カテゴリ:シャンプー
総合ランク
総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
成分に高リスクが検出されました
SVHC高懸念・EU規制の成分が検出されました(2件)
個人差要因皮膚感作性4件・アレルゲン1件・経皮吸収16件
メーカー
ロート製薬ブランド
メディクイックH容量
320ml参考価格
1705円1ml単価
5.3円JAN
8100000025873ASIN
B09HC3PFWZ発売日
2021年10月13日ID
11583製造国
日本シリーズ名
メディクイックH対象の髪タイプ
脂性頭皮・べたつきやすい頭皮向け詰め替え
あり公式サイト
公式サイトを見る商品説明
解析チームです。医薬部外品として「フケ・かゆみ」に直接アプローチする薬用シャンプー、メディクイックH。ロート製薬の実績と「メディカル」を冠した訴求力は確かですが、成分表を深く読み解くと、気になるポイントが浮かび上がります。
解析スコアの総合点は1.95点(平均3.0点比 −1.05点)で、3250製品中2064位。特に全体的な安全性は0.4点と、5点満点の評価基準において「要注意」どころか最低水準に位置します。一方、洗浄剤の品質は3.9点(平均以上)、洗浄力は3.2点(標準的)と洗う機能自体は一定水準にあります。医薬部外品ならではの有効成分配合は評価できますが、防腐剤の選択が全体評価を大きく押し下げています。
医薬部外品の肩書きを持ちながら、スカルプケア力0.7点という数値は見逃せません。有効成分の選択は理にかなっているのですが、処方全体のバランスが評価を引き下げています。
フケの原因菌として知られるマラセチア属真菌に対して高い抗真菌活性を示す成分。医薬品・医薬部外品の有効成分として承認されており、真菌性フケへの科学的根拠は明確です。推奨配合量は医薬品基準で2%。経皮吸収リスクは0.60とやや高めで、有効成分としての頭皮への作用を裏付けています。フケが「脂漏性皮膚炎(マラセチア過増殖)」起因の場合に有効ですが、乾燥性フケへの効果は限定的です。
甘草由来の抗炎症成分で、医薬部外品有効成分として承認。プロスタグランジンE2産生抑制とヒアルロニダーゼ阻害という二重の経路で炎症・かゆみを抑制します。EWGスコアは2で安全性が高く、生分解性も0.85と環境負荷が低い優秀な植物性成分。ミコナゾール硝酸塩との組み合わせにより、「菌を抑える+炎症を鎮める」という二段構えのアプローチが処方設計の核心です。
この処方で最も注目すべき懸念点が、この防腐剤コンビです。メチルイソチアゾリノンはEWGスコア8・GHS感作性1A(最強の感作性物質)に分類されており、欧州では2016年にリーブオン製品への配合が事実上禁止されています。メチルクロロイソチアゾリノンはEWGスコア7・GHS感作性1A・SVHCリスト掲載成分で、EU規制(Annex III)の制限対象、かつ日本の旧指定成分(過去の要注意成分リスト)にも指定されています。日本では洗い流す製品に限り0.01%以下の配合が認められていますが、低濃度でも反復暴露によるアレルギー誘発リスクが欧州皮膚科学会の研究で報告されています。この2成分が全体安全性スコアを0.4点まで押し下げている主因です。
洗浄剤の筆頭として配合されているアニオン界面活性剤。EWGスコア6で、GHS感作性1Bに分類されます。コカミドプロピルベタイン(植物性両性界面活性剤)との組み合わせにより、刺激を一定程度緩和しており、洗浄剤の品質スコア3.9点という評価に繋がっています。ただし脂性頭皮ターゲットとはいえ、過剰な脱脂作用による頭皮バリア機能への影響は継続使用時の懸念点として残ります。
EWGスコア1・植物性由来のグリセリン(三価アルコール)と、多機能基剤であるBG(1,3-ブチレングリコール)は、本製品で実現している相乗効果の組み合わせとして確認されています。グリセリンの角層水分量増加作用にBGの防腐補助・保湿機能が加わることで、洗い流しシャンプーとしての保湿効果を底上げしています。ただし保湿力スコア1.8点という実態からは、配合量的に主力の役割ではないことが読み取れます。
余談ですが、ドイツ皮膚科学会(Deutsche Dermatologische Gesellschaft)の調査によると、MCI/MIT防腐剤への感作アレルギーは2000年代以降の10年で急増しており、一部の欧州諸国では「化粧品アレルギーの第1位原因物質」として報告されています。パラベンフリーの代替として普及した背景には、市場のイメージ戦略が先行した側面もあることを知っておくと、成分表を見る目が変わります。
GHS感作性1AのMCI・MIT、感作性1BのメントールとラウレスNa、アレルゲン性ありのメントール、と感作性リスクのある成分が複数重複しています。頭皮に傷や炎症がある状態での使用、または長期継続使用には留意が必要な処方構成です。
「有効成分は本物、でも防腐剤が処方の足を引っ張る"医薬部外品の内部矛盾"」
ミコナゾール硝酸塩とグリチルリチン酸ジカリウムという二大有効成分の選択は、フケ・かゆみへの科学的なアプローチとして評価できます。しかしその効果を届けるはずの処方全体が、EWGスコア7〜8・GHS感作性1Aの防腐剤2成分によって安全性スコア0.4点という結果を招いています。「頭皮が荒れているからこそ使いたい薬用シャンプー」なのに、最も気にすべき成分が頭皮への感作リスクを持つ——これが解析チームが読み解いたこの製品の構造的なジレンマです。
使用シーン別推奨度:
口コミデータは現時点で収集がなく実使用感との照合はできませんが、@cosmeスコア5.0/7.0は市場での一定の評価を示しており、短期使用における有効成分の即効感が好評価を生んでいる可能性が考えられます。
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