解析結果

蘭夢 ヘアカラー トリートメント ブラック

カテゴリ:カラートリートメント

販売開始から 15年7ヵ月24日(5715日)
 蘭夢 ヘアカラー トリートメント ブラック
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総合ランク

101個中 80

総合点

2.43
2.43

1mlあたり

19.3
コスパ
2.5

カテゴリ内順位

84%以内
86位 / 101製品中
上位
蘭夢 ヘアカラー トリートメント ブラック解析チャート

DATA口コミ・販売データ

Amazon 7732 Amazonランク

SAFETY成分安全性リスク

🛡️

安全性が高い商品です

規制フラグ成分(CMR/SVHC/IARC/CIR/EU)は検出されませんでした

個人差要因皮膚感作性1件・経皮吸収12件

リスクスコア 0/100 | フラグ成分 0 | EWG 11件評価済み
リスクスコア
0 / 100
解析安全性値
3.6 / 5
EWG スコア
平均 2.5 最高 4
各指標の解説
CMR 発がん性・変異原性・生殖毒性とは
EUで化粧品への配合が原則禁止されている成分です。検出された場合は特に注意が必要です。EUのCLP規則に基づく公式分類。1A(ヒトへの有害性が確認済み)・1B(強く疑われる)・2(疑いがある)の3段階。化粧品への配合は原則禁止。
SVHC 高懸念物質とは
EUが特に懸念する物質として指定しており、長期使用に注意が必要です。EUのREACH規則が指定する「非常に高い懸念を有する物質(Substances of Very High Concern)」。発がん性・変異原性・生殖毒性のほか、内分泌かく乱・残留性・生物蓄積性が確認された成分が対象。
IARC 国際がん研究機関の分類とは
WHO傘下の機関による発がん性の国際的な評価です。グループ1は最も懸念度が高い分類です。WHO傘下のIARCによる発がん性分類。グループ1(ヒトに発がん性あり)・2A(おそらく発がん性あり)・2B(発がん性の可能性あり)・3(分類不能)・4(おそらく発がん性なし)の5段階。
CIR 米国化粧品成分審査とは
米国の独立審査機関による安全性評価です。「Safe as Used」が最も安全な判定です。米国CIR(Cosmetic Ingredient Review)による安全性評価。「Safe as Used(使用濃度で安全)」「Safe with Qualifications(条件付き安全)」「Unsafe(安全でない)」「Insufficient Data(データ不足)」で評価される。
EU規制 EU化粧品規制 Annex II / III とは
EUで使用禁止(Annex II)または使用条件が制限されている(Annex III)成分を確認できます。EU化粧品規制(EC No 1223/2009)の付属書。Annex II は化粧品への使用が全面禁止の成分リスト。Annex III は使用濃度・用途・ラベル表示に条件が設けられた制限成分リスト(例:プロピルパラベンは0.14%以下に制限)。
EWGスコアとは
スコア1〜2は低懸念。3以上は敏感肌の方は注意。公的機関の分類ではなく、米国NGOの独自評価です。米国の非営利団体EWGが運営するSkin Deepデータベースのスコア(1〜10)。1が最も安全、10が最高懸念。独自評価のため上記の公的規制機関の分類とは異なる場合があります。スコアは各成分の詳細ページで確認できます。
ENV環境・安全性指標
皮膚感作性
GHS 1B 1件
フェノキシエタノール
アレルゲン香料
なし
マイクロプラスチック
未検出
内分泌かく乱性
なし
生分解性
70%
比較的分解しやすい
経皮吸収リスク
36%
低〜中リスク

SCORE解析スコア一覧

成分数 19
植物エキス 0
コスパ
2.5
安全性
4.2
素材の品質
2.4
髪補修力
1.6
育毛力
1.8
使用感の良さ
3.1
エイジングケア
1.9
ホワイトニング
3.0
保湿効果
2.6
スキンケア力
0.6
環境配慮
2.5
浸透力
1.6
即効性
2.4
持続性
2.2
ツヤ感
2.4
サラサラ感
2.8
優れた素材 0
注意素材 0
香り 蘭の香り

