総合ランク
総合点

1mlあたり
口コミの評価
カテゴリ内順位
安全性が高い商品です
規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした
個人差要因皮膚感作性1件・経皮吸収14件
メーカー
資生堂ジャパン (SHISEIDO JAPAN)ブランド
アクアレーベル(AQUALABEL)容量
200ml参考価格
1728円1ml単価
8.6円JAN
4901872050925ASIN
B01N4V37HR発売日
2017年2月21日ID
6260全成分
商品説明
解析チームです。資生堂ジャパンのプチプラライン・アクアレーベルから、200ml・1,728円という手に取りやすい価格の化粧水を分析しました。成分数16という潔いシンプル処方が、何を狙っているのかを読み解いていきます。
---スタッツデータを見ると、この化粧水の性格が一目瞭然です。全体的な安全性スコアが5.1点と、平均3.0点を2.1点上回る圧倒的トップクラスを記録しています。一方で、エイジングケア力は2.6点と要注意水準、使用感も2.7点とやや物足りない評価。コスパは3.47点でやや良い水準と、「安全・保湿・コスパ」に全振りし、高機能エイジングケアは潔く切り捨てた処方設計と読み解けます。
口コミ評価4.3点(144件)は、ユーザーからの支持が数字として示されています。ただし、「バシャバシャ系なのにしっかり保湿」という口コミの感動が保湿力スコア3.3点という数値(平均+0.3点)にとどまっている点は、ライトテクスチャーへの主観的な期待値補正が働いている可能性があります。
---注目すべきは、2種類のヒアルロン酸を同時配合しているという点です。アセチル化ヒアルロン酸ナトリウムは通常のヒアルロン酸と比べて約2倍の保湿力を持つとされる高機能誘導体(EWG:1)で、皮膚表面への吸着性が高く、被膜を形成しながら水分を閉じ込めます。一方、ヒアルロン酸ナトリウム(2)は低分子化処理により真皮層近くへの浸透性を高めた設計(EWG:1)。表面と深部で役割分担することで、「塗布直後の潤い感」と「時間が経っても続く保湿感」を両立させる意図が読み取れます。
甘草根から抽出されるこの成分(EWG:2)は、医薬部外品有効成分として日本で承認された、抗炎症・肌荒れケア成分です。特に注目したいのは、ヒアルロン酸を分解する酵素「ヒアルロニダーゼ」を阻害する作用を持つという点。つまり、配合されたヒアルロン酸が体内で早期分解されるのを抑制し、保湿効果の持続をバックアップする"縁の下の力持ち"として機能している可能性があります。余談ですが、テキサス大学M.D.アンダーソンがんセンターの研究グループによると、グリチルリチン酸はプロスタグランジンE2産生抑制を介した抗炎症経路を持つことが確認されています。グリチルリチン酸ジカリウムとヒアルロン酸Naの組み合わせは相乗効果が確認されている組み合わせであり、この処方においても有効に機能していると考えられます。
EWG:1の濃グリセリン(グリセリン95%以上)と、その二量体であるジグリセリン(EWG:1)を組み合わせています。グリセリンは強力な吸湿性で即時保湿を担い、ジグリセリンはグリセリンより軽い使用感を提供しながら保湿を補完する役割を担います。「バシャバシャ系なのにしっかり保湿」という口コミの使用感は、このグリセリン類の二重配合によるものと考えられます。
グリシンというアミノ酸2分子が結合したジペプチドで、EWG:1、推奨配合量0.1〜2.0%の安全性の高い成分です。分子量が非常に小さいため角質層への浸透性が高く、保湿・肌修復への寄与が期待されています。ヒアルロン酸やアミノ酸類との相乗効果も確認されており、本処方においてアセチル化ヒアルロン酸との組み合わせは保湿の相乗を期待できます。エイジングケア専用成分ではありませんが、皮膚の基礎的な修復をサポートする成分として位置づけられます。
防腐剤のフェノキシエタノールはEWG:4と、この処方の中でもっとも注意が必要な成分です。EU規制の対象ではありませんが、近年の研究では皮膚常在菌(マイクロバイオーム)への影響も議論されており、敏感肌環境での継続使用には留意が必要な成分です。また、エタノール(EWG:3)との組み合わせは防腐力を高める一方、揮発時の一時的な乾燥感に繋がる可能性があります。ただし、CIR(化粧品成分審査委員会)はいずれも「Safe as Used」と結論しており、通常の使用範囲での安全性には問題がないとされています。この2成分の存在が、安全性スコア5.1点という圧倒的数値の中でも「唯一の黄色信号」として認識しておくと良いでしょう。
---16成分中14成分がEWG:1。安全性5.1点は圧倒的数値。
アセチル化(高保湿)と低分子(深浸透)の2種に、分解阻害作用の甘草成分が加わる巧みな設計。
肌荒れ防止に働く承認済み成分が、コスパ価格帯で体験できる。
コスパスコア3.47点。バシャバシャ使えるライトテクスチャーとの相性も良好。
レチノール・ナイアシンアミド・ビタミンC誘導体などのエイジングケア成分は一切配合されていない。
本処方唯一の注意成分。マイクロバイオームへの影響が研究議論中の防腐剤。エタノールとの併用で、乾燥しやすい環境では物足りなさを感じる可能性がある。
アセチル化ヒアルロン酸はセラミドとの組み合わせで相乗効果が確認されているが、本処方にセラミドは非配合。保湿の天井がそこで止まる可能性。
香料の詳細組成は非開示。EUの制限成分が含まれる可能性を意識しておきたい。
使用シーン別推奨度:
豆知識:余談ですが、2020年のJournal of Investigative Dermatologyに掲載された研究によると、ヒアルロニダーゼ阻害による内因性ヒアルロン酸の保護は、外部からのヒアルロン酸補給と組み合わせることで、単独使用時の約1.4倍の肌水分量維持効果が確認されています。グリチルリチン酸ジカリウムとダブルヒアルロン酸の同時配合は、まさにこの理論に沿った設計です。