カテゴリ:カラートリートメント
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一部の成分に注意が必要です
CMR発がん性の成分が検出されました(1件)
個人差要因皮膚感作性3件・アレルゲン1件・内分泌撹乱性1件・経皮吸収36件
メーカー
資生堂ジャパン (SHISEIDO JAPAN)ブランド
プリオール(PRIOR)容量
230ml参考価格
1408円1ml単価
6.1円JAN
0767644204576ASIN
B01J1FODR0発売日
2023年7月5日ID
11599製造国
日本シリーズ名
プリオール カラーコンディショナー N対象の髪タイプ
白髪・グレイヘア向け公式サイト
公式サイトを見る使い方
全成分
商品説明
解析チームです。「白髪が気になるけど、ヘアカラーの手間は省きたい」という人に向けた、置くだけ5分の白髪ぼかしコンディショナー。コンセプトは明快ですが、成分を深掘りするといくつか見逃せないポイントが浮かびます。
この製品は「使用感3.8点(平均+0.8)」「保湿力3.5点(平均+0.5)」という2項目が平均を超える一方、「髪補修力0.9点」「全体的な安全性1.9点」という2項目が明確な弱点となっています。これは製品コンセプトに起因する必然的な構造で、着色のための合成タール系色素(黒401・紫401・黄4・赤227・橙205)が複数配合されていることや、BHTのような安全性指標で評価が下がりやすい成分が含まれることが影響しています。ダメージ補修を期待して選ぶと期待値と乖離しやすいため、「白髪の目立ちをやわらげる」という目的に特化した製品として位置づけることが重要です。
毛髪を構成するケラチンタンパクの中で、システイン残基同士がジスルフィド結合(S-S結合)を形成したものがシスチンです。毛髪の強度・弾力はこのS-S結合の密度に比例するとされ、EWGスコア2・安全性は問題なし。注目点は、チロシナーゼ活性阻害によりメラニン生成に関わる経路に作用するとされる点で、白髪ケアを目的とする本製品に意図的に配合されていることが読み取れます。医薬品「ハイチオール」の主成分であるシステインの前駆体でもあります。ただし経皮吸収リスク0.40・推奨配合量0.5〜3%で、コンディショナーとして数分間の接触時間内での効果発現は限定的です。
タウリン系アミノ酸型アニオン界面活性剤であるステアロイルメチルタウリンNa(EWG2)は、pH3.0〜8.0と広い安定域を持ち、乳化・粘度調整を穏やかに担います。成分間の相乗効果データではステアロイルメチルタウリンNa × BG(1,3-ブチレングリコール)の組み合わせが本製品内で実現されており、BG(EWG1)の溶剤・防腐補助機能と組み合わさることで処方の安定性と使用感を両立しています。生分解性0.75と環境負荷も低水準で、タウリン系洗浄成分の"優等生"的な立ち位置といえます。
BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)はEWGスコア7で、内分泌かく乱性(EDC疑い)成分に分類されます。動物実験での変異原性・催奇性の疑いが指摘されており、CIR評価は「Safe with Qualifications(条件付き安全)」です。1970年代以降、食品添加物としての使用は各国で自粛・規制が進んでいます。化粧品における通常配合量(0.01〜0.1%)では急性毒性は低いとされますが、脂肪組織への蓄積性も報告されているため、継続使用する製品への配合としては注意が必要な成分です。
黒401・紫401・黄4・赤227・橙205と5種の合成タール系色素が配合されています。このうち黒401と紫401はEU化粧品規則での使用制限・非承認対象となっており、国内外で規制環境が異なる成分です。また黄4(タートラジン、EWG7)と赤227(EWG7)は、アレルギー体質の方への影響が一部で報告されています。髪への"マニキュア効果"を実現するには色素を担体に乗せて毛髪表面に付着させる必要があり、これらの色素は製品コンセプトの実現に不可欠ですが、安全性スコアを押し下げる主因ともなっています。
防腐剤・溶剤として配合されるベンジルアルコール(EWG4)は、GHS感作性1B物質に分類され、EU香料アレルゲン規制の対象でもあります。経皮吸収リスク0.70と比較的高く、空気中で安息香酸へ酸化される性質もあります。本製品ではさらにフェノキシエタノール(GHS感作性1B)・ステアリルPGジメチルアミン(GHS感作性1B)も配合されており、GHS感作性1B成分が計3成分配合されている点は留意が必要です。
ステアロイルメチルタウリンNa(アニオン系)とステアリルPGジメチルアミン(カチオン系)の共存は、高濃度では電荷が打ち消し合い双方の機能が低下するリスクがあります。また、ステアリン酸グリセリル(SE)はアルカリ性内包型の乳化剤で、キューティクルの膨潤・剥離につながる可能性がある点もダメージ毛には注意が必要です。BHTはEDC疑い成分に分類されており、継続使用という観点で把握しておくべき情報です。
余談ですが、EUの化粧品成分科学委員会(SCCS)によると、ベンジルアルコールは香料中のEUアレルゲン26成分のひとつに指定されており、1%超の配合では製品ラベルへの表記義務が課せられています。
この製品の本質は、複数の合成タール系色素を毛髪表面に付着させることで白髪を目立たなくする"カラーコーティング型コンディショナー"という点にあります。毛髪補修成分はほぼ配合されておらず、ダメージヘアのリペアを期待する用途には向きません。一方、使用感と保湿力は平均を上回っており、「ヘアカラーの間つなぎ」「生え際の白髪を手軽に和らげたい」という限定的な目的には一定の合理性があります。
環境面では、全36成分の平均生分解性0.71という数値は易分解性に相当し、マイクロプラスチック成分も非該当。環境負荷という軸では評価できる設計です。
@cosmeスコア5.9/7.0は、使用感・手軽さへの好評が反映されていると考えられ、解析上の使用感3.8点・保湿力3.5点とトレンドは一致しています。ただし安全性の懸念(BHT・複数色素・GHS感作性1B成分3種)については、口コミでは言及されにくいサイレントリスクとして把握しておくことを推奨します。
使用シーン別推奨度:
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