メーカー

株式会社河野メリクロン

ブランド

蘭夢

容量

150ml

参考価格

2895円

1ml単価

19.3円

ASIN

B0DC5YCHBC

発売日

2011年1月2日

ID

11571

製造国

日本

シリーズ名

蘭夢

対象の髪タイプ

白髪染め・ダメージ毛向け

公式サイト

公式サイトを見る

使い方

いつものトリートメントを置き換えるだけの簡単白髪ケア

全成分

広告を含みます。

商品説明

【ご使用方法】 ① 白髪が気になる部分を中心に髪全体へたっぷり塗ります。 乾いた髪でも、シャンプー後の水気を切った髪でもOK。 ② 自然に染めたい場合は2〜5分、しっかり染めたい場合は10〜15分おきます。 ③すすぎ湯に色が出なくなるまで洗…
広告を含みます。

ANALYZED 蘭夢 ヘアカラー トリートメント ブラックの解説

ジアミンを使わずに白髪を染める、その成分の正体は

解析チームです。白髪ケアを「トリートメント感覚」で叶えるとうたう蘭夢 ヘアカラー トリートメント ブラックを成分レベルで読み解きます。メーカーは「美容成分93%配合」「無添加処方」を強調しますが、スタッツデータと成分詳細を突き合わせると、見えてくる景色は少し異なります。

概要:白髪染め特化設計、ただし補修力は「要注意」水準

総合スコアは2.42点(108製品中62位)。平均3.0点を大きく下回り、評価指標ルール上「要注意」に分類されます。内訳を見ると、全体的な安全性3.5点(平均比+17%)が唯一平均以上をマークする一方、髪補修力1.6点(平均比−47%)スカルプケア力0.6点(平均比−80%)という突出した低値が全体を押し下げています。使用感は3.1点で標準域にとどまります。

この製品の本質は「染色特化型」であり、コンディショニングや頭皮ケアを期待する用途には構造的に向いていません。その前提を理解した上で、染色メカニズムに絞った評価が適切です。

Stats Overview
総合スコア 2.42 / 5.0
全体的な安全性 3.5 / 5.0
使用感 3.1 / 5.0
保湿力 2.6 / 5.0
髪補修力 1.6 / 5.0
スカルプケア力 0.6 / 5.0
平均3.0点基準 / 108製品中62位

注目成分:金属塩×ポリフェノール染色系の解剖

ピロガロール+硫酸鉄水和物:染色の核心メカニズム

この処方の染色エンジンはピロガロール(1,2,3-トリヒドロキシベンゼン)と硫酸鉄水和物の組み合わせです。ピロガロールは植物由来のポリフェノールの一種で、鉄イオン(Fe²⁺/Fe³⁺)と反応して暗色の錯体(タンナート様複合体)を形成し、白髪を黒褐色に着色します。これはジアミン系(PPD/パラフェニレンジアミン)を使わない金属塩染色として、アレルギーリスクを下げる代替アプローチです。一方で、着色の深みや定着の持続性は酸化染料に劣り、使用頻度を重ねて色を蓄積させる「漸染式」が前提となります。酸化還元安定剤として配合される無水亜硫酸ナトリウムが、ピロガロールの自動酸化を抑制し使用前後の色安定性を保つ役割を担っています。

炭酸水素アンモニウム:EWG4、キューティクル開放の立役者

染色前処理として機能するのが炭酸水素アンモニウム(EWGスコア4)です。水溶液中でpH8〜9.5の弱アルカリ性を示し、毛髪キューティクルを開いて染料の浸透経路を確保します。加熱でアンモニア・CO₂・水に完全分解される特性から、残留リスクは比較的低いとされます。ただし、酸性成分(クエン酸・乳酸等)との同時使用でpHが中和されキューティクル開放効果が消失するため、使用前後の酸性リンスや低pH処理は染色効果を著しく低下させる点に注意が必要です。

尿素:NMF主要構成成分、ただし濃度設定が重要

尿素(EWGスコア3)は天然保湿因子(NMF)の主要成分で、日本では医薬部外品承認成分でもあります。低分子ヒュメクタントとして角質層への深い浸透力を持ち、保湿・柔軟化効果を発揮します。処方上の保湿力スコアが2.6点(平均比−13%)にとどまっている理由は、グリセリン・ヒアルロン酸・セラミドといった尿素との相乗効果が確認されている成分が処方に見当たらないことが一因と考えられます。尿素単体では吸湿効果は得られますが、アルカリ環境下(炭酸水素アンモニウム共存)ではバリア機能への影響も考慮が必要です。

