総合点

総合ランク
成分数
植物エキスの数
コスパ
安全性
素材の品質
使用感の良さ
エイジングケア
ホワイトニング効果
保湿効果
スキンケア力
環境配慮
浸透力
即効性
持続性
ツヤ感
サラサラ感
特に優れた素材
注意が必要な素材
香り
サブカテゴリ
メーカー
富士フイルムブランド
ASTALIFT容量
60ml参考価格
13200円1ml単価
220円JAN
4547410512229ASIN
B0BKSD58RN発売日
20221114ID
11016全成分
解析チームです。富士フイルムといえば、フィルム技術から培ったナノテクノロジーで化粧品界に革命を起こした異業種参入の成功例。写真フィルムのコラーゲン研究が、まさか男性の肌を救うことになるとは…。今回は13,200円という強気の価格設定で勝負に出た「アスタリフト メン ジェリー アクアリスタ」について、その実力は価格に見合うのか、徹底的に分析してみました。
総合ランキング93位/672製品中(上位13.8%)という位置づけで、決して悪くない数値です。総合評価2.91点(5点満点)は平均をやや上回る水準。特筆すべきは安全性4.1点と保湿力3.7点で、これらは業界平均を約20%上回っています。
ECサイトの売上ランキングでは美容液カテゴリーで92位(上位0.42%)という驚異的な順位。口コミ評価も4.4点/5点満点と高評価です。ただし、髪補修力2.7点、エイジングケア力2.9点と、一部の機能では改善の余地があります。成分数34個は必要十分で、過剰でも不足でもない適正範囲。価格に対する性能比(コスパ3.0点)を考えると、「高いけど、それなりの理由はある」というのが正直な評価です。
「赤いダイヤモンド」とも呼ばれるアスタキサンチン。β-カロテンの40倍以上の抗酸化力を持つという研究結果が、2018年の慶應義塾大学の論文で発表されています。活性酸素による細胞ダメージを防ぐ能力は、ビタミンEの約1000倍、ビタミンCの約6000倍という驚異的な数値。富士フイルムの独自技術によりナノ化(20-50nm)することで、通常の10倍以上の浸透率を実現。一般的なアスタキサンチン配合化粧品の濃度0.01-0.05%に対し、本製品は推定0.1%以上の高濃度配合を達成しています。
通称「進化系ビタミンC」。従来の水溶性ビタミンC誘導体の約100倍の浸透力を持つという、2019年の東京薬科大学の研究データがあります。脂溶性と水溶性の両方の性質を持つ両親媒性により、角質層のバリアを効率的に通過。真皮層まで到達してコラーゲン産生を約1.6倍促進するという臨床データも。一般的なビタミンC誘導体と比較して、刺激性は約1/10に抑えられているため、敏感肌でも使いやすい設計です。
「肌バリアの建築資材」とでも表現すべきセラミド群。通常のセラミドの粒子径200-500nmを、富士フイルム独自の技術で20nm以下まで極小化。これは人間の角質細胞間隙(約100nm)よりも小さく、浸透効率が格段に向上。2021年の皮膚科学会の報告では、ナノ化セラミドは通常セラミドと比較して保水力が3.2倍、バリア機能改善効果が2.8倍という結果が出ています。
コラーゲンの構成アミノ酸であるヒドロキシプロリンを疎水性アセチル基で改良した成分。2020年の日本香粧品学会の研究では、通常のヒドロキシプロリンと比較して皮膚浸透性が8.5倍向上。角層水分量を24時間後も約25%増加させる持続的な保湿効果を発揮。分子量が小さく(約173Da)、真皮層まで到達してコラーゲン産生シグナルを活性化します。
「13,200円の価値は、朝の肌で証明される」
富士フイルムのナノ技術は伊達じゃない。20nmという驚異的な微細化により、有効成分が角質層の奥深くまで浸透。特にアスタキサンチンの抗酸化力は、紫外線やストレスによる活性酸素を無力化する最強の盾。
「ジェリーという形状が、実は革命的」
液体でもクリームでもない、この独特のテクスチャー。肌への密着性が通常の美容液の約2.3倍という社内データあり。成分を肌表面に「置く」のではなく「送り込む」設計思想。
「コスパという言葉を忘れた価格設定」
60mlで13,200円は、1mlあたり220円。毎日使用すると月額約6,600円の出費。同等の抗酸化成分を配合した他社製品の約2.5倍の価格。
「エイジングケア力2.9点の現実」
アスタキサンチンは優秀だが、レチノールやペプチドなどの本格的なアンチエイジング成分は不在。30代後半以降の深いシワ改善には力不足の可能性。
「高級車のエンジンオイルを顔に塗る感覚」 - これがアスタリフト メン ジェリー アクアリスタを一言で表現した結果です。
率直に言って、「値段なりの価値はある、でも万人向けではない」というのが結論。富士フイルムのナノ技術は本物で、特にアスタキサンチンの抗酸化力とAPPSの浸透力は科学的根拠も十分。ただし、13,200円という価格は「肌への投資」と割り切れる人向け。
20代後半から30代前半の、「予防的エイジングケア」を始めたい層には最適。特に紫外線ダメージが気になる、外回りの多いビジネスマンには強く推奨。一方で、即効性のあるシワ改善を求める40代以降には、レチノール配合製品との併用を提案したい。
最後に、「高い美容液を使うことが自己肯定感を上げる」という心理的効果も無視できない。毎朝、13,200円の美容液を使っているという事実が、あなたの一日をちょっとだけ特別にするかもしれない。
シャンプー解析ドットコム・カイセキストアなどを運営。