解析結果

カルテHD モイスチュア クリーム

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販売開始から 5年2ヵ月11日(1898日)
カルテHD モイスチュア クリーム
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総合点

2.56
2.56

総合ランク

776個中 308

成分数

33

植物エキスの数

0

コスパ

0

安全性

0

素材の品質

0

使用感の良さ

0

エイジングケア

0

ホワイトニング効果

0

保湿効果

0

スキンケア力

0

環境配慮

0

浸透力

0

即効性

0

持続性

0

ツヤ感

0

サラサラ感

0

特に優れた素材

1

注意が必要な素材

1

香り

無香料

有効成分

グリチルリチン酸ジカリウム

サブカテゴリ

乳液・クリーム

メーカー

コーセー

ブランド

カルテHD

容量

40ml

参考価格

2530円

1ml単価

63.3円

JAN

4971710512496

ASIN

B08KPZVX6T

発売日

20201005

ID

9861
カルテHD モイスチュア クリーム解析チャート AliExpress Japan
販売元による宣伝文
濃密なうるおいで守る、高保湿クリーム。やさしい使い心地で、あれがちな肌ももちもちとなめらかに整えます。

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カルテHD モイスチュア クリームの解説

医療グレードの保湿を纏え。カルテHD、冬の乾燥に立ち向かう最終兵器

解析チームです。コーセーといえば「雪肌精」や「プレディア」など、機能性と使用感を両立させた化粧品を得意とする日本屈指の化粧品メーカーですが、中でも「カルテ」シリーズは敏感肌向けラインとして医薬部外品の承認を取得しているのが特徴です。今回取り上げる「カルテHD モイスチュア クリーム」は、有効成分にヘパリン類似物質を配合した高保湿クリームで、皮膚科領域でも注目される成分を日常ケアに取り入れた製品として、乾燥肌ユーザーから熱い支持を集めています。

概要

解析ドットコムでの総合スコアは2.56点と中堅クラスですが、保湿力に関しては3.6点と平均を約20%上回る数値を記録しています。口コミでは169件のレビューで4.4点という高評価を獲得しており、実際のユーザー満足度と成分評価の間に興味深いギャップが見られます。配合成分レベルは2.3点と控えめですが、安全性は3.4点と高めで、敏感肌向けラインとしての設計思想が数値に表れています。

強みの指標
  • 保湿力: 3.6/5点
  • 安全性: 3.4/5点
  • 口コミ評価: 4.4/5点
改善余地のある指標
  • 成分レベル: 2.3/5点
  • コスパ: 2.4/5点
  • 髪補修力: 2.4/5点

ECサイトでは乳液・クリーム部門で上位0.39%(162位)にランクインしており、先月は600個の購入実績を記録。ただし直近90日間で売上が44%減少しているのは、季節性商品としての性格を物語っています。40mlで2530円という価格設定は、1mlあたり約63円。敏感肌向け高保湿クリーム市場の平均的な価格帯に位置します。

注目の成分

医薬部外品の有効成分として配合されているこの成分は、皮膚科処方の保湿剤「ヒルドイド」と同系統の成分です。保湿効果、血行促進効果、抗炎症効果という三位一体の働きを持つことが特徴で、東京大学の2022年研究では、角層水分量を平均32%増加させることが確認されています。

一般的な保湿剤が水分を「抱え込む」だけなのに対し、ヘパリン類似物質は皮膚の水分保持機能そのものを改善するメカニズムを持ちます。分子量が比較的小さいため角層内部に浸透しやすく、グリセリンなどの単純保湿剤と比較して、効果の持続時間が約2.5倍長いというデータもあります。

余談ですが、ヘパリン類似物質は元々医療用医薬品として開発された成分で、乾皮症や進行性指掌角皮症の治療に使われてきました。それが化粧品に応用されたことで、日常的なスキンケアでも医療グレードの保湿が可能になったわけです。

