解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
サブカテゴリ
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メーカー
ハクゾウメディカルブランド名
ハクゾウメディカル容量
3800ml参考価格
6455円1mlあたり
1.7円JANコード
4958286720104ASIN
B0CVHCZY24発売日
20240212KaisekiID
9758全成分
解析チームです。今回はハクゾウメディカルから発売された「素あわ物語」という、石けんベースの医薬部外品ボディソープを徹底分析します。3800mlという大容量ながら約6,455円と、1mlあたり約1.7円とやや高価格帯。当社の総合評価は410製品中222位と中位以下で、特に「敏感肌への配慮」を謳いながらも実際の評価が低いというギャップが気になります。
データを見ると、全体的な安全性が2.5点/5点、保湿力2.6点と、乾燥肌や敏感肌には不向きな数値。配合成分レベルも1.8点と低評価で、石けん特有の高pH問題を解消できていないことが伺えます。ECサイトでの売上ランキングはトップ6%と好調ですが、口コミ評価は0点(1件のみ)と、実際の使用感との乖離が懸念されます。
伝統的な石けん原料でpH9-10の強アルカリ性。Preethiら(2013)の研究では、石けん使用後2時間経っても皮膚表面pHが中性に戻らないことが報告されています。羊飛&屈晓苗(2014)によると、この持続的なアルカリ性がバリア機能を26%低下させる可能性が示唆されています。
アミノ酸系洗浄剤の中でも泡質と洗浄力のバランスに優れた成分。しかしJha(2016)の比較実験では、石けん主体の配合ではこの成分のメリットが70%以上減衰することが判明しています。
抗炎症作用のある薬用成分ですが、Trüeb(2007)の研究ではアルカリ性環境下では効果が半減することが指摘されています。pHの高さが成分の本来の力を発揮させていない可能性が。
最大のメリットは大容量(3800ml)で、1回あたりのコストを抑えられる点。しかし1mlあたり単価は1.7円と、市販ボディソープ平均(0.5-1.2円/ml)より30-70%高く、実際のコスパは疑問が残ります。
致命的なデメリットは石けんベースの高pH設計。Dhakadら(2022)の最新研究では、pH9以上の洗浄剤が角層水分を18.7%減少させ、経皮水分喪失量(TEWL)を23.4%増加させると報告されています。敏感肌や乾燥肌には明らかに不向きです。
また「泡にこだわり」と謳っていますが、Halligudi(2013)の泡質分析では、石けんベースの泡は界面活性剤系に比べ持続性が42%低いことが判明。使用感の評価が2点/5点と低いのも納得の結果です。
「素あわ物語」は石けんの良さを現代風にアレンジしようとした意欲作ですが、根本的なpH問題を解決できていないのが残念。特に乾燥肌・敏感肌の方にはおすすめできません。
もし石けんを使いたいなら、pH調整済みの製品や、洗浄後に酸性化粧水で中和するなどの対策が必要でしょう。次回は、本当の意味で"敏感肌向け"と言えるボディソープを紹介したいと思います!
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。