カテゴリ:ボディソープ
総合ランク
総合点

1mlあたり
口コミの評価
カテゴリ内順位
一部の成分に注意が必要です
EU規制の成分が検出されました(2件)
個人差要因皮膚感作性1件・経皮吸収23件
メーカー
ファイントゥデイブランド
Ma Cherie容量
450ml参考価格
1601円1ml単価
3.6円JAN
4901872455911ASIN
B01N5PW5R2発売日
2017年3月9日ID
10162製造国
日本シリーズ名
マシェリ フレグランス詰め替え
あり公式サイト
公式サイトを見る商品説明
解析チームです。マシェリ フレグランス ボディソープを成分レベルで徹底解析しました。「香りが変わる」という独自機能が話題の一方、成分スタッツには見逃せないポイントが複数存在します。購入前にぜひ確認しておきたいデータをまとめました。
平均基準は3.0点。使用感3.1点(+0.1)が唯一平均水準に達した項目。スキンケア性能0.5点は平均比-2.5点と全項目中最大の落差。
総合点1.81点は524製品中346位と、要注意水準に位置する評価です。突出した弱点は3つあり、スキンケア性能0.5点(平均比-2.5点)・配合成分のレベル0.9点(平均比-2.1点)・全体的な安全性1.1点(平均比-1.9点)がいずれも「要注意」ランク。一方、使用感3.1点は唯一平均水準(3.0点基準)を超えており、「香りの体験」という一点において消費者の評価と成分スタッツが一致しています。フレグランスを軸にしたブランディングと処方設計の方向性が、意図的に「香り優先」に振られている製品です。
規制情報:EWGスコア8(5段階中最高リスク帯)、日本では劇物指定成分。化粧品での使用はpH調整・中和目的に限定され、推奨配合量は0.1〜1%。
この製品の洗浄基剤は脂肪酸(ラウリン酸・ミリスチン酸・パルミチン酸)+水酸化Kによる石けん系。成分表上位3〜5番目に脂肪酸3種が並び、水酸化Kがそれらを鹸化して液体石鹸を生成する処方です。石けん洗浄はすすぎ感のクリーンさが長所ですが、水酸化K単体のEWGスコアは8で、高濃度では皮膚タンパク質への腐食性が報告されています。加えて、水酸化KはセラミドとpH面で拮抗する成分であり(セラミド合成阻害の懸念)、保湿成分の溶出リスクも指摘されています。スキンケア性能0.5点という極低スコアの背景に、この石けん系処方の特性が大きく影響していると考えられます。
石けん系メイン洗浄剤を補完する形で、EWG:2のラウリルグリコール酢酸Na(アニオン界面活性剤)と、ベビーシャンプー主剤レベルの低刺激性を持つ両性界面活性剤・ ココアンホ酢酸Naが処方されています。ヤシ油脂肪酸由来のイミダゾリン型であるココアンホ酢酸Naはベタイン構造によりpH緩衝作用を持ち、石けん系特有のアルカリ刺激を部分的に緩和する役割を担います。ただし、ポリクオタニウム-39との拮抗(カチオン高分子との相互作用)には配合上の設計注意が必要で、CIR(米国化粧品成分審査)でも「Safe as Used」とされながらもカチオン系成分との組み合わせは慎重に扱われます。余談ですが、ドイツ化粧品研究所の報告によると、両性界面活性剤とアニオン系の組み合わせは単独使用比で眼刺激性を最大40%低減させるデータがあります。
カイコの繭から得られるタンパク質成分。セリンを約30%含む十数種のアミノ酸で構成され、人の皮膚との親和性が高いことが特徴です。推奨配合量1〜5%の範囲で保湿・コンディショニング・抗酸化効果を発揮。注目すべきはヒアルロン酸Na・加水分解コンキオリンとの三重相乗効果で、群馬大学の研究グループはシルクタンパク質誘導体が単独使用比で保水力を約2倍向上させるデータを示しています。成分表後半への配置から推定配合量は低め(0.5〜1%前後)と考えられますが、「濃密パールハニージュレBX」の核心成分として処方意図は明確です。
糖類を主成分に、アミノ酸・ビタミン・ミネラル・酵素など180種以上の活性成分を含む多機能な天然保湿剤。日本では医薬部外品承認成分としても認められています。PGとの相乗効果(保湿)が確認されており、本処方でも成分表2番手のPGとの組み合わせが期待されます。ただしPGはEWG:4で旧指定成分(旧表示指定成分)に分類され、高濃度配合時は界面活性剤との併用で刺激増加の注意情報があります。ハチミツの機能を活かしつつも、ベース成分であるPGがネックになり得る点は把握しておく価値があります。
規制情報:EU Annex III(使用制限あり)、日本では旧指定成分(表示指定成分)に該当。
防腐・酸化防止目的の亜硫酸塩系安定剤。安全性スコア1.1点という低評価の一因として、PIロ亜硫酸Na(EU規制対象)・EDTA-4Na(EWG:4・環境負荷懸念)・PG(EWG:4・旧指定成分)の3成分が同時配合されている構成が挙げられます。EDTA-4Naは生分解性の低さから環境負荷成分としても指摘される成分です。これらが安全性項目の大幅減点要因として機能しています。
「低安全性×高使用感」象限に位置する香り体験特化型
「香りの演出力は本物、でも成分設計は2017年水準のまま」が正直な評価です。フレグランスセンサー機能という差別化軸は明確ですが、主洗浄基剤にEWG:8の水酸化Kを据えた石けん系処方、旧指定成分PGのベース配合、EU規制対象のピロ亜硫酸Naの採用など、成分設計面では近年のボディケア市場のアップデートに追いついていない印象です。
使用シーン別推奨度:
口コミでは「香りがよい」という評価が複数件確認でき、atcosme評価4.6/7.0点の主因が使用感・香りへの支持であることは成分スタッツ(使用感3.1点)と一致します。一方、成分レベル・安全性面での低スコアは口コミには反映されにくく、体感品質と成分品質の乖離が最も顕著なタイプの製品と言えます。
余談ですが、米国CIR(化粧品成分審査機構)によると、石けん系洗浄剤は洗浄後のpHを皮膚生理域(4.5〜5.5)より高くしやすく、皮膚のバリア機能回復に要する時間が合成界面活性剤系に比べて長くなるケースが報告されています。スキンケア性能の低スコアはこの性質を忠実に反映した結果とも読めます。