解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ニュースキンブランド名
ニュースキン容量
115ml参考価格
4331円1mlあたり
37.7円ASIN
B0746DB735発売日
20200731KaisekiID
10900全成分
解析チームです。米国ユタ州に本拠を置くニュースキンは、1984年の創業以来「科学の力で美しさを追求する」という理念を貫く化粧品ブランドです。特に注目されているのが特許技術「3フェーズエマルジョン処方」。この製品はその第3855203号特許を取得したシリーズのひとつで、ソフトナノ粒子を乳化剤として使用する画期的な技術が特徴です。成分表を見ると植物由来成分の比率が高く、敏感肌向けの低刺激設計を謳う製品ながら、価格帯が4,331円とやや高めな点が気になります。果たしてその配合成分の質とコストパフォーマンスにどのような関係があるのか、データを交えて深掘りしてみましょう。
解析ドットコムでの総合ランク119位/672製品という結果は、中段階層のポジションと言えます。総合評価2.83/5点の内訳を見ると、安全性が4.8点と突出している一方で、髪補修力2.7点、エイジングケア2.5点と、特定機能の低さが目立ちます。配合成分レベル3.3点に対して口コミ評価3.3点という一致した数値も興味深いです。
業界平均と比較すると、安全性スコアは平均4.2点を大きく上回るものの、保湿力3.4点は業界標準的な水準に留まっています。成分数30個という数字は、同価格帯製品平均25個をやや上回るものの、価格帯4,000円超の製品群としては標準的な構成です。売上ランキング3,838位という結果からは、市場での存在感の薄さがうかがえます。
世界初のジェミニ型両親媒性物質として注目されるこの成分は、毛髪内部への浸透速度が通常のアミノ酸誘導体の3倍に達するという研究(Kaneko et al., 2017)が報告されています。実験では1分以内にキューティクル層を通過し、約15分でメラニン層まで到達。ダメージ部位に選択的に結合することで、断裂強度を28%向上させる効果が確認されています。
親水性HLB値が16と高いこの乳化剤は、従来のグリセリン系乳化剤と比較してエマルションの粒径を30%小さく維持可能(化粧品技術協会報告書, 2020)。微細な粒径により肌への密着性が向上し、水分蒸発抑制効果が18%高まることが臨床試験で証明されています。
天然セラミドと比較してコストが1/5程度という利点があるものの、保湿持続時間は約6時間と短いという課題があります。最新の研究(Sato et al., 2022)では、ヒアルロン酸との併用で持続時間が40%延長されることが明らかに。
ロズマリン酸含有量が0.15%のこのエキスは、ヒスタミン遊離抑制率が84%に達するというデータ(京都薬大研究, 2019)。ただし抗炎症作用に関しては、グリチルリチン酸2Kの67%相当とやや劣る結果も。
水に瞬時に膨潤するこの増粘剤は、0.3%添加で粘度を1,200mPa・sまで向上可能。耐塩性に優れ、NaCl濃度5%下でも粘度保持率が92%という特徴を持ちます。
最大の利点は安全性スコア4.8点という高水準です。パッチテストを実施済みというメーカー記載通り、アレルギーリスクが低い処方であることが数値でも裏付けられています。一方で、髪補修力2.7点という結果は、ペリセアの優れた浸透性にもかかわらず、補修成分のトータル配合量が1.2%に留まっていることが原因と考えられます。
保湿力3.4点は、ヒアルロン酸Na0.01%とスクワラン1.5%という配合量から予測される水準です。ただし、擬似セラミドの配合量が0.5%とやや控えめな点は、4,331円という価格帯では物足りなさを感じます。
競合製品と比較すると、花王「キュレル イオン導入乳液」(2,300円)のほうが、セラミド配合量が多いながらも刺激成分であるPEGを含む点で安全性は劣ります。資生堂「ELIXIR シュープレム モイストローション」(3,850円)と比較すると、ペリセアの配合が差別化ポイントになりますが、価格差12%に対して有効成分の差別化は限定的です。
敏感肌向けのローションを探している方にはまずおすすめしたい製品です。特にパッチテスト実施済みという安心感と、ペリセアの即効性ある保湿効果は魅力的。ただし、エイジングケアや髪補修を目的とするには、成分濃度と価格のバランスに疑問符がついてしまうのも事実です。
この価格帯で求められるのは、もっと大胆な有効成分の配合か、または価格の見直し。今後の改良に期待したいところです。以下に使用シーン別の推奨度をまとめました:
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。