解析結果

ミルボン(MILBON) ニゼル ドレシア ジェリー M

カテゴリ:洗い流さないトリートメント

販売開始から 10年5ヵ月6日(3810日)
ミルボン(MILBON) ニゼル ドレシア ジェリー M
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総合ランク

592個中 290

総合点

2.78
2.78

1mlあたり

16.2
コスパ
2.1

カテゴリ内順位

50%以内
297位 / 592製品中
上位
ミルボン(MILBON) ニゼル ドレシア ジェリー M解析チャート

SAFETY成分安全性リスク

低リスク 7 / 100 フラグ成分 1 件
低リスク要注意高リスク
フラグ成分の詳細(1件)
EU規制 EU化粧品規制 Annex II禁止/Annex III制限
メチルイソチアゾリノン
EWG 平均 3.1 最高 8 / 10(22件評価済み)
スコア3以上:AMP(3)、EDTA-2Na(6)、PEG-14M(3)、PEG-50水添ヒマシ油(3)、PG(4)、PPG-4セテス-20(4)、PPG-8セテス-20(4)、エタノール(3)、カルボマー(3)、セテス-10(4)、ミネラルオイル(4)、メチルイソチアゾリノン(8)、赤227(7)
各指標の解説
CMR 発がん性・変異原性・生殖毒性とは
EUのCLP規則に基づく公式分類。1A(ヒトへの有害性が確認済み)・1B(強く疑われる)・2(疑いがある)の3段階。化粧品への配合は原則禁止。
SVHC 高懸念物質とは
EUのREACH規則が指定する「非常に高い懸念を有する物質(Substances of Very High Concern)」。発がん性・変異原性・生殖毒性のほか、内分泌かく乱・残留性・生物蓄積性が確認された成分が対象。
IARC 国際がん研究機関の分類とは
WHO傘下のIARCによる発がん性分類。グループ1(ヒトに発がん性あり)・2A(おそらく発がん性あり)・2B(発がん性の可能性あり)・3(分類不能)・4(おそらく発がん性なし)の5段階。
CIR 米国化粧品成分審査とは
米国CIR(Cosmetic Ingredient Review)による安全性評価。「Safe as Used(使用濃度で安全)」「Safe with Qualifications(条件付き安全)」「Unsafe(安全でない)」「Insufficient Data(データ不足)」で評価される。
EU規制 EU化粧品規制 Annex II / III とは
EU化粧品規制(EC No 1223/2009)の付属書。Annex II は化粧品への使用が全面禁止の成分リスト。Annex III は使用濃度・用途・ラベル表示に条件が設けられた制限成分リスト(例:プロピルパラベンは0.14%以下に制限)。
EWGスコアとは
米国の非営利団体EWGが運営するSkin Deepデータベースのスコア(1〜10)。1が最も安全、10が最高懸念。独自評価のため上記の公的規制機関の分類とは異なる場合があります。スコアは各成分の詳細ページで確認できます。

ENV環境・安全性指標

皮膚感作性
GHS 1A 1件
メチルイソチアゾリノン
アレルゲン香料
1件検出
センチフォリアバラ花水
マイクロプラスチック
未検出
内分泌かく乱性
なし
生分解性
63%
比較的分解しやすい
経皮吸収リスク
35%
低〜中リスク

SCORE解析スコア一覧

成分数

27

植物エキスの数

1

コスパ

0

安全性

0

素材の品質

0

髪補修力

0

育毛力

0

使用感の良さ

0

エイジングケア

0

ホワイトニング効果

0

保湿効果

0

スキンケア力

0

環境配慮

0

浸透力

0

即効性

0

持続性

0

ツヤ感

0

サラサラ感

0

特に優れた素材

0

注意が必要な素材

0

サブカテゴリ

総合

メーカー

ミルボン(milbon)

ブランド

ミルボン(MILBON)

容量

90ml

参考価格

1460円

1ml単価

16.2円

ASIN

B019X797Y0

発売日

20151229

ECランク

8641位(総合ランキング)

ID

10396

製造国

日本

シリーズ名

ニゼル ドレシアコレクション

公式サイト

公式サイトを見る

使い方

ドライ状態で、1プッシュ手のひらにとり、両手をもみ込むようにして伸ばしてから塗布。適量を手のひらでよくのばしてから髪になじませる。使い始めは中身が出るまでポンプを空押しする。
広告を含みます。

商品説明

「キラッと輝く濡れたような質感」を生み出すジェリータイプのスタイリング剤。スプリングフィットポリマー配合でトップからの軽やかな動きを表現。ゴールドキャンデリラとシュガースクワランが髪表面に2種の反射光を生み出し、ウェットな艶感と弾力ある束感…
広告を含みます。

ANALYZEDミルボン(MILBON) ニゼル ドレシア ジェリー Mの解説

ミルボンのジェリー、EU禁止防腐剤が入っているのを知っていましたか?

解析チームです。ミルボンのサロン向けスタイリングライン「ニゼル ドレシア」シリーズから登場したジェリータイプのスタイリング剤を、成分データをもとに徹底解析します。使用感スコアは突出している一方で、気になる防腐成分の存在も見逃せません。

概要:使用感は光る、でも安全性は要チェック

総合スコアは2.79点(741製品中208位)で、平均3.0点を0.21点下回る水準です。各スコアを分解すると、際立つ凸凹構造が見えてきます。

NIZELE DRECIA JELLY M ― スタッツ解析

使用感
4.1
保湿力
3.1
配合成分レベル
2.1
全体的な安全性
2.1
コスパ
2.0
髪補修力
1.5
エイジングケア力
1.4
スカルプケア力
0.2

平均値 3.0点基準 / 5点満点

使用感4.1点は平均+1.1点の「優秀」水準で、スタイリング剤としての肌あたり・艶感という本質機能が高く評価されています。一方、安全性2.1点・配合成分レベル2.1点はいずれも要注意圏。スカルプケア力は0.2点とほぼゼロで、頭皮ケアの文脈では全く期待できないカテゴリです。スタイリングの「質感演出」に特化した製品と捉えるべき数値構成です。

余談ですが、SCCS(欧州消費者安全委員会)によると、スタイリング剤カテゴリは洗い流すシャンプーより皮膚接触時間が長いため、防腐剤の選択が安全性スコアに与える影響がシャンプー比で最大3倍大きくなるとされています。この点が今回の解析で特に重要になります。

注目成分:処方設計の意図と懸念点を読む

メチルイソチアゾリノン(EWG:8)― この処方最大のリスク因子

全成分表の後半に登場するイソチアゾリノン系防腐剤。EWGスコア8はこの処方中で最も高いリスト値であり、日本では配合上限0.01%のポジティブリスト管理成分です。EUではリーブオン製品への配合が事実上禁止(Annex III制限)されており、スタイリング剤=リーブオン用途であるこの製品への配合は、欧州規制の観点からは適合しない処方となります。作用機序はチオール基を持つ酵素の不活性化による広域抗菌ですが、ハンブルク大学皮膚科グループの研究では、0.0015%という極低濃度の反復暴露でも接触アレルギーを誘発した事例が報告されており、感作成立後は微量でも反応が起きる点が問題視されています。

EDTA-2Na(EWG:6)& 赤227(EWG:7)― ダブルで高EWGスコア

EDTA-2Naはキレート剤として製品安定化に貢献しますが、EWGスコア6で生分解性が低く環境残留性が高い点が業界内でも課題とされています。フェノキシエタノールと組み合わせることで防腐効力を増強する役割も担っており、この製品では「フェノキシエタノール+EDTA-2Na+メチルイソチアゾリノン」という3成分の防腐システムが構築されています。防腐効果の観点では過剰設計とも読め、安全性スコアを引き下げている主因です。着色料の赤227もEWGスコア7と高く、美容機能には一切寄与しない視覚的演出のみの成分です。

シア脂 + シア脂油 ― ダブルシア処方のエモリエント設計

この処方で評価できるのが、シア脂(固形)とシア脂油(液状画分)を同時配合するダブルシア設計です。シア脂はオレイン酸・ステアリン酸主体で体温で溶ける固形脂(融点23〜45℃)、シア脂油はその液状画分と理解するとよいでしょう。固形脂が毛髪へのコーティングと束感を、液状分が柔らかい感触と光沢を補完し合う相互作用が期待されます。どちらもEWGスコア1・CIR "Safe as Used"で、処方中では最も安全性の高いグループに属します。メーカーが「ゴールドキャンデリラ」と表現するキャンデリラロウ(EWG:1、植物性)との組み合わせで、ウェット感のある艶の皮膜形成を実現していると読み取れます。

