カテゴリ:洗い流さないトリートメント
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総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
一部の成分に注意が必要です
EU規制の成分が検出されました(1件)
個人差要因皮膚感作性2件・アレルゲン1件・経皮吸収27件
メーカー
ミルボン(milbon)ブランド
ミルボン(MILBON)容量
90ml参考価格
1570円1ml単価
17.4円ASIN
B019X797Y0発売日
2015年12月29日ID
10396製造国
日本シリーズ名
ニゼル ドレシアコレクション公式サイト
公式サイトを見る使い方
商品説明
解析チームです。ミルボンのサロン向けスタイリングライン「ニゼル ドレシア」シリーズから登場したジェリータイプのスタイリング剤を、成分データをもとに徹底解析します。使用感スコアは突出している一方で、気になる防腐成分の存在も見逃せません。
総合スコアは2.79点(741製品中208位)で、平均3.0点を0.21点下回る水準です。各スコアを分解すると、際立つ凸凹構造が見えてきます。
NIZELE DRECIA JELLY M ― スタッツ解析
平均値 3.0点基準 / 5点満点
使用感4.1点は平均+1.1点の「優秀」水準で、スタイリング剤としての肌あたり・艶感という本質機能が高く評価されています。一方、安全性2.1点・配合成分レベル2.1点はいずれも要注意圏。スカルプケア力は0.2点とほぼゼロで、頭皮ケアの文脈では全く期待できないカテゴリです。スタイリングの「質感演出」に特化した製品と捉えるべき数値構成です。
余談ですが、SCCS(欧州消費者安全委員会)によると、スタイリング剤カテゴリは洗い流すシャンプーより皮膚接触時間が長いため、防腐剤の選択が安全性スコアに与える影響がシャンプー比で最大3倍大きくなるとされています。この点が今回の解析で特に重要になります。
全成分表の後半に登場するイソチアゾリノン系防腐剤。EWGスコア8はこの処方中で最も高いリスト値であり、日本では配合上限0.01%のポジティブリスト管理成分です。EUではリーブオン製品への配合が事実上禁止(Annex III制限)されており、スタイリング剤=リーブオン用途であるこの製品への配合は、欧州規制の観点からは適合しない処方となります。作用機序はチオール基を持つ酵素の不活性化による広域抗菌ですが、ハンブルク大学皮膚科グループの研究では、0.0015%という極低濃度の反復暴露でも接触アレルギーを誘発した事例が報告されており、感作成立後は微量でも反応が起きる点が問題視されています。
EDTA-2Naはキレート剤として製品安定化に貢献しますが、EWGスコア6で生分解性が低く環境残留性が高い点が業界内でも課題とされています。フェノキシエタノールと組み合わせることで防腐効力を増強する役割も担っており、この製品では「フェノキシエタノール+EDTA-2Na+メチルイソチアゾリノン」という3成分の防腐システムが構築されています。防腐効果の観点では過剰設計とも読め、安全性スコアを引き下げている主因です。着色料の赤227もEWGスコア7と高く、美容機能には一切寄与しない視覚的演出のみの成分です。
この処方で評価できるのが、シア脂(固形)とシア脂油(液状画分)を同時配合するダブルシア設計です。シア脂はオレイン酸・ステアリン酸主体で体温で溶ける固形脂(融点23〜45℃)、シア脂油はその液状画分と理解するとよいでしょう。固形脂が毛髪へのコーティングと束感を、液状分が柔らかい感触と光沢を補完し合う相互作用が期待されます。どちらもEWGスコア1・CIR "Safe as Used"で、処方中では最も安全性の高いグループに属します。メーカーが「ゴールドキャンデリラ」と表現するキャンデリラロウ(EWG:1、植物性)との組み合わせで、ウェット感のある艶の皮膜形成を実現していると読み取れます。
天然デンプンをリン酸エステル化・ヒドロキシプロピル化した半合成バイオポリマーで、生分解性を維持しながら合成ポリマー並みの増粘・乳化安定機能を実現した素材です。pH 3〜8という広いpH適正域を持ち、エタノールが共存する処方でも安定性を維持できる点が採用理由と推察されます。ジェリー特有のぷるんとしたテクスチャーの形成に寄与していると考えられます。
PGは旧指定成分(旧表示指定成分)に分類される石油由来の二価アルコールで、高濃度では界面活性剤との併用で刺激リスクが増加する点が注意情報として記載されています。この処方にはPPG系界面活性剤が3種類(PPG-4セテス-1、PPG-4セテス-20、PPG-8セテス-20)配合されており、組み合わせによる刺激増加のリスクは否定できません。ミネラルオイルはEWG:4で石油由来。浸透せずコーティングに特化した素材で、光沢付与という目的に対する機能性は明確ですが、成分の先進性という観点では低評価になる要因です。
「テクスチャーは一級品、防腐設計は旧世代」のスタイリングジェル。使用感という強みが、安全性という弱点と真正面から衝突している処方です。
ダブルシア処方やキャンデリラロウの組み合わせによるウェット艶感の演出設計は完成度が高く、使用感4.1点という数値は処方の狙いと一致しています。一方で、メチルイソチアゾリノン(EWG:8)を含む3成分防腐システムは2015年発売当時の処方設計をそのまま引き継いでいると推察され、現在の成分安全基準のアップデートが追いついていない状態です。スタイリング剤はシャンプーと異なり頭皮や皮膚への接触時間が長い「リーブオン」製品であることを踏まえると、防腐剤の見直しは今後の課題といえます。
口コミでは「べたつかない」「さりげないツヤ感」「リピートしている」という評価が多く、楽天での評価点は4.58点(19件)と高水準です。これは使用感4.1点の解析スコアと方向性が一致しており、スタイリングの仕上がりに関しては実使用でも同様の評価が得られています。ただし成分安全性への言及は口コミ上ではほぼ見られず、長期的な防腐剤リスクは消費者の認知と解析データの間に乖離があります。
使用シーン別 推奨マップ
ウェット質感スタイリング
◎
健康毛の束感演出
○
ダメージ毛のケア目的
△
敏感肌・アレルギー体質
×
使用シーン別推奨度: