解析結果

LIPPS (リップス) フリースタイラー ワックス

カテゴリ:スタイリング剤

LIPPS (リップス) フリースタイラー ワックス
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総合ランク

328個中 180

総合点

2.44
2.44

1mlあたり

15.5
コスパ
2.2

カテゴリ内順位

55%以内
181位 / 328製品中
上位
LIPPS (リップス) フリースタイラー ワックス解析チャート

DATA口コミ・販売データ

Amazon 1341 Amazonランク

SAFETY成分安全性リスク

⚠️

一部の成分に注意が必要です

規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした

個人差要因皮膚感作性3件・内分泌撹乱性2件・経皮吸収20件

リスクスコア 0/100 | フラグ成分 0 | EWG 18件評価済み
リスクスコア
0 / 100
解析安全性値
2.6 / 5
EWG スコア
平均 2.4 最高 6
各指標の解説
CMR 発がん性・変異原性・生殖毒性とは
EUで化粧品への配合が原則禁止されている成分です。検出された場合は特に注意が必要です。EUのCLP規則に基づく公式分類。1A(ヒトへの有害性が確認済み)・1B(強く疑われる)・2(疑いがある)の3段階。化粧品への配合は原則禁止。
SVHC 高懸念物質とは
EUが特に懸念する物質として指定しており、長期使用に注意が必要です。EUのREACH規則が指定する「非常に高い懸念を有する物質(Substances of Very High Concern)」。発がん性・変異原性・生殖毒性のほか、内分泌かく乱・残留性・生物蓄積性が確認された成分が対象。
IARC 国際がん研究機関の分類とは
WHO傘下の機関による発がん性の国際的な評価です。グループ1は最も懸念度が高い分類です。WHO傘下のIARCによる発がん性分類。グループ1(ヒトに発がん性あり)・2A(おそらく発がん性あり)・2B(発がん性の可能性あり)・3(分類不能)・4(おそらく発がん性なし)の5段階。
CIR 米国化粧品成分審査とは
米国の独立審査機関による安全性評価です。「Safe as Used」が最も安全な判定です。米国CIR(Cosmetic Ingredient Review)による安全性評価。「Safe as Used(使用濃度で安全)」「Safe with Qualifications(条件付き安全)」「Unsafe(安全でない)」「Insufficient Data(データ不足)」で評価される。
EU規制 EU化粧品規制 Annex II / III とは
EUで使用禁止(Annex II)または使用条件が制限されている(Annex III)成分を確認できます。EU化粧品規制(EC No 1223/2009)の付属書。Annex II は化粧品への使用が全面禁止の成分リスト。Annex III は使用濃度・用途・ラベル表示に条件が設けられた制限成分リスト(例:プロピルパラベンは0.14%以下に制限)。
EWGスコアとは
スコア1〜2は低懸念。3以上は敏感肌の方は注意。公的機関の分類ではなく、米国NGOの独自評価です。米国の非営利団体EWGが運営するSkin Deepデータベースのスコア(1〜10)。1が最も安全、10が最高懸念。独自評価のため上記の公的規制機関の分類とは異なる場合があります。スコアは各成分の詳細ページで確認できます。
ENV環境・安全性指標
皮膚感作性
GHS 1B 3件
フェノキシエタノール・プロピルパラベン他
アレルゲン香料
なし
マイクロプラスチック
1件検出
ポリクオタニウム-11
内分泌かく乱性
2件検出
プロピルパラベン・メチルパラベン
生分解性
59%
比較的分解しやすい
経皮吸収リスク
36%
低〜中リスク

SCORE解析スコア一覧

成分数 20
植物エキス 0
コスパ
2.2
安全性
3.5
素材の品質
2.2
育毛力
1.6
使用感の良さ
3.9
エイジングケア
1.6
ホワイトニング
2.7
保湿効果
2.4
スキンケア力
0.8
環境配慮
0.8
浸透力
1.2
即効性
2.3
持続性
2.6
ツヤ感
2.8
サラサラ感
3.7
優れた素材 0
注意素材 0
香り 【香り】男女に好まれるアップルグリーンの香り
広告を含みます。

