概要

解析チームです。今回はルベル社の「ワン シャンプー ボリューム」を徹底分析。ボリュームアップを謳うシャンプーですが、実際の効果はどうなのか？洗浄力が強めでサラサラ感を得られる一方、肌が弱い方には注意が必要な点も。価格は3350円とやや高めで、コスパを重視する方には微妙かもしれません。

当社の総合評価は5点満点中2.83点と平均的。特に洗浄力(4.3点)と使用感(4.4点)が高評価で、配合成分レベル(3.8点)も良好です。しかし髪補修力(2.9点)やスカルプケア(2.6点)はやや物足りない結果に。全3036製品中1103位という位置づけで、上位36%にランクインしています。

業界平均と比較すると、洗浄力はトップ20%に入る高水準。一方で保湿力(3.2点)は平均並みで、特に乾燥が気になる季節には追加ケアが必要かもしれません。成分数は34個と標準的で、無香料なのが特徴です。

注目の成分

1. サーファクチンNa

納豆由来の天然界面活性剤で、その界面活性能は一般的な洗剤成分の1000倍以上(J. Agric. Food Chem., 2000)。タンパク変性阻害作用があり、肌への刺激が少ないのが特徴。洗浄力と安全性を両立させています。

2. クオタニウム-33

羊毛由来の18-MEA(18-メチルエイコサン酸)を豊富に含むコンディショニング成分。髪のキューティクルを保護し、めくれを防ぐ効果が期待できます(J. Cosmet. Sci., 2012)。

3. ラウロイルメチルアラニンNa

アミノ酸系洗浄剤の中でも中性タイプ。洗浄力とコンディショニング効果のバランスが良く、さっぱり系の使用感が特徴です。

4. グルコシルルチン

蕎麦由来のポリフェノールで、抗酸化作用とビタミンCサポート効果が特徴。頭皮環境の改善が期待できます(Food Chem., 2015)。

5. キシリトール

保湿・抗酸化・角質除去効果を持つ多機能成分。特に乾燥肌や敏感肌の方に適しています(J. Dermatol. Sci., 2008)。

メリットとデメリット

メリット

1. 優れた洗浄力：PEG-3ヤシ脂肪酸アミドMEA硫酸Naとスルホコハク酸(C12-14)パレス-2Naの組み合わせで、汚れをしっかり落とす(洗浄力4.3点)
2. 天然由来成分：サーファクチンNaなど生分解性の高い成分を配合
3. キューティクル保護：クオタニウム-33が髪のダメージを軽減
4. 無香料：香りが苦手な方にも適しています

デメリット

1. 肌への刺激：カチオン界面活性剤を含むため、敏感肌の方には不向きな場合も
2. 保湿力不足：洗浄力が強い分、乾燥しやすい(保湿力3.2点)
3. 価格：240mlで3350円はやや高め(コスパ3.2点)
4. ボリュームアップ効果：期待するほどの効果が得られない場合も

競合製品と比較すると、洗浄力の高さが際立ちますが、保湿面では劣る傾向に。特にアミノ酸系シャンプーと比べると、洗い上がりのきしみ感が気になる方もいるかもしれません。

まとめ

ルベル ワン シャンプー ボリュームは、洗浄力を重視する方に向いた製品です。天然由来成分を活用しながらも、しっかりとした洗い上がりが特徴。ただ、肌が弱い方や保湿を重視する方にはやや不向きかもしれません。

使用シーン別のおすすめ度：

1. ◎ 脂性肌でしっかり洗いたい方
2. ○ 無香料シャンプーを探している方
3. △ 乾燥が気になる方
4. △ ボリュームアップを強く期待する方