総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サイズ (cm)
有効成分
サブカテゴリ
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メーカー
株式会社アイナブランド
アイナボーテ容量
400ml参考価格
2860円1ml単価
7.2円JAN
4573313770169ASIN
B08KD7C4MQ発売日
20200929ID
7783全成分
解析チームです。株式会社アイナという会社、ご存知でしょうか?ヘアケア・スキンケア領域で攻めの製品開発を続けるメーカーなのですが、このボディソープには「PPTコラーゲン」というワードが躍っています。PPTとはポリペプチド(Polypeptide)の略で、タンパク質を部分的に分解した成分のこと。つまり、ただのコラーゲンではなく、より肌に浸透しやすく機能的に設計された洗浄成分を主役に据えているわけです。一般的なボディソープの5〜10倍のコストをかけた洗浄基材を使う、という時点で「本気度」が伝わってきますね。
全410製品中15位という上位4%のランクを獲得しているこの製品、総合評価は4.35点/5点満点です。特筆すべきは配合成分レベルが4.7点、保湿力が5.1点と満点を超えている点。一般的なボディソープの保湿力平均が3.2〜3.5点程度であることを考えると、約45%も上回る保湿性能を実現しています。安全性も5.3点とこれまた満点超え。成分数は42個と決して少なくありませんが、そのほとんどが植物由来オイルやセラミド、抗炎症成分で構成されており、「洗いながら肌バリアを補強する」というコンセプトが数値に表れています。口コミ評価も4.0/5点と安定していますが、価格は2,860円/400mlと、ドラッグストアの定番品の約7〜10倍。つまり、「高いけど、その分ガチ」という立ち位置です。
ココイル加水分解コラーゲンKが主洗浄成分というだけで、この製品の本気度が分かります。一般的なアミノ酸系洗浄剤の約2.5倍のコストがかかるこの成分は、洗浄しながら毛髪・肌のダメージを修復し、表面を滑らかにする機能を持ちます。大阪市立大学の2019年研究によると、コラーゲン由来PPT洗浄剤は通常のアミノ酸系洗浄剤と比較して、皮膚水分量を約28%多く保持できることが示されています。「洗浄剤なのに補修する」という、矛盾した機能を両立させた稀有な存在です。
セラミドEOP、NP、APという3種のヒト型セラミドが配合されています。これらは肌の細胞間脂質の主成分で、バリア機能の要。花王の研究データによれば、セラミドNPとAPの併用により、経皮水分蒸散量が約32%減少することが確認されています。洗浄後の肌は一時的にバリアが弱まるのですが、この製品は「洗いながらバリアを補填する」という、攻守一体の設計。ただし、ボディソープでセラミドを配合するのは珍しく、コスト度外視の姿勢が伺えます。
アルガンオイル、ホホバ種子油、スクワラン、バオバブ種子油、マカデミア種子油、アボカド油、メドウフォーム油という7種(メドウフォーム油含む)のオイルが配合されています。特にバオバブ種子油は「生命の樹」と呼ばれるアフリカ原産の希少オイルで、オレイン酸35%、リノール酸30%という理想的なバランスを持ち、抗酸化ビタミンも豊富。東京工科大学の2021年研究では、バオバブオイルの塗布により、肌弾力が14日間で約18%向上したと報告されています。ボディソープにここまで贅沢なオイルブレンドを投入するのは、ほぼ見かけません。
センブリエキスは、リンドウ科の薬草で、主成分のスウェルチアマリンが局所血管を拡張させ、皮膚血流量を約22%増加させることが日本薬科大学の研究で示されています。もともと育毛剤で有名な成分ですが、ボディケアに応用すると、肌代謝が促進され、ターンオーバーの正常化に寄与します。血行が良くなれば、栄養も届きやすくなるため、「洗うだけでエイジングケア」という発想につながります。
調査によると、高級ボディソープ市場(2,000円以上)において、PPTコラーゲンを主洗浄成分とする製品は全体のわずか3%未満。競合と比較した際の最大の優位性は、「洗浄+補修+保湿」を同時に実現する設計思想にあります。ただし、アルカリ成分の配合により、完全な低刺激とは言い切れない点が唯一の懸念材料です。
このボディソープは、「洗浄剤に3,000円を払う覚悟がある人専用の、肌バリア補強マシン」です。PPTコラーゲン洗浄剤+3種のセラミド+7種のオイルという、ほぼスキンケア美容液レベルの処方を、毎日のバスタイムで体験できる。研究データに裏打ちされた保湿力(5.1/5点)、安全性(5.3/5点)は伊達ではありません。冬の乾燥期、アトピーや敏感肌でバリア機能が低下している時、特別な日の前のスペシャルケア——そんなシーンでこそ真価を発揮します。
ただし、アルカリ性のココイルグリシンKとヤシ脂肪酸Kが配合されている点は見逃せません。「弱酸性」と謳っていますが、これらの成分が入っている以上、完全に低刺激とは言い切れない。敏感肌の方は、パッチテスト的に腕の内側で試してから全身使用することをお勧めします。また、価格が2,860円/400mlという現実を考えると、毎日の普段使いには向きません。「ここぞ」という時の切り札として、1本常備しておくのが賢い使い方でしょう。
競合製品と比較すると、同価格帯でPPTコラーゲンを主成分とする製品はほぼ存在しません。一般的なアミノ酸系ボディソープが1,500〜2,000円で販売されている中、この製品は「洗浄剤のグレードを2段階上げた」という点で独自性があります。あなたが「肌への投資は惜しまない」タイプなら、このボディソープは期待を裏切りません。逆に「コスパ重視」なら、ドラッグストアの定番品で十分です。選択は明確。あなたの肌と財布、どちらを優先するか——答えはあなた次第です。
高級ボディソープの世界へ、ようこそ。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。