カテゴリ:シャンプー
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総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
安全性が高い商品です
規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした
個人差要因皮膚感作性2件・経皮吸収17件
メーカー
ワイズ製薬株式会社ブランド
KADASON容量
250ml参考価格
3928円1ml単価
15.7円JAN
4589799780035ASIN
B079SJYCJMID
11561対象の髪タイプ
脂性頭皮・フケ・かゆみが気になる方向け公式サイト
公式サイトを見る商品説明
解析チームです。医薬部外品の薬用スカルプシャンプーとして、フケ・かゆみへのアプローチを打ち出したカダソン薬用スカルプシャンプーを全成分ベースで読み解きます。総合点3.14点という数値の裏に隠れた、洗浄設計の実力と気になる弱点を掘り下げます。
スタッツを一言で表すなら「安全第一、効果は控えめ」。全体的な安全性3.7点・洗浄剤の品質3.7点は平均(3.0点)を+0.7点上回る平均以上の評価。一方で髪補修力1.7点・育毛効果1.8点・スカルプケア力1.8点はいずれも平均を-1.2〜1.3点下回る要注意ゾーン。「薬用スカルプ」を冠するには、機能面のスタッツが物足りない印象を受けます。
なお、メーカー説明では薬用成分としてグリチルリチン酸2Kとサリチル酸の配合が謳われていますが、提供された全成分リストにはこれらの記載がありません。医薬部外品では有効成分と添加物が別表示される場合があるため、実際の製品パッケージで有効成分欄を必ず確認することを強くおすすめします。スカルプケア力の評価はこの点も影響している可能性があります。
ダイズ芽エキスの主成分であるポリアミン類は、コラーゲン・ヒアルロン酸産生促進作用が報告されています。加えて大豆イソフラボンが持つエストロゲン様作用(植物エストロゲン)が皮脂腺の過剰分泌を緩やかに抑制するとされており、脂性頭皮向けの処方意図が読み取れます。EWGスコア・JP規制ともに問題なし。食用大豆由来で生分解性0.90と環境にも優しい成分です。
一方チャ葉エキス(緑茶エキス)はEWGスコア2で安全性が高く、カテキン・タンニンによる収れん・抗菌・抗炎症を一括提供する"万能脇役"。マラセチア菌(フケの原因菌の一つ)に対する静菌効果が研究でも示唆されており、メーカーが謳う「マラセチア菌の餌になりにくい処方」の根拠を補完する存在です。ただし、茶葉エキスは高pH製剤や鉄分含有成分と組み合わせると変色・活性低下を起こすため、クエン酸でpHを弱酸性に整えている本処方は理にかなっています。
主洗浄剤にはヤシ油×グリシン由来のアニオン界面活性剤(ococoylグリシンK, EWG:3)とラウロイルメチルアラニンNa(EWG:4)を組み合わせるダブル処方を採用。前者がクリーミーな泡質と石鹸よりNMF(天然保湿因子)の流出が少ない特性を担い、後者が硬水安定性と透明処方を可能にします。さらにラウラミドプロピルベタイン(両性界面活性剤)が泡質改善と刺激緩和を補助しており、三者の組み合わせが洗浄剤品質3.7点を支えています。石油系のラウリル硫酸塩系を使わないシンプルな洗浄設計は、洗浄力3.2点(標準的)と引き換えに頭皮への負担を抑えた選択といえます。
シロキクラゲエキスはキノコ由来の多糖体で、EWGスコア1・コメドジェニック度0。ヒアルロン酸に匹敵する水分保持力を持つとされ、ヒアルロン酸やグリセリンとの組み合わせで保湿効果の増強が報告されています。レイシエキス(霊芝)はβ-グルカン・トリテルペンを含み、抗炎症・頭皮の環境整備を担う成分です。両成分とも生分解性0.90と高く、環境負荷の低い設計に貢献しています。ただし、配合順が後半に位置することから配合濃度は控えめと推測され、保湿力2.3点(要注意)というスタッツとも整合します。
本処方ではエタノール×水およびプロパンジオール×BGの相乗効果が公式に確認されています。植物由来糖質発酵のプロパンジオール(EWG:2)とBG(EWG:1)の組み合わせは、単独配合時より高い保湿感と防腐補助効果を発揮します。ただし本来ならグリセリン・セラミドとの組み合わせでさらなる保湿強化が期待できる両成分だけに、そこまで踏み込まなかった処方設計は惜しいポイントです。
粘度調整・泡補強の目的で配合されるコカミドDEA(EWG:4)は、GHS感作性1Bに分類される成分です。通常の化粧品配合濃度では問題ないとCIRも評価していますが、亜硝酸塩類が存在する特定条件下でニトロソアミン生成の可能性が指摘されています。本処方には亜硝酸塩含有成分はなく、PPG-2コカミドがDEA代替として共存する構成のため、リスクは実質的に低いと判断できます。同じくGHS感作性1Bのフェノキシエタノール(防腐剤)も少量配合。これら2成分の存在が安全性を「完璧」ではなく「平均以上」に留めている要因です。
余談ですが、九州大学などの研究によると緑茶カテキンはマラセチア属真菌に対して最小発育阻止濃度(MIC)レベルの抗菌活性を示すことが報告されています。薬用成分の補完的な役割として、チャ葉エキスが配合されている意味はここにあります。
ポリクオタニウム-10(カチオン性高分子)と多量のアニオン界面活性剤が共存する処方は、過剰配合時に凝集を起こす可能性があります。ただし本処方ではアミノ酸系アニオンを主体とし、ラウラミドプロピルベタインで電荷バランスをとる構成のため、実際の使用感への影響は限定的と考えられます。
「安全に洗える」は◎、「スカルプに効く」には成分が足りない
洗浄剤の品質と全体安全性は平均を超えており、アミノ酸系界面活性剤の組み合わせとして処方設計の丁寧さは評価できます。しかしスカルプケア・育毛・髪補修力のいずれも要注意ゾーン(1.7〜1.8点)に留まっており、「薬用」「スカルプ」を冠する商品に期待する機能ライン(平均3.0点)には届いていません。生分解性0.79・マイクロプラスチックなし・環境負荷の低い処方は、サステナビリティを重視するユーザーには一つの価値になりえます。口コミデータが0件のため使用感の実績確認ができず、現時点ではスタッツと成分分析が判断の拠り所です。
使用シーン別推奨度:
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