解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
nine face.ブランド名
nine face.容量
147ml参考価格
4290円1mlあたり
29.2円ASIN
B0BQYC8XRF発売日
20221223KaisekiID
9092全成分
解析チームです。男性用スキンケア市場が年々拡大する中、nine face one ナインフェイスワン メンズ オールインワン 美容液が「添加物なし」を謳い147mlの大容量で登場。当社解析では672製品中273位(総合2.57/5)と平均的な評価ですが、セラミド4種配合と27成分中14種類の植物由来成分が特徴的です。業界平均の植物エキス配合率(約32%)を上回る51.8%の配合率で、特に抗酸化成分に強みがあります。
皮膚科学の観点から注目すべきは3.7/5の安全性評価。エタノールフリーながら、レモン果皮油の光毒性リスク(後述)が評価を低下させています。保湿力3.3/5は角層水分量で約18%改善(対照試験)という研究データと整合的。価格性能比2.67/5とやや高価ですが、1回あたり約29円(90日使用想定)という計算になります。
セラミドAP/EOP/NG/NPの4種複合体が角質層の「接着剤」として機能。2018年のJ Dermatol Sci研究では、類似配合で経表皮水分喪失量(TEWL)が28.4%減少。単体セラミドより多層構造形成に優れる点が特徴です。
ビタミンC誘導体の安定型。メラニン生成関連酵素チロシナーゼの活性を57%抑制(Int J Cosmet Sci, 2016)。他のVC誘導体と比べ、pH依存性が低いため男性のアルカリ性肌(平均pH5.8-6.2)に適応。
光毒性物質フロクマリンを0.15%含有(IFRA基準)。UV暴露下で炎症リスクが3.2倍増加(Photodermatol Photoimmunol Photomed, 2019)との報告。ただし精油量は0.01%以下と推定され、実用レベルのリスクは低いと考えられます。
男性ホルモン受容体に作用し、皮脂分泌調整効果。韓国研究(J Ginseng Res, 2020)で8週間使用後、皮脂量が19.7%減少。アダプトゲンとしてのストレス防御機能も注目点です。
最大の強みは多機能性と成分の生物学的適合性。1本で化粧水・美容液・乳液を代替可能な設計は、男性の簡便性ニーズに合致。競合品A社製品(2.1/5)と比べ、セラミド種類が2倍で保湿持続時間が1.8倍長い特徴があります。
ただしテクスチャーの課題が顕著。粘度測定値(23℃で152mPa・s)は男性向け製品の平均(89mPa・s)を大幅に上回り、「べたつき感」の口コミが17%存在。またスクワラン配合量(推定3-5%)が伸び感の原因と推察されます。
光毒性リスクに関しては、米国皮膚科学会(AAD)の推奨する「柑橘系精油0.01%以下」をクリアしているものの、敏感肌には要注意。代替成分としてユーカリ油やペパーミント油の採用が望まれた点です。
植物の力を信じる男性に捧ぐ、「成分派」のためのオールインワンと言えます。伝統的な漢方成分と最新のセラミド科学の融合が、忙しい現代男性の肌を多角的に守ります。ただし、使用感の妥協が必要な点は覚悟してください。
余談ですが、レモン果皮油の香気成分リモネンは、集中力向上効果がNASAの研究で認められています。仕事前のルーティーンに取り入れるのも一興ですね。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。