カテゴリ:カラートリートメント
総合ランク
総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
安全性が高い商品です
IARC発がん性の成分が検出されました(1件)
個人差要因皮膚感作性4件・経皮吸収31件
メーカー
石澤研究所ブランド
クイスクイス容量
25ml参考価格
264円1ml単価
10.6円JAN
4992440036779ASIN
B07TF7ZF8M発売日
2022年10月3日ID
11536製造国
日本シリーズ名
デビルズトリック対象の髪タイプ
ダメージ毛向け公式サイト
公式サイトを見る使い方
商品説明
解析チームです。264円・25mlという超コンパクトな価格帯ながら、配合成分のレベルが4.6点(平均比+53%)、使用感に至っては満点の5.0点を記録。カラートリートメントとしての処方設計を深掘りしていきます。
クイスクイス デビルズトリック ムーンヴァイオレットは、石澤研究所が手がける1weekカラーチェンジ特化型のヘアカラートリートメントです。スタッツを見ると、使用感5.0点・配合成分のレベル4.6点という2つの突出したスコアが目を引く一方、髪補修力1.0点・スカルプケア力1.5点はそれぞれ平均を大幅に下回ります。ただしこれはカラートリートメントという製品カテゴリの性質上、補修やスカルプを目的とした設計ではないためと解釈すべきで、「ダメージ毛ほど染まりやすい」というメーカーの主張と成分設計は整合しています。108商品中15位という総合ランクは、特化型製品として十分に高水準です。
解析ドットコム評価 / 5点満点・平均3.0点基準
棒グラフは各項目の5点満点に対する割合を表示。平均値3.0点は全体の60%ライン。
余談ですが、東北大学らの研究によると、ダメージを受けた毛髪はキューティクルの隙間が広がり、低分子染料の浸透経路が増加することが確認されています。「傷んだ髪ほどよく染まる」という本品のコンセプトは、この現象を逆手に取った設計といえます。
日本精化が開発した両親媒性エステル油剤で、水溶性・油溶性どちらにも溶解できるという珍しい性質を持ちます。推奨配合量は1〜5%。注目すべきは経皮吸収リスク値0.50という数値で、水溶性有効成分の毛髪内部への浸透を促進する「浸透助剤」として機能します。本品ではグリセリンや複数の染料成分と組み合わせることで、染料の毛髪コルテックスへの到達効率を高める処方設計が読み取れます。べたつきが少なくサラサラした感触を実現している理由のひとつでもあります。
本品にはHC青2・HC赤3・HC黄4というHC染料系と、塩基性茶16・塩基性橙31・塩基性黄57・塩基性赤51・塩基性赤76・塩基性青99という塩基性染料系、さらに紫401を加えた計10種以上の染料が配合されています。HC染料は分子が小さくキューティクルの隙間から毛髪内部に浸透するタイプ(色持ち約3週間)、塩基性染料はキューティクル表面にカチオン吸着して発色するタイプで、内部着色と表面着色を同時に実現することでヴァイオレット系の深みある発色と色持ちの底上げを図る処方設計と考えられます。また、HC黄4とBGの相乗効果により染料の分散安定性が高まることが成分間の相互作用データからも確認できます。ただし塩基性赤51・塩基性赤76・塩基性青99・塩基性黄57の4成分はGHS感作性1Bに分類されており、感作リスクへの配慮が必要です。また塩基性赤76はEWGスコア7(高め)で「Safe with Qualifications」評価、紫401はEU指令において使用制限・非承認対象の成分です。JP規制では使用可能部位制限内で使用可能とされています。
EWGスコア1のツバキ種子油はオレイン酸約85%含有という人の皮脂に近い組成が特徴で、毛髪への浸透性と自然な艶の両立に寄与します(生分解性0.95の高さも環境負荷の低さとして評価できます)。ホホバ種子油は液体ワックスの構造を持ち、酸化安定性に優れた軽質オイルです。このふたつをベースに、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールが浸透を後押しする構造は、カラートリートメント処方としては手が込んでいる部類に入ります。
エンドウ豆(Pisum sativum)由来のタンパク質を加水分解した低分子ペプチドです。平均分子量約500という小ささが毛髪内部への浸透性を実現し、キューティクル保護とハリ・コシ付与に寄与します。生分解性0.90と環境負荷が低い植物由来成分です。ただし髪補修力スコアが1.0点にとどまることからも、この成分単独で高い補修効果を期待するのは過大評価になります。あくまで染色補助的な役割と理解するのが適切です。
EWGスコア1・生分解性1.00のグリセリンとBGは、本品において成分間の相乗効果が確認されているコンビネーションです。グリセリンの三価アルコール構造による高い吸湿性に、BGの溶剤・保湿補助作用が加わることで、カラートリートメントのベース保湿設計をカバーします。保湿力スコア3.1点(標準的)という結果とも整合しており、染色特化型製品としては十分な保湿設計といえます。
処方上の注意:HC染料(HC赤3・HC青2・HC黄4)は強アルカリ剤・還元剤と配合上の拮抗リスクがあります。本品は乳酸によるpH調整(弱酸性設計)でこれを回避していると考えられますが、ヘアカラー直後の高アルカリ状態の毛髪への使用は染料の安定性に影響する可能性があります。
「染めること」に全振りした、ミニマム投資・マキシマム発色のカラートリートメント。264円という価格帯で使用感満点・配合成分レベル圧倒的という二刀流を実現しており、ヴァイオレット系のイメチェンをリスクなく試したい層には理にかなった選択肢です。
Neosolue-Aqulioによる浸透促進設計と、HC染料×塩基性染料の多層アプローチは、同価格帯のカラートリートメントと比較して処方の作り込みが際立ちます。ただし髪補修力・スカルプケアを同時に求める場合は別途ケアアイテムとの組み合わせが前提になります。口コミ件数がゼロのため実使用感トレンドとの照合はできませんが、@cosmeスコア4.8/7.0という数値は発色・使用感に対して一定の支持があることを示唆します。
ヘアカラー入門者
酸化染料不使用・5分・264円。失敗リスクを抑えて色味を試せる。
ダメージ毛 × 発色重視
キューティクルの隙間が多い毛髪ほど染料浸透が高まる設計と一致。
イベント・季節ごとの色チェンジ
1週間程度の持続性を想定した「試し使い」に最適なサイズと価格。
ダメージケア・補修メイン目的
髪補修力1.0点。補修成分が手薄なため別途トリートメントが必要。
EU基準で染料成分を選びたい人
紫401はEU指令で制限・非承認。EU基準を優先するなら要確認。
余談ですが、日本皮膚科学会の報告によると、感作性染料への反復暴露は初回ではリスクが顕在化しにくく、複数回使用後に反応が現れるケースが指摘されています。GHS感作性1B成分を4種含む本品では、使用頻度と皮膚の状態の変化に注意することが望ましいとデータは示唆しています。
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