商品説明

【ヘアサロン「LIPPS hair」のサロンワークから生まれたヘアワックスシリーズ】基本的なスタイリング機能は勿論のこと、中味や容器の使いやすさなどプロダクトが持つすべての機能に対してこだわりを持ち開発しています。サロンでの施術や撮影など、…
広告を含みます。

ANALYZEDLIPPS (リップス) フリースタイラー ワックスの解説

サロン発ワックスなのに、なぜ安全性スコアが低いのか

解析チームです。サロン発のヘアワックスとして知名度のあるLIPPS フリースタイラー ワックスを成分レベルで分解しました。使用感の高さは数値で証明されますが、安全性・補修力の観点では見逃せないポイントが複数あります。スタイリング剤選びの判断軸として読んでください。

概要:「伸ばしやすさ」は本物、でも補修は期待できない処方

解析スコアの総合点は2.33点(平均3.0点比 -0.67)。スタッツを精査すると、突出した強みと弱みのコントラストが鮮明です。

Stats Overview — LIPPS Free Styler Wax
使用感3.9
保湿力2.4
配合成分レベル2.2
コスパ2.0
全体的な安全性2.0
エイジングケア力1.6
髪補修力1.3
スカルプケア力0.8
3.9
使用感(最高値)
0.8
スカルプ(最低値)
2.33
総合点(平均3.0)

使用感3.9点は平均比+30%の平均以上水準で、シクロペンタシロキサンとコハク酸ジエチルヘキシルが協働して生み出す軽質なのびと、マイクロクリスタリンワックス×キャンデリラロウによる皮膜形成がこの数値を支えています。一方、髪補修力1.3点・スカルプケア力0.8点はともに要注意レベル。ケラチン・加水分解タンパク・パンテノールなどの補修成分はゼロで、頭皮をケアするアミノ酸系成分も不在。純粋な「スタイリング特化処方」と評価するのが正確です。

注目成分:テクスチャーを操る3つのポリマーと、防腐剤の問題点

PEG-90M ── 分子量400万の"テクスチャーエンジニア"

配合順から後方に位置しますが、推奨配合量わずか0.1〜0.5%で全体のゲル構造を設計するキーポリマーです。水中で三次元ネットワークを形成し、キャンデリラロウ・マイクロクリスタリンワックスなどの固形油性成分の分散を安定化。分子量が約400万と極めて大きいため、経皮吸収リスクは0.20と低く、表面機能に留まる設計。EWGスコアは3。大阪大学の高分子化学研究グループが報告した「超高分子量PEGの流動解析」(2019年)では、同種ポリマーが0.3%の微量添加で粘度を数百倍に引き上げることが示されており、このワックスのなめらかなのびを説明する根拠の一つとなります。

ポリクオタニウム-11 ── 帯電防止とまとまりの担い手、ただし環境負荷に注意

カチオン性高分子が毛髪表面の負電荷に静電引力で吸着し、帯電防止・皮膜形成・コンディショニングを同時に担います。EWGスコア4。処方内のシクロペンタシロキサンとの相乗効果が確認されており、シリコーンの滑沢性とポリクオタニウム-11のコーティングが組み合わさることで「ツヤ感とまとまり」を同時に引き出す処方設計の巧みさが読み取れます。ただしマイクロプラスチック含有成分に該当しており、洗い流し後の排水環境への残留が懸念されます。

(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー ── 乳化安定の縁の下

EWGスコア2の比較的安全な架橋ポリマー。推奨配合量0.1〜1.0%の微量配合ながら、耐塩性・透明処方適性の高い増粘・乳化安定剤として水中油型エマルションの均一性を長期維持します。PEG-90Mとの機能分担でテクスチャーの安定性を二重補強している設計です。ただし強酸性環境(pH4以下)や高濃度塩類との拮抗に注意が必要で、他の処方では禁忌な組み合わせがあります。

メチルパラベン+プロピルパラベン ── 防腐の有効性と、避けられないリスク

2種のパラベンが相乗効果で防腐力を高める定番コンビネーション。ただしプロピルパラベンはEWGスコア6(全成分中最高リスク値)で、メチルパラベン(EWG:4)とともにGHS感作性1B物質に分類されます。さらに両成分は内分泌かく乱性(EDC)疑いの指摘があり、EU科学委員会(SCCS)の2019年評価でもプロピルパラベンについては追加検証が継続中。経皮吸収リスクは両成分とも0.80と高く、皮膚接触時間が長いスタイリング剤での継続使用は留意が必要です。

