概要

マドンナリリ ヘアシャンプーは3036製品中936位の総合順位を記録し、5点満点中2.95点という中段評価を得ています。注目すべきは洗浄力の高さで、4.5点というスコアは業界平均の3.8点を大きく上回ります。一方でエイジングケア力2.6点や育毛効果2点など、年齢対策系の項目ではやや劣勢を見せます。

成分面では31種類の配合数で、安全性4.2点／5点の高評価を獲得。特に刺激の強いオレフィン(C14-16)スルホン酸Naを含むにもかかわらず、アミノ酸系洗浄剤とのバランス設計で肌への優しさを実現しています。髪補修力3.9点という実績は、ペリセアやカシミヤケラチンといった高価成分の存在が大きく影響しています。

注目の成分

ペリセア（ジラウロイルグルタミン酸リシンNa）

世界初のジェミニ型界面活性剤として知られるこの成分は、通常の界面活性剤とは異なる双子型構造を持ちます。研究によると、毛髪内部への浸透速度は通常の1/60（約1分）という驚異的なスピードを誇り、ダメージ部位に即座に作用することが確認されています（文献1）。さらに洗浄剤の刺激緩和効果もあり、強い洗浄力を維持しながら肌荒れリスクを抑える二重構造が特徴です。

ココイルグルタミン酸TEA

アミノ酸系洗浄剤の中でも保湿性に特化した成分で、ベビーシャンプーにも採用されるほど安全性が高いのが魅力。ただし単体での泡立ちの悪さ（発泡力評価：×）から、オレフィンスルホン酸Naとの併用設計が必須です。肌へのソフトさを保ちながら、適度な洗浄力を実現する重要なバランス役です。

オレフィン(C14-16)スルホン酸Na

この製品の洗浄力を支える強力な陰イオン界面活性剤で、ラウレス硫酸Naと同等以上の脱脂力を発揮します。ただし分子構造が異なるため、刺激感がややマイルドなのが特徴。頭皮の皮脂汚れをしっかり除去する一方で、過度な脱脂による乾燥リスクも指摘されています（文献2）。

フラーレン

抗酸化力がビタミンCの172倍というスーパーアンチエイジング成分。紫外線防御や炎症抑制作用を持つものの、シャンプーという剤形での持続的効果については研究が不十分です。ただし頭皮ケアの観点では、3ヶ月連続使用でフケ・かゆみの改善率が28%向上したというデータもあります（文献3）。

メリットとデメリット

メリット

1. 洗浄力の高さ（4.5/5）
   オレフィンスルホン酸Naとペリセアの協奏により、頭皮の油性汚れ除去率が市販品平均の1.7倍に達成（メーカー試験データ）。特に脂性頭皮の方におすすめです。
2. 髪へのボリューム感付与
   加水分解ケラチン（カシミヤヤギ）とペリセアによる毛髪内部補修により、細毛の方に最適な「ハリコシ」を実現。電子顕微鏡観察ではキューティクルの隙間が30%減少しました。
3. 安全性の高さ（4.2/5）
   無添加設計（パラベン・シリコン・合成香料フリー）に加え、刺激緩和成分の配合で敏感肌の方でも安心して使用可能です。

デメリット

1. 保湿力の限界（3.4/5）
   ポリクオタニウム-65などの保湿成分は配合されていますが、洗浄成分の脱脂力により相殺される可能性があります。特に乾燥肌の方はトリートメントとの併用が必須です。
2. エイジングケアの弱さ（2.6/5）
   フラーレンの抗酸化作用は魅力的ですが、育毛成分やコラーゲン生成促進成分が不足。薄毛対策としては物足りなさが残ります。
3. 価格競争力の低さ
   1980円（410ml）という価格帯は、同品質の製品と比較してやや高め。コスパ評価は3.53/5と中庸な結果に終わりました。

まとめ

このシャンプーは「ボリュームダウンに悩む40代以上の女性」に最適な選択肢といえるでしょう。ペリセアによる即効的な毛髪補修と、オレフィンスルホン酸Naの強力な洗浄力という相反する性能をバランスよく実現しています。ただし乾燥肌の方や薄毛対策を求める方には、別途集中ケア製品との併用が推奨されます。

こんな方にピッタリです：

1. ◎ 細毛・軟毛でボリューム不足に悩む40代以上
2. △ 頭皮の脂っぽさに悩む脂性肌の方
3. × 薄毛対策やエイジングケアを最優先する方

個人的には「洗うたびに髪が生き返る感覚」が印象的でした。次回はこのシャンプーと市販品の直接比較テストも企画したいと思います！