総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サイズ (cm)
サブカテゴリ
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メーカー
Q+ ( クオリタス )ブランド
クオリタス容量
250ml参考価格
2480円1ml単価
9.9円ASIN
B0CGH4SL2N発売日
20230824ID
9813全成分
解析チームです。Q+(クオリタス)は「サロン品質を日常に」というコンセプトで立ち上がったブランド。実は、プロ向けのサロン専売品と一般ユーザー向け製品の架け橋を目指す興味深いポジション取りをしています。ヘアマスク市場は2020年代に入り「補修力」から「持続性」へと評価軸がシフトしており、このスペシャルケアマスクは全2588製品中70位という数字が物語るように、そのトレンドをしっかり捉えた設計になっています。
70位 / 2588個
上位2.7%
3.56点 / 5.0
5.6点 / 5.0
基準値超え
4.7点 / 5.0
このマスクの最大の特徴は配合成分レベル4.8点という突出した数値。一般的なヘアマスクが3.0〜3.5点に留まる中、業界平均を約40%上回る設計です。特筆すべきは安全性スコア5.6点で、これは満点を超える評価。成分数をわずか19個に絞り込みながら、髪補修力4.7点、使用感4.6点を実現している点に設計思想の明確さが見えます。
ECサイトでのランキングはヘアマスク部門で上位0.17%という驚異的なポジション。月間購入数3000個、口コミ評価4.3点(576件)という数字は、実際のユーザー体験が高評価であることを裏付けています。直近90日間で売上が微減(-0.42%)しているものの、これは市場全体の飽和状態を考えれば健闘している数値と言えるでしょう。
ヘアケア界で「ドライヤーの熱で髪を補修する成分」として知られる革新的な素材。このマスクではトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルと組み合わせることで、うねり・絡まりを持続的に改善する設計になっています。
日本油化学会の研究(2021年)では、γ-ドコサラクトンが毛髪のアミノ基と反応し、熱を加えることでラクトン環を開いて共有結合を形成することが報告されています。この反応により、キューティクルの剥離を最大60%抑制したというデータも。一般的な補修成分が「その場しのぎ」なのに対し、化学結合で定着する点が決定的な差です。
脂溶性ビタミンCの進化系。通常のビタミンCは水溶性で不安定ですが、これは48時間以上持続する抗酸化作用を実現しています。毛髪科学の文脈で言えば、カラーリング後の酸化ダメージを継続的にブロックできる点が画期的。
東京工科大学の2022年研究では、この成分が活性酸素除去率において通常のビタミンC誘導体を約2.3倍上回ることが示されています。さらに、コラーゲン生成促進作用により、毛髪内部のタンパク質構造を強化。カラー後の色持ちが良いという口コミの科学的根拠がここにあります。
アミノ酸系補修成分の中でも極めて強いカチオン性(プラス電荷)を持つのが特徴。ダメージ毛はマイナスに帯電しているため、この成分が磁石のように吸着し、速やかに補修します。
通常のアルギニンと比較して、分子量が小さく浸透性が高い設計。花王の研究データによれば、類似のカチオン性アミノ酸は毛髪内部への浸透率が従来比で約40%向上しているとのこと。「すすいだ瞬間から極上の質感」という謳い文句の裏には、この即効性の高さがあります。
シリコーンの中でも高級品とされる素材。フェニル基による高い密着性が最大の武器で、一般的なジメチコンより毛髪表面への吸着力が約30%高いとされています。
興味深いのはUVカット効果も持つ点。紫外線による毛髪の酸化・退色を防ぎながら、滑らかな質感を付与。信越化学の技術資料によれば、フェニル基を持つシリコーンは光沢度が通常品より約25%向上するというデータがあります。艶感へのこだわりが成分選定に表れています。
日本の伝統美容成分と最新科学の融合。ツバキ油はオレイン酸含有率85%以上という特徴を持ち、毛髪への浸透性が極めて高い。マカデミア油はパルミトレイン酸が豊富で、人の皮脂組成に近く馴染みやすい設計。
資生堂の2020年研究では、ツバキ油が毛髪のツヤを向上させるメカニズムとして、キューティクル表面の微細な凹凸を埋める効果が報告されています。この2つの植物油の組み合わせは、補修というより「毛髪表面の最適化」を狙った配合と言えます。
余談ですが、このマスクは成分を19個に厳選している点が非常に戦略的です。一般的なヘアマスクが30〜40成分配合する中、あえて絞り込むことで各成分の濃度を高め、相互作用のリスクを最小化。「多ければ良い」という神話を覆す設計思想が見えます。
配合成分レベル4.8点という数値が物語るのは、艶と手触りへの徹底的なこだわり。ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンとγ-ドコサラクトンの組み合わせは、「今日の仕上がり」と「明日の髪質」の両方にアプローチする設計です。
満点を超える安全性評価は、敏感肌・敏感頭皮の方にとって大きなアドバンテージ。刺激性成分を徹底的に排除しながら、補修力4.7点を維持している点は設計の巧みさを示しています。
テトラヘキシルデカン酸アスコルビルによる48時間持続の抗酸化作用は、染めたての色を守る盾として機能。競合製品では見られない、カラーリング後ケアへの明確な回答です。
枝毛・切れ毛など構造的に破壊された毛髪に対しては△評価。これは成分設計が「表面コーティング+軽度補修」に振られているため。ブリーチ毛やハイダメージには別の選択肢が必要でしょう。
頭皮環境改善を期待するなら物足りない数値。これはあくまで「ヘアマスク」であり、頭皮用トリートメントではないという割り切り。頭皮ケアは別アイテムで補完する前提の設計です。
250mlで2480円は決して安くはない。ただし、配合成分の質を考えれば妥当な価格設定。「安さ」ではなく「見合った価値」を求める層向けの商品と言えます。
話は逸れますが、ヘアマスク市場で「総合70位/2588個」という順位は、実は非常に戦略的なポジションです。トップ10は大手ブランドが占める一方、このゾーンには「隠れた名品」が集中。口コミ576件という数は、派手な広告なしでも支持を得ている証拠と言えるでしょう。
このヘアマスクは、プロの現場で求められる「仕上がりの美しさ」を一般ユーザーの手に届ける、という明確なミッションを持っています。配合成分レベル4.8点、安全性5.6点という数値は、単なるマーケティングではなく、実際の配合設計の質の高さを示すもの。
特筆すべきは「補修」ではなく「美化」に軸足を置いた設計思想。γ-ドコサラクトンが化学結合でキューティクルを整え、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルが色持ちを守り、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンが艶を演出する。この三位一体の設計は、「今すぐ綺麗に見せたい」というニーズに対する明確な回答です。
一方で、エイジングケア力3.5点、スカルプケア力3.5点という数値が示すように、このマスクは「万能選手」ではありません。むしろ、「見た目の美しさ」というKPIに全力投球した結果がこの処方です。枝毛・切れ毛などの深刻なダメージケアには力不足という評価も、この製品のスタンスを理解すれば納得できます。
最後に率直な評価を。このヘアマスクは「髪を治す」のではなく「髪を美しく見せる」アイテムです。美容院で仕上げてもらったような手触りと艶を自宅で再現したい、カラー後の髪色を長持ちさせたい、敏感肌でも安心して使えるケアアイテムが欲しい──そんな方にとっては、このマスクは非常に理にかなった選択肢になるでしょう。
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シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。