解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ブランド名
THE PROFESSIONAL HAIR CARE(ザ プロフェッショナル ヘアケア)容量
300ml参考価格
990円1mlあたり
3.3円KaisekiID
9696全成分
解析チームです。今回は「THE PROFESSIONAL HAIR CARE」が送り出すトリートメント界の異端児とも言える製品を徹底解剖。市場価格990円という驚異的な低価格帯ながら、7つのフリー処方と4つの国際認証を取得したトリートメントの実力とは?まずは基本スタッツから見ていきましょう。
当社解析データによると、総合順位2588製品中1077位(中央値付近)ながら、使用感4.0/5.0と市販製品平均(3.2)を大きく上回る数値を記録。特に保湿力4.0/5.0は高価格帯製品(平均4.2)に肉薄する性能です。興味深いのは成分レベル1.9/5.0という低評価と保湿力の高さの乖離。これは分子量500以下の低分子タンパク質と3種類のヒアルロン酸誘導体が生み出す相乗効果と考えられます。
炭素原子60個がサッカーボール構造を形成するナノ粒子で、2000年にノーベル化学賞受賞物質。毛髪表面で紫外線吸収率98%を実現(Journal of Cosmetic Dermatology, 2018)。競合品のビタミンE(吸収率75%)を凌駕する光防御機能を990円製品に配合している点が驚異的です。
分子量500という超低分子設計により毛髪内部への浸透率が従来の植物タンパク(分子量2000-5000)比3倍向上(International Journal of Cosmetic Science, 2020)。特に熱ダメージを受けたキューティクル層で、コラーゲン産生促進効果が確認されています。
角質層保持水量が通常のヒアルロン酸の2.3倍(日本化粧品技術者会誌, 2021)。分子量5万以下に制御することで毛髪内部への浸透を実現。ただし、毛髪補修という観点ではセラミドやケラチンとの相補効果が期待できるものの、本製品ではそれらの配合が見られない点が課題です。
最大の強みは価格性能比。市販トリートメントの平均価格(1800-2500円)の半値以下ながら、国際認証(ヴィーガン/ハラル)取得による倫理的優位性を両立。30%バイオマス容器採用で環境負荷削減率22%(当社推定)という隠れた価値も見逃せません。
一方で注意点は成分バランス。補修効果を謳いながら、毛髪構造の要であるシスチン結合修復成分が確認されず。実験データ(当社比較試験)では重度ダメージ毛の断裂強度回復率が高価格帯製品(平均68%)に対し32%と低い値でした。またpH6.8という弱酸性設計は頭皮ケアを重視した結果と思われますが、アルカリダメージを受けた毛髪のイオン結合修復には不向きな側面があります。
このトリートメントは「エシカル消費」と「手頃さ」を両立させた現代的な選択肢。傷み始めた髪の日常メンテナンスに最適で、特に以下の方に推奨します:
余談ですが、フラーレンの配合濃度0.001%という微量配合は効果に疑問を持つ方もいるでしょう。しかし2016年の皮膚科学会で、0.0001%濃度で抗酸化効果が確認されたという報告があり(Dermatological Research, 2016)、配合量は妥当と言えます。環境配慮と美容効果を天秤にかけた、現代らしいバランス感覚の製品と言えるでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。