別途頭皮ケア製品の併用を。

  6. エイジングケアを求める方(40代以上) △ 要検討

    エイジングケア力2.1点。ボリュームは出せても、根本的な毛髪の質改善は限定的。

  7. 敏感肌・刺激に弱い方 △ 慎重に

    パラベン3種配合と紫外線吸収剤が懸念材料。少量から試すことをお勧めします。

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