カテゴリ:スタイリング剤
総合ランク
総合点

1mlあたり
口コミの評価
カテゴリ内順位
安全性が高い商品です
SVHC高懸念・EU規制の成分が検出されました(1件)
個人差要因皮膚感作性3件・経皮吸収25件
メーカー
ミルボンブランド
ミルボン(MILBON)容量
200ml参考価格
1382円1ml単価
6.9円JAN
4954835360111ASIN
B009DYGTS6発売日
2023年12月21日ID
11605製造国
日本シリーズ名
ニゼル ドレシアコレクション対象の髪タイプ
パーマヘア向け公式サイト
公式サイトを見る使い方
商品説明
解析チームです。ミルボン ニゼル ハイクラッチフィズは、パーマヘア向けのエアゾールフォームスタイリング剤。LPGを噴射剤に使用したムースタイプで、ホワイトフローラル系の香りが特徴です。成分面では注目すべき点が複数あり、詳しく見ていきます。
解析スコアの総合点は0.95点。全項目の平均水準である3.0点を2.05点下回る結果となりました。特に「配合成分のレベル(-0.3点)」「スカルプケア力(-0.3点)」「エイジングケア力(-0.2点)」の3項目が平均を大きく下回り、いずれも「要注意」水準です。使用感(1.0点)とコスパ(0.83点)も標準には届かず、全体的に厳しい評価となっています。
一方、口コミ評価は4.66点/5点満点(32件)と非常に高く、解析スコアとの乖離が目立ちます。この差は「スタイリング剤としての仕上がり感」と「成分・頭皮安全性」を別軸で評価した結果として読み解けます。
配合成分の中で最も懸念されるのがラウリル硫酸Naです。EWGスコアは8(最高リスク水準)、コメドジェニック度は5(最高値)。分子量が小さく皮膚浸透性が高いため、タンパク質変性・皮膚バリア機能破壊を引き起こす可能性が指摘されています。学術的には「SDS-PAGE」という電気泳動実験でタンパク質を変性させる試薬として使われるほどの強力な作用を持ちます。また、GHS感作性1B物質に分類されており、継続使用による感作リスクも考慮が必要です。CIR(化粧品成分安全性審査機関)は「Safe with Qualifications(条件付き安全)」と評価しており、配合濃度の管理が前提となります。
EWGスコア6、GHS感作性1B分類。SLSにエチレンオキサイドを付加することで皮膚浸透性を低減した改良型ですが、過剰な脱脂作用によるバリア機能低下・乾燥のリスクは引き継いでいます。本製品はスタイリングフォームのため、これらの洗浄系アニオン界面活性剤は主に乳化補助剤として機能していると推測されますが、頭皮への直接接触が想定されるスタイリング剤に高EWGスコアのアニオン界面活性剤が2種類同時に配合されている点は、スカルプケア力スコア-0.3点に直結する要因です。
揮発性シリコーンで、使用感のなめらかさ・べたつきのなさに貢献します。しかしEUのAnnex III(制限成分リスト)に収載されており、SVHCとしての懸念があります。特に重要なのは生分解性スコア0.20という数値で、本記事で解析した25成分の平均0.67と比較しても極めて低く(0.3以下)、環境中への蓄積リスクが指摘されています。内分泌かく乱の懸念からEU圏では使用量規制が進んでいる成分です。
EWGスコア1、コメドジェニック度0、生分解性0.95と全指標で高水準を誇る植物性エモリエント成分。オレイン酸・ステアリン酸主体の脂肪酸組成に加え、アラントイン・トコフェロールを天然含有し、毛髪への油膜保護と保湿補助に機能します。ただし成分表上の配合順位がやや後方のため、処方全体に占める割合は限定的と推測されます。ジメチコノールとの相乗効果(コーティング持続性の向上)が期待できる組み合わせです。
パラベン代替として広く普及している防腐剤ですが、GHS感作性1Bに分類されています。経皮吸収リスクスコアが0.70と高く、頭皮に留まる可能性があります。本製品ではラウリル硫酸Na・ラウレス硫酸NaとあわせてGHS感作性1B成分が計3種類配合されており、感作リスクが複合的に積み重なる点は注目に値します。
余談ですが、European Journal of Dermatologyの報告によると、同一製品中に複数の感作性成分が共存する場合、単独配合時よりも接触感作の誘発リスクが統計的に上昇するという知見が示されており、処方設計における感作性成分の総量管理の重要性が改めて議論されています。
「スタイリング感は◎、でも頭皮と環境には優しくない、オールドスクール処方のフォーム」
総合スコア0.95点はシャンプー解析ドットコムの評価基準において全項目が「要注意」水準に収まる結果です。成分面で特に気になるのはEWG:8のラウリル硫酸Naを含むGHS感作性1B成分3種の同時配合と、生分解性0.20のシクロメチコン(EU規制対象)の使用です。スタイリング剤としての仕上がりや使用感を重視する設計であることは処方から読み取れますが、頭皮や環境への配慮という観点では2010年代初頭の設計思想をそのまま反映した処方と言えます。
口コミ4.66点という高評価と解析スコアの大きな乖離は、「スタイリング効果の満足度」と「成分安全性・スカルプへの優しさ」が別次元で評価されていることを示しており、何を優先するかによって評価が大きく分かれる製品です。
使用シーン別推奨度:
---