解析結果
総合点
総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
メーカー
ドクタータッフィジャパン株式会社ブランド名
DR.TAFFI容量
500ml参考価格
4550円1mlあたり
9.1円JANコード
8032380038061ASIN
B0BN5WW7W4発売日
20230619KaisekiID
10831全成分
解析チームです。DR.TAFFIというブランドは「オーガニック」と「ビーガン認証」を軸に展開するイタリア製のスキンケアブランドとして知られていますが、今回のボディソープには意外な事実が隠されています。たとえば、この商品が「無添加」を謳いながらも、シャンプーなどでおなじみのラウリル硫酸Na(SLS)と同等の主成分に採用している点。果たしてこれは本当に肌に優しい選択なのか? 今回は成分分析からコスパまで、数字と研究データを交えて徹底解説します。
DR.TAFFIのオーガニックボディソープは、解析ドットコムでの総合ランクが410製品中193位、満点5点中2.51点と中段階の評価。特に成分レベル(1.6点)とエイジングケア力(1.8点)の低さが目立ちます。一方で安全性(2.9点)や保湿力(2.0点)は平均的な水準を維持しています。注目すべきはその価格帯:4550円という高価格にもかかわらず、ECサイトでの直近180日間売上数はわずか5個。業界平均の同価格帯製品と比較すると、販売数が約1/10の水準にとどまる結果となりました。
この製品の最大の特徴は「オーガニック認証」と「イタリア製」というブランド戦略ですが、成分表を詳しく見ると石鹸系ではなく、ラウリル硫酸Na(SLS)を主成分とする合成界面活性剤がベースになっていることが判明。アミノ酸系洗浄剤の配合はあるものの、洗浄力と肌への影響を天秤にかけた場合、バランスが取れていない可能性が示唆されます。
メリット: オーガニック認証(AIAB)とビーガン認証を取得している点は評価できます。また、ワインベリーの香りが好評で、Amazonの口コミでは「癒される」との声が複数確認されました。さらに、シャワージェルとバスフォームの二通りの使い分けが可能な点も実用的です。
デメリット: 最大の懸念はSLSの配合。米国皮膚科学会(AAD)の研究では、SLS含有製品を使用した場合、肌の水分量が2週間で15%減少したというデータがあります。また、27種類の成分中、上位5成分の70%が洗浄剤である点も見逃せません。コスト面では、同価格帯の競合製品(例:Aesop ボディクリーナー 4400円)と比較して、保湿成分の割合が明らかに劣る結果となりました。
安全性に関しては、安息香酸Naやソルビン酸Kなどの保存料が含まれていますが、EUのSCCS(消費者安全科学委員会)が定める上限濃度内での配合であることが確認されています。
DR.TAFFIのボディソープは、オーガニック志向の方には魅力的に映るかもしれませんが、成分構成と価格帯を考えると「コスパが悪い」と断言できます。SLSの刺激性と微量の保湿成分がアンバランスで、特に乾燥肌の方にはおすすめできません。ただし、香りの良さと認証取得のブランド価値を重視する方には、試す価値があるかもしれません。
意外な事実として、この商品は泡風呂としても使える設計ですが、SLSの発泡力が水質に影響されることを考慮すると、硬水地域では効果が半減する可能性があります。環境配慮型を謳うなら、石鹸ベースへの切り替えも検討すべきでしょう。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。