解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
洗浄剤の品質
洗浄力
髪補修力
育毛力
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
トミーズ・スターブランド名
ワンケア容量
500ml参考価格
3037円1mlあたり
6.1円JANコード
4560255680922ASIN
B0CBR7Y2SK発売日
20230713KaisekiID
10825解析チームです。トミーズ・スターというメーカーをご存知でしょうか?「髪と肌の両立」を目指すブランドとして2010年代に台頭し、特にコストパフォーマンス重視の製品で注目されています。今回取り上げる「ワンケアシャンプー オールインワン」はその名の通り、洗髪・頭皮ケア・スキンケアを同時に叶えるコンセプト。500mlで3,037円という価格設定も気になりますが、果たしてその実力は?総合ランク1822位/3036製品という結果を紐解く前に、成分構成の特徴や業界トレンドを交えて深掘りしていきましょう。
この製品の最大の特徴は洗浄力の高さ(4.3点/5)です。業界平均の3.8点を大きく上回り、皮脂汚れをしっかり落としたいユーザーには強みと言えます。ただし、その反面、髪補修力(2.1点)や保湿力(2.4点)は平均以下。配合成分25種類は業界平均の28種に届かず、コストカットが顕著です。安全性(3.5点)や使用感(3点)は中庸ながら、育毛効果(1.6点)の低さが目立ちます。ECサイトの売上は直近180日間で25個と伸び悩み、評価サイトでの口コミ数も2件と極端に少ない点から、市場での存在感は薄い印象です。
まず着目すべきはオレフィン(C14-16)スルホン酸Na。この成分はラウレス硫酸Naと同等以上の脱脂力を有しながら、研究によると皮膚刺激性が約30%低いとされます。ただ泡立ちの良さと引き換えにコンディショニング効果はほぼゼロで、クレンジング目的での配合が適切でしょう。
ラウロイルメチルアラニンNaはアミノ酸系洗剤の中でも中性寄りの特性。洗浄力と指通りのバランスに優れますが、比較試験ではココイルグルタミン酸TEAより泡立ちがやや劣ることが判明しています。さっぱり志向のユーザー向けの選択肢ですね。
注目成分の中で唯一高級素材なのがラウロイルシルクアミノ酸Na。シルク由来の洗浄剤として、従来のコカミドDEAより刺激性が40%低いことが確認されています。ただ配合量が控えめなのか、仕上がりの滑らかさは期待薄です。
オレンジ油の配合意図も興味深い。血行促進作用を持つリモネンを含み、マウス実験では毛周期の活性化が確認されています。ただし脱脂力もあるため、過剰使用は逆効果になる可能性も。
最大のメリットは洗浄力の高さ(4.3点)。皮脂分泌が旺盛な男性や脂性フケに悩むユーザーには最適です。またオレンジ油の抗菌・血行促進作用が頭皮環境改善に寄与し、スカルプケア性能(2.8点)も平均並み。価格帯としてはコスパ(2.83点)も悪くありません。
一方でデメリットも顕著。髪補修力(2.1点)の低さは顕著で、シリコン代替としてのポリクオタニウム-10の効果は限定的です。保湿成分の少なさから、乾燥肌のユーザーには不向き。またエイジングケア成分の配合はユズエキスなど7種類ありますが、抗炎症作用の臨床データは未熟です。
このシャンプーは「洗う」ことに特化した製品。コストを抑えて強力な洗浄力を実現した点は評価できますが、頭皮ケアや髪質改善への配慮は中途半端。まるで「シャンプーとしての最低限の機能をぎりぎりで満たす」ような印象です。ただし、価格相応の価値を見出すことも可能。使い方次第では使い勝手の良い製品とも言えます。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。