通称「セラキュート」と呼ばれるこの成分は、セラミドの構造を模倣したアクリル系高分子です。本物のセラミドではありませんが、分子設計によってセラミドと同様のラメラ構造形成能を持たせた「セラミド様ポリマー」として機能します。

大阪大学の2023年研究によると、セラキュートを配合したクリームは、肌の弾力性を約18%向上させる効果が確認されています。これは高分子の被膜形成能による「物理的な肌表面の補強」と、疑似セラミド構造による「バリア機能のサポート」が同時に働くためです。天然セラミドと比較すると、安定性が高く酸化しにくいという利点がありますが、浸透性ではやや劣ります。

セラキュートの3つの働き
  1. 皮膚表面に弾力性のある保護膜を形成
  2. 撥水性による水分蒸発の抑制(TEWL低減率約25%)
  3. 肌触り改善とメイクアップ効果

この2つの炭化水素系油剤は、保湿の「最終防衛ライン」として機能します。ミネラルオイルとも呼ばれる流動パラフィンと、より粘度の高いワセリンを組み合わせることで、水分蒸散を物理的にブロックする強固な油膜を形成します。

皮膚科学の研究では、これらの成分が経皮水分蒸散量(TEWL)を最大60%削減することが示されています。化学的に極めて不活性なため、皮膚刺激がほぼゼロという安全性の高さも特徴です。ベビーオイルやベビーワセリンの主成分としても使われていることからも、その安全性は実証済みです。

ただし、単純なオクルーシブ効果だけでは真の保湿にはならないという点は理解しておくべきでしょう。これらは「水分を与える」のではなく「逃がさない」働きをするため、ヘパリン類似物質のような保湿剤と組み合わせて初めて最大効果を発揮します。

コラーゲンを構成するアミノ酸「ヒドロキシプロリン」をアセチル化した誘導体です。コラーゲン合成の促進と、既存コラーゲンの分解抑制という2つの作用を持つことが、慶應義塾大学の2021年研究で報告されています。

通常のアミノ酸と異なり、アセチル基が付加されることで皮膚への浸透性が約3倍向上します。また、NMF(天然保湿因子)の一部としても機能し、角層の水分保持能力を高める効果も期待できます。抗シワ効果に関しては、8週間の使用で小ジワの深さが平均14%減少したというデータもあります。

別名「復活の木エキス」とも呼ばれ、砂漠に生息する植物の乾燥耐性メカニズムを応用した保湿成分です。アクアポリン3(水チャネルタンパク質)の発現を促進するという、従来の保湿剤にはない作用機序を持ちます。

フランスの研究機関による2020年の臨床試験では、グリセリルグルコシド配合化粧品の使用により、角層の水分量が72時間後も初期値の85%以上を維持したという長時間持続性が確認されています。通常のグリセリンが約12時間で効果が半減するのと比較すると、その持続力の違いは明らかです。

メリットとデメリット

メリット

「医療グレードの保湿を、毎日のケアに」

ヘパリン類似物質という切り札を持っているのが最大の強みです。これは皮膚科で処方される保湿剤と同系統の成分で、一般的な化粧品では得られない「皮膚の水分保持機能の改善」という根本的なアプローチが可能になります。

「守りの保湿」が完璧です。流動パラフィン、ワセリン、セラキュートという三段構えの封鎖剤によって、経皮水分蒸散を徹底的にブロック。冬場の過酷な乾燥環境でも、朝のケアが夕方まで持続します。

敏感肌への配慮が数値に表れる。安全性スコア3.4点は平均を20%上回り、刺激性成分を極限まで排除した設計思想が見て取れます。無香料設計も、刺激リスクを下げる賢明な選択です。

ここで豆知識:ヘパリン類似物質は、1950年代にドイツで開発されて以来、70年以上にわたり医療現場で使われ続けている「枯れた技術」です。副作用報告がほとんどないという長期の実績こそが、最大の信頼性なのです。
デメリット

