カテゴリ:スタイリング剤
総合ランク
総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
一部の成分に注意が必要です
CMR発がん性の成分が検出されました(1件)
個人差要因皮膚感作性3件・アレルゲン2件・内分泌撹乱性1件・経皮吸収29件
メーカー
株式会社リップスブランド
LIPPS(リップス)容量
200ml参考価格
2200円1ml単価
11円JAN
4580374261055ASIN
B09HHGCS48ID
11716シリーズ名
LIPPS hair公式サイト
公式サイトを見る全成分
商品説明
解析チームです。LIPPS(リップス)のスマート ハード ヘアスプレーを成分レベルで深掘りします。@cosmeスコア6.0/7.0という高い使用者評価の裏に、安全性スコア1.3という数字が潜む——この構造的なギャップに注目しながら解説します。
総合点2.52は業界平均3.0を約16%下回る水準です。スコアの分布を見ると、突出して高いのは使用感(3.4点)のみ。一方で、全体的な安全性が1.3点、スカルプケア力が0.9点、髪補修力が1.9点と、機能面・安全面で複数の弱点が重なっています。ヘアスプレーというカテゴリ上、スカルプケア力や髪補修力への期待値が低いのは織り込み済みとしても、安全性スコア1.3は設計上の課題として無視できません。主な要因はEWGスコア7のBHTと、感作性物質に分類される3成分の存在です。@cosmeスコアが6.0/7.0と高く、使用感の評価とは乖離しているという点が、このスプレーの最大のチェックポイントです。
EWGスコア7、かつ内分泌かく乱物質(EDC)疑い成分に分類される合成酸化防止剤です。動物実験では変異原性・催奇性の疑いが報告されており、CIRは「Safe with Qualifications」(条件付き安全)という留保付き評価にとどまります。推奨配合量は0.01〜0.1%と極微量に制限されており、油脂や香料の酸化防止を目的とした安定剤として機能します。経皮吸収リスクは0.80と高く、ヘアスプレーという噴霧形態での使用では吸入リスクも考慮すべき点です。生分解性0.40と低く、環境負荷も指摘されています。これ単体が全体的な安全性スコア1.3の主因と判断されます。
旭化成が開発した世界初のジェミニ型アミノ酸系界面活性剤で、業界では「ペリセア」の名称で知られる高付加価値原料です。二鎖三親水基という特殊な構造により、わずか1分で毛髪内部へ浸透できることが報告されています。EWGスコアの記載はないものの、植物由来脂肪酸とアミノ酸から構成され、CIR評価は「Safe as Used」。生分解性0.80と高く、環境負荷も比較的低い成分です。ヘアスプレーという洗い流さないカテゴリに配合されている点は評価できますが、推奨配合量0.5〜3%に対し全成分順位では後半に位置しており、実際の配合量が補修力に直結するかは確認が必要です。
EWGスコア4のUVB吸収剤で、日焼け止め製品に広く使われる成分です。経皮吸収リスクが0.80と高く、まれに接触性皮膚炎を起こす可能性も報告されています。メーカーが「紫外線保護成分」として訴求しているのはこの成分が根拠と考えられますが、海洋生態系への影響も近年議論されており、環境配慮を重視する消費者には選択肢として注意が必要な成分です。なお、レチノールやビタミンC誘導体との相互作用で安定性が低下する可能性があります。
生体膜成分(リン脂質)をモデルに設計されたカチオン系高分子保湿ポリマーで、EWGスコア1(最安全)。「ヒアルロン酸の約2倍の保水力」を持つとされ、医療分野でも使用実績のある成分です。皮膚バリア機能の向上と長時間の水分保持に寄与します。全成分中の配合順位は中盤以降であり、ヘアスプレー製品の主軸はあくまで皮膜形成ポリマーですが、スプレー後の毛髪のパサつき抑制に貢献する処方意図が読み取れます。
本製品にはローズマリー葉エキス、アルニカ花エキス、ローマカミツレ花エキス、シソ葉エキスなど8種類以上の植物エキスが配合されています。成分データによればローズマリー葉エキス × アルニカ花エキスの組み合わせには抗炎症・抗酸化の相乗効果が確認されています。ただし、アルニカ花エキスとオレンジ油はそれぞれGHS感作性1B物質に分類されており、ローズマリー葉エキスとオレンジ油にはアレルゲン性が報告されています。フレグランスとしても機能するオレンジ油の酸化したリモネン成分は皮膚感作リスクを高める点も留意が必要です。
余談ですが、台湾・国立陽明大学の研究グループによると、ローマカミツレ由来のカマアズレンはAGEs(最終糖化産物)の生成を有意に抑制することが確認されており、エイジングケアスコア3.0点の下支えとなっている成分群のひとつと考えられます。
「使用感は合格点、でも成分表を見ると安全性への投資が足りない"見た目重視スプレー"」
使用感3.4点(平均+0.4)で@cosmeスコア6.0/7.0という実使用上の評価は本物です。細かい霧とハードキープ力は製品コンセプトとして完成されています。しかし、成分設計の優先順位は明確に「セット力と香り」にあり、EWG7のBHT採用と感作性1B成分3種の配合が安全性スコア1.3という数値として表れています。ペリセアやリピジュアという高機能成分は配合されているものの、配合順位が後半である点を考慮すると、補修・保湿への実質的な寄与は限定的と判断されます。
口コミとデータの照合:@cosmeの高評価は使用感3.4点と一致しますが、安全性面への懸念は口コミではほぼ言及されておらず、成分重視層と一般消費者層の評価軸の乖離が顕著に表れています。