植物エキスでうるおいを与えようという化粧水です。
全成分を見てもわかるとおり、ほぼほぼ植物エキス、植物オイル類で占められていますね。それ自体は良くも悪くもないというか、一長一短。果たして、どんな商品でしょうか。
この製品の植物エキスは、それなりに良いものだと言えます。ただ、変性アルコールの配合量が多いのが気になりますね。植物エキスの抽出に用いる成分としてはクオリティが低いと言わざるを得ず、さらに配合量が目立つのがさらに残念。
植物エキスによるエイジングケア効果はいかほどでしょうか。
アロエやトウキンセンカ、チャ、メリッサを中心に、精油成分で構成されています。
創傷治癒効果、抗酸化作用、抗炎症作用を中心にメリットをもたらすものですが、その効果の度合いは、他と比べて高いというほどではありません。
また、植物エキスだからほかの化学成分より安全か、といわれるとそれも否。ベルガモット果皮油などは光毒性の心配もありますし、皮膚刺激をもたらす植物エキスは多岐にわたります。ちょっと前に白斑の被害をもたらした成分も植物由来でしたし、ボタニカルだから安全というのは違いますね。
この製品に4000円近く出費して得られるものは、ほのかな保湿作用とわずかなエイジングケア効果です。
植物エキスの多くは、非常に穏やかな作用を与えるものが微量含まれる、という状態ですので、この製品の恩恵もやはりかなり穏やかなものとなるでしょう。
効果が少ない=副作用が少ないという意味での安全性はあり得ると思います。
ただ、変性アルコールの度合いが強いことや、美容効果が積極的に体感できるかと言われると微妙であることから、さほどおすすめというものではありません。
もちろん、香りが好みで、それ目的であればメリットが大きいという人もいるでしょう。その場合は全然使ってもOKだと思います。
致命的に肌に悪いということはありませんので。
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