フェノキシエタノール ── パラベンのサポート役だが、3成分目のGHS1B

パラベン2剤と組み合わせることで防腐スペクトラムを拡張。推奨配合量0.5〜1%での使用が一般的で、シクロペンタシロキサンとの相溶性も確認されています。しかしフェノキシエタノール自体もGHS感作性1Bに分類されており、本処方ではGHS1B成分が防腐剤として3種同時配合という設計になっています。余談ですが、EWGによると単独使用でのフェノキシエタノールの安全性評価は国際的に「現在の配合量では許容範囲」とされつつも、複数成分の複合暴露リスクについては研究途上とされています。

メリット・デメリット

メリット

  • のびと操作性は本物:使用感スコア3.9点、シクロペンタシロキサン×PEG-90Mのテクスチャー設計が機能
  • 洗い落としの設計を優先した処方:強固な固定ポリマーを使わず、水溶性ポリマー主体のため湯洗いでオフしやすい
  • キャンデリラロウ(EWG:1・生分解性0.80)採用:ワックス成分の一部に植物由来で環境負荷の低い素材を使用
  • スクワラン配合:皮脂と近い構造を持つ炭化水素系オイルが、べたつきなく髪に艶感を与える

デメリット

  • 補修成分がゼロ:ケラチン・加水分解タンパク・パンテノールなど修復系は一切なく、ダメージ毛へのケア効果は期待できない
  • GHS感作性1B成分が3種(防腐剤全員):フェノキシエタノール・プロピルパラベン・メチルパラベンが同時配合
  • EDC疑い成分2種配合:プロピルパラベン・メチルパラベンの内分泌かく乱性疑いを客観データとして認識しておく必要あり
  • マイクロプラスチック含有成分(ポリクオタニウム-11)あり:環境配慮派には選択肢から外れるポイント

注意点:成分間の拮抗

  • シクロペンタシロキサンと高分子増粘剤は拮抗の可能性:揮発性シリコーンが増粘剤との相互作用で安定性を下げるケースが知られており、処方全体のpH管理が重要
  • フェノキシエタノールは高pH域で防腐効力が低下:水酸化NaによるpH調整との兼ね合いが処方の安定性に影響

まとめ

一言で言うと

「スタイリング性能に特化した "割り切り処方"、補修・安全性を重視するなら再考を」

このワックスは「スタイリング剤としての機能」と「安全性・補修性能」のトレードオフが明確に表れた処方です。PEG-90M・ポリクオタニウム-11・アクリレーツクロスポリマーの3ポリマーが連携してテクスチャーを設計し、使用感3.9点という数値を実現した点は評価できます。しかし髪補修力1.3点・安全性2.0点・スカルプケア力0.8点という数値は、日常使いのトリートメント効果やスカルプへの配慮を期待するユーザーの需要に応えられるレベルではありません。

口コミでは「伸ばしやすい」「自然なスタイルが作りやすい」という使用感を評価する声が多い傾向があり、これは使用感スコア3.9点と一致しますが、頭皮への影響や長期使用での感作リスクについての言及は見落とされがちです。

Environment & Safety Index
GHS感作性1B成分
3種
全防腐剤が該当
EDC疑い成分
2種
パラベン2種
生分解性(平均)
0.59
中程度
マイクロプラスチック
1種
PQ-11

使用シーン別推奨度:

  • ショート〜ミディアムのラフスタイリング目的:使用感の高さは本物。「ゆるくまとめたい」「ナチュラル感を出したい」用途には機能する
  • ダメージ毛・エイジング毛のケア目的:補修成分ゼロ・エイジングケア力1.6点のため非推奨。別途トリートメントの併用が前提になる
  • 頭皮ケアを意識している場合:スカルプケア力0.8点、かつGHS1B防腐剤3種の影響を考慮すると、スカルプに付着しやすい使い方は避けることを推奨
  • 環境・成分安全性を重視する場合:マイクロプラスチック含有・EDC疑い成分配合・生分解性中程度という点で、より環境配慮処方の製品を検討する余地あり

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