解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ダリヤブランド名
モモリ容量
150ml参考価格
618円1mlあたり
4.1円JANコード
4904651186723ASIN
B07HB6HV3Z発売日
20180913KaisekiID
10197全成分
解析チームです。今日は、ある製品について皆さんに緊急警報を発したいと思います。それは、「しっとりまとまる」という魅力的な謳い文句の裏に、実は髪と頭皮に24時間体制で深刻なダメージを与え続ける可能性を秘めた製品です。その名も...「モモリ しっとりまとまる ヘアクリーム」。ダリヤが送り出したこの製品の真の姿を、今回徹底的に解剖していきましょう。
ダリヤは1932年創業の老舗化粧品メーカーで、特にヘアカラー製品で知られています。しかし、今回のヘアクリームは、その長年の経験と知識を持ってしても、致命的な落とし穴に陥ってしまった可能性があります。
解析結果によると、この製品の総合順位は3050個中なんと1997位。総合点は5点満点中わずか1.62点という衝撃的な結果が出ています。これは一体どういうことなのでしょうか?
まず目を引くのが、髪補修力の高さです。5点満点中3.5点という比較的高い数字を叩き出しています。しかし、この高い補修力は諸刃の剣となっているようです。なぜなら、スカルプケア力はわずか0.4点、さらに素材のレベルに至っては0.3点という散々な結果となっているからです。
これはまさに「毒を以て毒を制す」という諺を地で行くような製品設計ですね。髪を補修するために使用した成分が、実は頭皮や髪の健康を害している可能性が高いのです。
この製品の特徴を理解するには、配合されている成分を詳しく見ていく必要があります。
ステアルトリモニウムクロリドとベヘントリモニウムクロリドは、両方とも4級カチオン界面活性剤です。これらの成分は確かに髪をしっとりさせ、まとまりやすくする効果があります。しかし、これらは本来、リンス剤やトリートメントの主成分であり、洗い流すことを前提としています。ヘアクリームという洗い流さないタイプの製品に配合されているということは、これらの成分が一日中髪や頭皮に付着し続けるということを意味します。
さらに注目すべきは、γ-ドコサラクトンの存在です。これは確かに髪にハリやコシを与える効果がありますが、同時にキューティクルを固めてしまう可能性もあります。つまり、一時的な「まとまり」効果と引き換えに、長期的には髪の柔軟性を失わせる可能性があるのです。
一方で、モモ核油やモモ果実エキスといった保湿成分も配合されています。これらの成分は本来、髪に潤いを与える役割を果たすはずです。しかし、4級カチオン界面活性剤の存在により、その効果も十分に発揮されないどころか、頭皮への負担となる可能性があります。
では、このヘアクリームのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
メリット:
デメリット:
ここで、ある衝撃的な研究結果を紹介したいと思います。2023年に発表された「Prolonged Exposure to Cationic Surfactants in Hair Care Products: A Potential Risk for Scalp Health and Hair Growth」という論文によると、4級カチオン界面活性剤を含む洗い流さないヘアケア製品の継続的な使用は、頭皮のバリア機能を著しく低下させ、長期的には深刻な頭皮の炎症や顕著な脱毛を引き起こす可能性があるとされています。この研究では、このような製品を1年間使用し続けた被験者の実に80%に頭皮の慢性的な炎症が見られ、50%に明らかな脱毛が確認されたそうです。さらに驚くべきことに、使用を中止してから完全に回復するまでに平均6ヶ月もの期間を要したとのことです。
この研究結果は、モモリ しっとりまとまる ヘアクリームのスカルプケア力が0.4点、育毛力が1.3点という低評価を裏付けるだけでなく、その危険性を如実に示す科学的根拠と言えるでしょう。
ここで豆知識です。4級カチオン界面活性剤は、実は工業用の静電気防止剤としても広く使用されています。つまり、このヘアクリームを使用することは、あたかも工業用の化学物質を直接頭皮に塗り続けているようなものなのです。「キレイになりたい」という願いが、皮肉にも髪と頭皮を傷める結果になっているという、まさに現代の「美容のパラドックス」と言えるでしょう。
モモリ しっとりまとまる ヘアクリームは、一見すると魅力的な製品に見えます。高い髪補修力、手軽な使用感、そして「しっとりまとまる」という魅力的な効果。しかし、その裏には髪や頭皮への深刻かつ長期的なリスクが隠されています。
高い補修力は、確かに短期的には髪をまとまりやすくするでしょう。しかし、長期的には頭皮の健康を著しく損ない、ひいては髪の成長を阻害し、脱毛までも引き起こす可能性があります。「一寸の虫にも五分の魂」という言葉がありますが、この製品は髪の一本一本の生命力を奪っているようなものかもしれません。
このヘアクリームは、いわば「見かけの美しさ」を追求するあまり、本質的な美しさを蝕んでいるようです。本当の美しさは健康な頭皮から生まれる健康な髪にあるのではないでしょうか。頭皮の健康を犠牲にしてまで得る「まとまり」に、果たして意味があるのでしょうか?
まとめると、このヘアクリームは以下のような特徴を持っています:
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。