カテゴリ:トリートメント
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総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
一部の成分に注意が必要です
CMR発がん性の成分が検出されました(1件)
個人差要因皮膚感作性2件・経皮吸収37件
メーカー
Seoul Cosmetics Co.,Ltdブランド
UNOVE容量
320ml参考価格
3170円1ml単価
9.9円JAN
8809669502595ASIN
B0CTMFHPV6発売日
2025年8月18日ID
11742製造国
韓国シリーズ名
ディープダメージトリートメントEX対象の髪タイプ
ダメージ毛・乾燥毛向け公式サイト
公式サイトを見る使い方
全成分
商品説明
解析チームです。韓国・オリーバヤングで2年連続ヘアケア部門1位を獲得し、日本でも話題のUNOVE(アノブ)ディープダメージトリートメントEX。メーカーは「30,000ppmの高濃度ケラチンPF」を前面に押し出していますが、成分表を丁寧に読み解くと、数字の印象とはやや異なるリアルな実力が見えてきます。
総合点は3.41点(平均+0.41)で、標準よりやや上回る評価。ただし内訳を見ると、項目間の差が極めて大きく「得意・不得意がはっきり分かれた処方」であることが分かります。
最大の特徴は使用感4.7点という圧倒的スコア。業界平均3.0と比較すると+1.7という突出した数値で、同価格帯(3,170円/320ml)の競合群の中でもトップクラスの仕上がり感が期待できます。保湿力も4.0点と優秀で、この2軸においては確かな実力を持っています。
一方で見逃せないのが、髪補修力1.3点・全体的な安全性1.7点という要注意水準の低スコア。メーカーが「ケラチンPF」を前面に押し出すマーケティングと、成分表から算出される実際の補修力には明確な乖離があります。「感触の良さ=補修できている」という認識のズレが生まれやすい処方といえます。
使用感スコア4.7点の主な立役者は、この3成分の巧みな組み合わせです。ベヘントリモニウムクロリドはC22長鎖アルキル基を持つカチオン界面活性剤で、ダメージによって負電荷を帯びた毛髪表面に選択的に吸着し疎水性保護膜を形成。アモジメチコンはアミノ基を持つカチオン性シリコーンで、ダメージ部位に集中吸着してしなやかさと光沢を付与。ジメチコン(EWGスコア3)はキューティクル表面を均一に被覆して摩擦を軽減します。ポリクオタニウム-7との相乗効果データも存在し、カチオン高分子とシリコーンが協調してコーティング膜を多層化していると考えられます。ただしジメチコン・アモジメチコンともに生分解性は0.20と低く、環境残留性への配慮は必要です。
本製品が「この製品で実現している相乗効果」として明示しているのがグリセリン×BG(1,3-ブチレングリコール)の組み合わせ。グリセリン(EWGスコア1、推奨配合量3〜10%)は三価アルコール構造による吸湿・保水作用、BGは防腐補助と溶剤機能を兼ねながらグリセリンの保湿効果を底上げします。さらにDPGも配合されており、保湿基剤の多層化により保湿力4.0点という優秀なスコアを達成していると分析できます。50年以上の使用実績を持つグリセリンの安全性は極めて高く、保湿系の基盤としては申し分ない設計です。
メーカーが「30,000ppmの高濃度ケラチンPF」と訴求する根幹成分群。加水分解ケラチン(EWGスコア3、主に羊毛由来)は分子量310〜30,000のポリペプチドで、髪の主成分ケラチンと類似のアミノ酸組成(シスチン・ロイシン・グルタミン酸等)を持ち、損傷部位への吸着・補填が期待されます。システイン(EWGスコア1)はジスルフィド結合(-S-S-)の前駆体であり、ケラチン構造の再構築に直結する成分です。ただし、全成分表における配合順を見ると、これらタンパク質系成分は後半〜末尾に位置しており、実際の配合量はさほど多くないと推測されます。髪補修力スコア1.3点という結果もこれを裏付けており、「高濃度ケラチン」という表現と実際の補修力の間には注意が必要です。余談ですが、日本皮膚科学会誌の報告によると、加水分解タンパク質の毛髪内部への実質的な浸透には分子量・pH・接触時間が複合的に影響するとされており、トリートメントとしての短時間接触では効果の発現に限界があることも考慮すべき点です。
いずれも生分解性0.95という高い環境親和性を持つ植物オイル群。アルガンオイルはオレイン酸・リノール酸とともにビタミンE・ポリフェノールを豊富に含み「モロッコの黄金」と称される高級美容オイル。マカデミア種子油は人間の皮脂に類似した脂肪酸組成でパルミトレイン酸を豊富に含む浸透性の高い植物油です。酢酸トコフェロール(ビタミンEの安定型誘導体、EWGスコア2)との相乗効果もデータで確認されており、抗酸化保護の層を形成します。ただし全成分における配合順は全体的に後半に位置しており、エイジングケア力2.6点というスコアに反映されています。
安全性1.7点という要注意スコアの主因として注目すべき2成分。イソプロパノールはEWGスコア6(本処方中最高値)。エタノールの約2倍の毒性を持つ溶剤で、皮膚の脱脂・バリア機能低下のリスクが指摘されています。ヘアトリートメントへの配合意図は溶剤・防腐補助とみられますが、タンパク質系成分との相性について注意情報もあります。EDTA-2Na(EWGスコア6)は製品安定化のためのキレート剤として常用されますが、生分解性0.40と低く、環境への残留性が課題です。またサリチル酸(EWGスコア5)は経皮吸収リスクが0.85と高く、頭皮ケアとしての機能よりもpH調整・防腐目的での配合と解釈されます。
「使った瞬間の感触は本物、でも補修力はスペック通りではない"体感ファースト"トリートメント」
このトリートメントの本質は、「感触設計のうまさ」にあります。ベヘントリモニウムクロリド・アモジメチコン・ジメチコンによるコンディショニング三重奏は業界平均を大幅に上回る使用感を実現しており、「使った後に明らかに変わった」と感じさせる処方力は本物です。一方で、ケラチンや加水分解タンパク質の実配合量は全成分順から推察すると多くはなく、補修力の客観評価は低水準にとどまります。
使用シーン別推奨度:
市場口コミ(@cosme 5.2/7.0)では使用後の感触を評価する声が多く、使用感スコア4.7点とほぼ一致しています。一方で「補修実感」についてのデータ上の裏付けは弱く、その点では口コミの「感触の良さ」が「補修されている感覚」として誤認されている可能性も排除できません。
余談ですが、韓国の皮膚科学研究グループの調査によると、カチオン界面活性剤系トリートメントは毛髪摩擦係数の即時低下に顕著な効果を示す一方、引張強度(切れ毛耐性)の改善には加水分解タンパク質の実配合量と接触時間が大きく影響するとされています。つまり「指通りの滑らかさ」と「毛髪強度の回復」は別物であることを念頭に置いて評価することが重要です。
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