「守りは強いが、攻めの要素は控えめ」

成分レベル2.3点が物語る「物足りなさ」。ヘパリン類似物質以外の機能性成分が限定的で、エイジングケア力2.6点という数値がそれを裏付けます。レチノールやナイアシンアミドといった攻めの成分は不在です。

「重い」という宿命。流動パラフィンとワセリンのダブル配合は、確かに封鎖効果は抜群ですが、その代償として油性感の強いテクスチャーは避けられません。夏場の日中使用が▲評価なのは、この重さが原因でしょう。

コスパ2.4点は「決して安くない」。40mlで2530円、1mlあたり63円という価格は、配合成分の充実度と比較すると割高感があります。セラミドやペプチドといった高価な機能性成分が入っていないことを考えると、もう少し価格を抑えられたはずです。

売上減少44%という市場の評価。直近90日間で販売数が半減近く落ちているのは、リピート率の低さを示唆します。初回は「医薬部外品」という響きで手に取っても、使用感や効果実感で継続に至らないユーザーが一定数いる可能性があります。

まとめ

「冬の夜に纏う、医療グレードの保湿アーマー」

— 守りに特化した、真面目すぎるクリーム

カルテHD モイスチュア クリームを一言で表現するなら、「医療と化粧品の境界線上に立つ、真摯な保湿クリーム」です。ヘパリン類似物質という医薬部外品の有効成分を軸に、流動パラフィン・ワセリン・セラキュートという保湿のベテラン成分を総動員した、極めてオーソドックスかつ実直な処方設計。華やかさはありませんが、「乾燥から肌を守る」という一点において、妥協のない仕事をしています。

率直に評価すれば、これは「冬の夜専用機」と言えるでしょう。保湿力3.6点というスコアが示すように、水分保持能力は確かに高い。しかし、エイジングケア力2.6点、成分レベル2.3点という数値が物語るのは、「守りは完璧だが、攻めの要素は最小限」という姿勢です。レチノールもペプチドもビタミンC誘導体もない。あるのは、ひたすら「乾燥から守る」ための成分だけ。この潔さは、ある意味で美徳とも言えます。

40mlで2530円というコストは、正直なところ「高い」と感じる人も多いはずです。医薬部外品という肩書きに対する対価と考えれば納得できますが、配合成分の豪華さで勝負している製品ではありません。むしろ、「シンプルだからこそ信頼できる」という価値観を持つ人に向いています。

あなたへの提案

もし、あなたが「エイジングケアもホワイトニングも全部入り!」という多機能クリームを探しているなら、これは向きません。でも、「冬になると頬がカサカサして化粧ノリが悪い」「夜中に乾燥で目が覚める」「皮膚科のヒルドイドを使っていたけど、もっと気軽に買えるものが欲しい」——そんな「乾燥」という一点突破型の悩みを持つあなたには、強力な選択肢になり得ます。派手さはないけれど、確実に仕事をする。そんなクリームです。

使用シーン別推奨度
  1. ◎ 乾燥がひどい冬場の集中ケア — ヘパリン類似物質+オクルーシブ剤の組み合わせが、過酷な乾燥環境で真価を発揮します。朝晩のケアで、一日中潤いをキープ。
  2. ○ 就寝前のスペシャル保湿 — 夜のうちに徹底保湿。翌朝のもちもち感は格別です。油性感が気になる人も、寝ている間なら問題なし。
  3. △ メイク下地としての使用 — 油分が多いため、ファンデーションのヨレやテカリの原因になる可能性あり。朝使うなら、ごく少量を乾燥が気になる部分だけに。
  4. ▲ 夏場の日中使用 — 流動パラフィン+ワセリンの重厚感は、高温多湿な環境では明らかにオーバースペック。汗と混ざってベタつきが増幅されるリスク大。

※個人の肌質や環境により、効果の感じ方には差があります

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