解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
丸紅株式会社ブランド名
IFME(イフミー)容量
300ml参考価格
1980円1mlあたり
6.6円JANコード
4978530550721ASIN
B09WY1CPNC発売日
20221106KaisekiID
10807全成分
解析チームです。今回取り上げるのは、丸紅が手掛けるスキンケアブランド「IFME」から登場した、ベビーミルクローション ベビークリーム。老舗商社でありながら、敏感肌・ベビーケアというニッチでかつニーズの高い領域に着目した戦略が印象的です。しかもこの製品、実は“濡れた肌に塗る”という一風変わった使用方法を採用しているのがポイント。お風呂上がりの赤ちゃんに塗るタイミング…これ、地味に重要なんです。さて、IFMEは子ども靴で知られるブランドですが、そこから派生したスキンケアへの挑戦——このあたりの狙いも含めて、じっくり解析していきましょう。
本製品は、解析ドットコムにおいて672製品中177位と、まずまずの中堅どころに位置付けられています。
特に安全性:4.7点(5点満点)はかなりの高評価。つまり、“肌へのやさしさ”に関しては業界平均よりも明確に上回る水準です。
一方で、スキンケア力・成分充実度は2.6点とやや控えめな印象。
保湿力は3.5点と堅実で、「劇的に潤う」というより「ちょうどよく潤う」実用重視の処方が評価されているようです。
口コミ評価:4.5/5(168件)と利用者満足度は高く、直近180日間で460本売れているという事実も見逃せません。
ユーカリ葉油:抗菌・収れん・デオドラント効果を備えた天然精油で、ベビー製品においては珍しい選定。微量でも皮膚常在菌バランスの健全化に寄与します。
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー:滑らかさを演出するシリコーンポリマーで、テクスチャーの軽さと製品安定性を向上。水に強い被膜形成も特徴的です。
ティーツリー葉油:古来よりオーストラリア先住民に消毒剤として使用され、抗菌・抗真菌・抗炎症効果が確認されています(Carson CF, Hammer KA, Riley TV, 2006)。
ワセリン:不活性な油膜で水分蒸散を防ぐ“王道バリア素材”。赤ちゃんの肌バリアを守る上では理にかなった選定です。
シア脂(シアバター):常温では固形ながら、体温でとろける植物性エモリエント。乾燥から守る定番中の定番。
この製品の最大のメリットは「お風呂で使えるインバスタイプ」という独自性。濡れた肌にそのまま塗れることで、肌乾燥のピークタイム=入浴後5分以内を逃さずにケアできる。これは忙しい育児中のパパママにとって、実用面でのアドバンテージと言えるでしょう。
また、安全性の高さ(4.7点)から、新生児から大人まで家族みんなで使える点も高評価。香料・アルコール・動物性原料・パラベン不使用と、アレルゲン回避にもかなり配慮されています。
一方、配合成分の充実度では平均値にとどまり、「しっかりケアしたい層」には少し物足りなさもあるかもしれません。特にエイジングケア要素や美白成分は控えめなので、「育児用・予防ケア向き」と位置づけるのが妥当でしょう。
IFMEのベビーミルクローションは、“育児のリアル”に寄り添う発想から生まれた製品です。「手早く使える」「やさしい」「べたつかない」——この三拍子が揃っており、“毎日続けられる”という意味で非常に合理的。
また、天然成分偏重でもなく、シリコーンやワセリンなどの化学素材もうまく活用した“実用派の処方”である点が特徴的です。
高級路線でもなく、節約重視でもない。だからこそ「迷ったときにちょうど良い一本」として支持されているのかもしれません。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。