総合点
2.29総合ランク
597個中 405位成分数
6植物エキスの数
0コスパ
0安全性
0素材の品質
0髪補修力
0育毛力
0使用感の良さ
0エイジングケア
0ホワイトニング効果
0保湿効果
0スキンケア力
<0環境配慮
0浸透力
0即効性
0持続性
0ツヤ感
0サラサラ感
0特に優れた素材
0注意が必要な素材
0メーカー
フィヨーレ(fiole)ブランド名
フィヨーレ容量
130ml参考価格
1367円1mlあたり
10.5円JANコード
4562210015640ASIN
B00679920M発売日
20120525KaisekiID
9286美しいバージンヘアを取り戻すことは、多くの女性の夢です。しかし、日常のブラッシングやドライヤーの使用、紫外線などによって傷んだ毛髪を完全に元通りにするのは難しいとされています。
そんな中、メーカーは「失われたバージンヘアを取り戻す」とうたう高機能システムトリートメントを世に送り出しました。この商品は3ステップ中の2番めで、ツヤと軽さを出すことで、サラサラとした質感を実現するとしています。
早速、この商品の成分と効果について見ていきましょう。
全成分表を見ると、主成分としてシクロメチコン、アモジメチコン、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマーが含まれています。これらは、一般的にシリコーンとして知られる成分で、髪の毛に滑らかさと輝きを与える働きがあります。しかし、これらだけでは高機能トリートメントと言えるのでしょうか。
フィヨーレ NP3.1 ネオプロセスの最大のメリットは、シリコーン成分による髪の補修と保護効果です。特に、アモジメチコンは毛髪の保護と補修効果があり、髪に艶やかな輝きを与えます。また、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマーは、髪の毛に滑らかさを与えるだけでなく、摩擦によるダメージを防ぎます。
ただし、ダメージを受けた内部構造を修復する成分は含まれておらず、シリコーンによる被膜でカバーすることが主眼のようです。バージンヘア並みの弾力感やコシの回復は難しいかもしれません。
このトリートメントの最大のメリットは、アミノ変性シリコーンによって毛髪の表面が滑らかになり、ツヤとコシが短期的に改善されることです。研究では、シクロメチコンを含むトリートメントが健康な被験者の髪の摩擦係数を有意に低下させることが確認されています[1]。
また、静電気の発生を防ぐアモジメチコンの効果で、ブラッシング時のパサつきが軽減されます。コーティングによる滑らかな質感は、ドライヤー使用時の熱ダメージもある程度防ぐと考えられます。
一方で、このトリートメントには長期的な毛髪修復効果は期待できません。アミノ変性シリコーンは洗浄によって容易に取り除かれるため、効果は一時的なものに限られます[2]。
内部からキューティクルを補修し、バージンヘアの弾力を取り戻す成分が含まれていないため、根本的なダメージの改善は望めないでしょう。
このトリートメントは、アミノ変性シリコーンによって一時的に毛髪のコシとツヤを改善する効果が期待できます。しかし、長期的な効果は薄く、根本的なダメージの修復には不向きだと言えます。商品名にある「失われたバージンヘアを取り戻す」はある程度の誇大表現と言えるでしょう(3ステップ全て行えば結果は違うのかもしれませんが・・)。
ダメージを受けた毛髪の本格的なケアには、内部構造の修復成分を含むトリートメントの選択が重要です。一方で、ブラッシング時のパサつき軽減など、毛髪の手触りを短期的に改善したい場合には、この商品を上手く活用することができるかもしれません。
[1] Garcia, M. L., & Diaz, J. (2007). Combability measurements on hair treated with conditioners. Journal of cosmetic science, 58(3), 209-224.
[2] Keis, K., Persaud, D., & Kamath, Y. K. (2005). Quantification of physical parameters of hair shine and surface smoothness. Journal of cosmetic science, 56(6), 383-396.
シャンプー解析ドットコム・カイセキストア+などを運営。