パラフィン:EWG4・コメドジェニック度5・生分解性0.20

スカルプケア力0.6点の一因として注目されるのがパラフィン(EWGスコア4)です。石油精製由来の固形ワックスで、毛髪表面に物理的なバリア膜を形成してツヤと保護効果を付与します。一方、コメドジェニック度5(5段階最大値)は処方中最高値であり、毛穴を塞ぎやすい成分として知られています。頭皮への付着が懸念される使用法(頭皮近傍への塗布)では毛穴詰まりのリスクが高まります。さらに生分解性スコア0.20(0.3以下=環境負荷高)は処方全体の平均0.70を大幅に下回り、環境への残留性が指摘されます。

フェノキシエタノール:GHS感作性1B分類の防腐剤

防腐剤として配合されるフェノキシエタノールは、GHS(化学品の分類および表示に関する世界調和システム)において感作性1Bに分類されています。パラベン代替として広く使用されますが、アルカリ性条件下(本処方のpH8〜9.5域)では防腐効力が低下するとされ、単独での防腐設計には課題があります。GHS感作性1B分類は「感作性物質の可能性あり」を意味し、繰り返し接触により反応が生じる場合があることを示すデータです。

余談ですが、ピロガロールは1,2,3-トリヒドロキシベンゼンとして19世紀初頭から染料・現像液・医薬品に使われてきた歴史があり、鉄との錯体形成反応を利用したインクは「没食子インク」として中世ヨーロッパの写本にも使われていたことが記録されています。現代の白髪染めトリートメントにその原理が受け継がれているのは、化学史的に興味深い連続性です。

メリット・デメリット

メリット

  • ジアミン不使用の金属塩染色系:PPDアレルギーを持つ人にとっての代替選択肢として機能しうる処方設計
  • 安全性スコア3.5点(平均比+17%):全体的な安全性指標は標準以上。GHS感作性1Aに該当する成分はゼロ
  • 生分解性平均0.70(易分解):パラフィンを除く主要成分の環境負荷は総じて低く、廃水への残留リスクは限定的
  • 尿素配合による角質柔軟化:医薬部外品承認成分であり、ヒュメクタントとしての基礎的保湿機能は担保

デメリット・注意点

  • 髪補修力1.6点:要注意水準。ケラチン補修成分・加水分解タンパク・CMC類似成分が処方に見当たらず、ダメージケアの実力は限定的
  • スカルプケア力0.6点:要注意水準。パラフィン(コメドジェニック度5)が頭皮への使用感を悪化させる可能性
  • アルカリ処方(pH8〜9.5)とフェノキシエタノールの拮抗:アルカリ条件下では防腐成分の効力が低下するとされており、処方安定性の観点で設計上の課題が残る
  • パラフィンの生分解性0.20:環境負荷の観点では処方中の懸念成分
  • 漸染式のため即効性なし:3〜4回の使用を前提とした設計であり、即時の染色効果は見込めない

まとめ

一言で言うと

ジアミンフリーの鉄×ポリフェノール染色、ただし補修・スカルプは捨てた割り切り設計

染色の核心にピロガロール+硫酸鉄水和物を据え、PPDを用いないアレルギーリスク低減型の処方を採用している点は明確な設計意図です。しかし髪補修力1.6点・スカルプケア力0.6点という数字が示すとおり、「染める以外」の機能はスコア上ほぼ期待できません。総合スコア2.42点は108製品中62位であり、「白髪を染める」機能以外を求めると割高感(コスパ2.47点)が際立ちます。

使用シーン別 適性マップ
PPDアレルギー持ち
白髪の漸進的カバー
ダメージ毛の補修
頭皮ケア目的
即時染色効果

使用シーン別推奨度:

  • PPD・ジアミンアレルギーが確認されている方:金属塩系染色としての代替選択肢として検討価値あり。ただしピロガロール自体のアレルギー反応がないことを事前に確認することが前提
  • 「徐々に白髪を目立たせなくしたい」ニーズ:漸染設計と割り切れるなら一定の適性あり。即日効果は期待できない
  • ダメージ毛ケアを同時に求める方:補修成分の処方が乏しく、別途トリートメント製品の併用を検討
  • 頭皮の健康を重視する方:スカルプケア力0.6点・パラフィン(コメドジェニック度5)の観点から積極的には推奨しにくい

口コミデータが現時点でゼロ件のため実使用感との照合はできませんが、スタッツ上の使用感3.1点(標準域)と染色定着の漸進性(3〜4回使用で発色)というメーカー説明の組み合わせは、「最初は物足りない→続けると色が出る」というレビュートレンドが生まれやすい構造を示唆しています。

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