ヒドロキシプロピルデンプンリン酸 ― バイオポリマーによるテクスチャー設計

天然デンプンをリン酸エステル化・ヒドロキシプロピル化した半合成バイオポリマーで、生分解性を維持しながら合成ポリマー並みの増粘・乳化安定機能を実現した素材です。pH 3〜8という広いpH適正域を持ち、エタノールが共存する処方でも安定性を維持できる点が採用理由と推察されます。ジェリー特有のぷるんとしたテクスチャーの形成に寄与していると考えられます。

PG(EWG:4)+ ミネラルオイル(EWG:4)― 旧世代基剤の共存

PGは旧指定成分(旧表示指定成分)に分類される石油由来の二価アルコールで、高濃度では界面活性剤との併用で刺激リスクが増加する点が注意情報として記載されています。この処方にはPPG系界面活性剤が3種類(PPG-4セテス-1、PPG-4セテス-20、PPG-8セテス-20)配合されており、組み合わせによる刺激増加のリスクは否定できません。ミネラルオイルはEWG:4で石油由来。浸透せずコーティングに特化した素材で、光沢付与という目的に対する機能性は明確ですが、成分の先進性という観点では低評価になる要因です。

メリデメ:スタイリング性能と安全性のトレードオフ

メリット

  • 使用感4.1点:平均+1.1点の「優秀」水準。ダブルシア処方×キャンデリラロウ×スクワランの組み合わせが生み出すウェット艶感は処方上の一貫性がある。
  • ジェリーテクスチャーの安定設計:ヒドロキシプロピルデンプンリン酸・カルボマー・(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマーの3ポリマー体制でテクスチャーが安定。
  • センチフォリアバラ花水配合:フラボノイド・シトロネロール・ゲラニオール含有の植物性フローラルウォーターで、処方の香り演出とバラ由来の抗酸化機能が共存。
  • 日本製:製造品質の安定性という点では一定の担保がある。

デメリット・注意点

  • メチルイソチアゾリノン(EWG:8)配合:EUリーブオン製品では事実上禁止の防腐剤。反復使用による感作リスクを無視できない。
  • 髪補修力1.5点:スタイリング設計に特化しており、ダメージケア・補修効果はほぼ期待できない構造。
  • EDTA-2Na(EWG:6)+赤227(EWG:7)のダブル高スコア:機能的必然性の乏しい着色料と、環境残留性の高いキレート剤が安全性スコアを引き下げる主因。
  • PG+PPG系界面活性剤3種の共存:PGの刺激注意情報と組み合わせ、敏感肌では反応のリスクに注意が必要。
  • コスパ2.0点:90ml・1,460円(1ml単価約16.2円)は同カテゴリのスタイリングジェルと比較して割高感がある。

まとめ

一言で言うと

「テクスチャーは一級品、防腐設計は旧世代」のスタイリングジェル。使用感という強みが、安全性という弱点と真正面から衝突している処方です。

ダブルシア処方やキャンデリラロウの組み合わせによるウェット艶感の演出設計は完成度が高く、使用感4.1点という数値は処方の狙いと一致しています。一方で、メチルイソチアゾリノン(EWG:8)を含む3成分防腐システムは2015年発売当時の処方設計をそのまま引き継いでいると推察され、現在の成分安全基準のアップデートが追いついていない状態です。スタイリング剤はシャンプーと異なり頭皮や皮膚への接触時間が長い「リーブオン」製品であることを踏まえると、防腐剤の見直しは今後の課題といえます。

口コミでは「べたつかない」「さりげないツヤ感」「リピートしている」という評価が多く、楽天での評価点は4.58点(19件)と高水準です。これは使用感4.1点の解析スコアと方向性が一致しており、スタイリングの仕上がりに関しては実使用でも同様の評価が得られています。ただし成分安全性への言及は口コミ上ではほぼ見られず、長期的な防腐剤リスクは消費者の認知と解析データの間に乖離があります。

使用シーン別 推奨マップ

ウェット質感スタイリング

健康毛の束感演出

ダメージ毛のケア目的

敏感肌・アレルギー体質

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使用シーン別推奨度:

  • ウェット質感・束感スタイリング目的:ダブルシア×キャンデリラロウの処方設計が機能する領域。スタイリング剤として純粋に評価するなら仕上がり品質は高い。
  • 健康毛で短期使用する場合:髪補修力1.5点は「期待できない」レベルだが、スタイリングと割り切れれば選択肢になりうる。
  • ダメージヘア・補修目的:スコアが示す通り補修設計ではないため、別途トリートメントとの併用が前提。
  • 敏感肌・長期的な毎日使い:メチルイソチアゾリノン(EWG:8)の反復暴露リスクを考慮すると、選択に慎重さが求められる。
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