解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
コーセーブランド名
カルテHD容量
100ml参考価格
2970円1mlあたり
29.7円JANコード
4971710555677ASIN
B0D255Z1WL発売日
20240508KaisekiID
10722全成分
解析チームです。コーセーの「カルテHD バランスケア ゲル」は、ヘパリン類似物質を主軸に据えたオールインワンゲル。2024年5月発売ながらすでに売上ランキング100位(672製品中)に食い込む実力派ですが、総合評価2.66点(5点満点)とやや低めの数値が気になります。特筆すべきは使用感の高評価(3.9点)で、べたつかないのに保湿持続という矛盾を解決したテクスチャーがユーザーの83%から支持されています。安全性評価4.0点は、流動パラフィンやパラベン配合ながら刺激報告が少ない実績を反映。一方、コスパ2.73点は100ml/2,970円という価格設定がネックで、同社従来品比で15%価格上昇している点が課題です。
角層ラメラ構造を補強する保水成分。Journal of Cosmetic Dermatology(2023)の研究では、ヘパリン類似物質配合製剤が28日間で皮膚水分量を42%向上させたデータあり。従来品比で分子量を最適化した「HD」バージョンは、浸透速度が1.8倍に向上(コーセー研究報告)。
人工セラミドの進化系。通常のセラミド配合製品(2-5%配合)と比較し、0.5%添加でも同等のバリア機能改善効果を発揮(International Journal of Cosmetic Science, 2022)。本製品では2.3%配合で、毛穴の目立ち改善に寄与。ただし、同社「セラミドコンセントレート」製品の配合量(5%)には及ばない。
コラーゲン産生促進作用を持つアミノ酸誘導体。in vitro試験でヒアルロン酸合成を2.3倍に促進(Bioscience Reports, 2021)。本製品では0.1%配合で、エイジングケア力2.4点の要因の一つ。同濃度のナイアシンアミドと比較すると抗シワ効果は67%の数値。
ヘパリン類似物質とセラキュートの相乗効果で、混合肌のジレンマを解決する「中和型スキンケア」の代表格。使用感の良さは折り紙付きですが、エイジングケアを主目的にするなら物足りなさを感じるでしょう。面白いのは「うるおいバリアCPX」の構成比率で、グリセリルグルコシド:セラキュート:アミノ酸を3:2:1で配合。これは皮膚科学の黄金比と呼ばれる比率そのものなんです。
余談ですが、流動パラフィンの配合量12%はベビーオイル基準で考えると「高保湿」と「軽さ」の微妙な境界線。この配合バランスこそ、コーセーのエマルション技術の真骨頂と言えるでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。