カテゴリ:カラートリートメント
総合ランク
総合点

1mlあたり
カテゴリ内順位
一部の成分に注意が必要です
CMR発がん性の成分が検出されました(1件)
個人差要因皮膚感作性3件・アレルゲン1件・内分泌撹乱性1件・経皮吸収38件
メーカー
資生堂ジャパン (SHISEIDO JAPAN)ブランド
プリオール(PRIOR)容量
230ml参考価格
1408円1ml単価
6.1円JAN
4901872063468ASIN
B01J1FODT8発売日
2023年7月5日ID
11503製造国
日本シリーズ名
プリオール対象の髪タイプ
白髪・グレイヘア向け公式サイト
公式サイトを見る使い方
商品説明
解析チームです。資生堂プリオール カラーコンディショナー Nのダークブラウンを、成分・スタッツデータの両面から読み解きます。「置くだけ5分で白髪が目立たなくなる」という訴求の裏側に何があるのか、処方設計の実態を確認していきましょう。
STATS OVERVIEW — 解析ドットコム評価(5点満点 / 平均3.0)
総合点 2.61点 / 平均(3.0)比 −0.39 / 成分数 38種
スタッツを俯瞰すると、保湿力4.0点が突出して高く、平均比+1.0点の「優秀」ゾーンに入っている一方、髪補修力は1.0点・安全性は1.6点と「要注意」レベルに沈む、極端な凸凹プロフィールが見えてきます。
これはカラーコンディショナーという製品の性格を如実に反映しています。処方の主目的は着色(白髪カバー)とトリートメント感の両立であり、髪の内部構造を修復するための加水分解タンパク質やケラチン補修成分は処方に存在しません。髪補修力1.0点は「設計上の優先事項外」と読むのが正確です。安全性1.6点については、後述の成分解析で詳しく触れます。
使用感3.4点(平均以上)は、カチオン系コンディショナー基剤の充実が寄与していると考えられます。@cosme評価4.7/7.0も、「染まりやすさ」や「指通り」に対して一定の満足感があることを示唆します。
カチオン界面活性剤 / 推奨配合量 1〜3% / 資生堂系製品に多数採用
資生堂グループ製品に独自採用される複合型カチオン成分。C18脂肪鎖の正電荷が負に帯電した毛髪表面に吸着し、コンディショニング・帯電防止を発揮します。さらに分子内のオリゴ糖(糖鎖)が保湿・皮膚密着性を高め、水溶性コラーゲンなど他の美容成分の毛髪への吸着補助役も担います。ステアリルジヒドロキシプロピルジモニウムオリゴ糖×水溶性コラーゲンの組み合わせが、使用感3.4点を支える中核と考えられます。陰イオン界面活性剤との拮抗には設計上の注意が必要な成分ですが、本製品ではアニオン系はステアロイルメチルタウリンNa(弱アニオン)のみで量的に制御されており、処方バランスは考慮されています。
植物性エキス / 医薬部外品承認成分(ホップ) / 生分解性 0.90〜0.95(易分解)
本製品が白髪向けに位置づけられる根拠の一つがこのエキス群です。ホップエキスはチロシナーゼ活性促進作用が報告されており(毛髪色素メラニンの合成を補助する方向に働く)、褐藻・紅藻・緑藻・サンショウの4種エキスが血行促進・頭皮環境改善のサポート役を担います。これらエキス類の生分解性は0.90〜0.95と高く、環境負荷の低さも強みといえます。ただし全成分中での配合順位は後半であり、期待される効果量は限定的である点は留意が必要です。
グリセリン EWG:1 / BG EWG:1 / 相乗効果確認済
保湿力4.0点(優秀)の主役は、EWGスコア1同士のグリセリンとBGの相乗保湿効果です。三価アルコール(グリセリン)と二価アルコール(BG)の組み合わせは、角質層への水分保持と溶剤効率の両方を同時に最適化できる定番の設計であり、ステアロイルメチルタウリンNa×BGの乳化安定化相乗効果も加わって、製品の感触品質を底上げしています。タウリン(EWG:1、生分解性0.95)・グルタミン酸(EWG:1)・水溶性コラーゲン(EWG:1)も保湿層を厚くしており、保湿成分の層状設計は本製品の最大の強みです。
EWG:7 / CMR分類:2 / EDC疑い / 経皮吸収リスク:0.80(高い) / 生分解性:0.40
本製品の安全性スコア1.6点の主因となっている成分です。脂溶性フェノール系の合成酸化防止剤で、油剤・色素の酸化劣化防止に使用されますが、動物実験で変異原性・催奇性の疑いが報告されており、EWGスコアは7と高評価カテゴリでは見られないレベルです。内分泌かく乱物質(EDC)疑いもデータベースに登録されており、経皮吸収リスクが0.80と高めの値であることも懸念を深めます。化粧品における通常配合量(0.01〜0.1%)での急性毒性は低いと評価されていますが、脂肪組織への蓄積性と環境負荷(生分解性0.40)は客観的なデメリットとして示しておく必要があります。
合成タール系色素 / 赤227・黄4はEWG:7 / 紫401・黒401はEU使用制限対象
カラーコンディショナーとしての機能を担う着色料群ですが、赤227と黄4はEWGスコア7、紫401と黒401はEU化粧品規則で使用制限または不可とされています。黄4(タートラジン)は安息香酸Naとの併用で過活動リスクが指摘される成分です(本製品に安息香酸Naは不含のため、当該リスクは限定的)。アレルギー体質の方には、この着色料の多さが安全性スコアを押し下げる要因として機能していることは明示しておくべき事実です。
処方上の注意点
ベンジルアルコールはGHS感作性1B物質かつアレルゲン性ありの登録成分。低濃度使用かつCIR評価はSafe as Usedですが、アレルギー体質の方は成分確認が推奨されます。また、BHTは経皮吸収リスク0.80と高めの値を示す成分であり、EDC疑いのデータも存在します。
PRODUCT SUMMARY
4.0
保湿力
(優秀)
1.0
髪補修力
(要注意)
1.6
安全性
(要注意)
0.72
生分解性
易分解・環境負荷低
0.38
経皮吸収リスク(平均)
全体では低い
「白髪を染めながら潤う」目的に特化した、補修力ゼロの着色保湿コンディショナー。
「ダメージケア」とメーカーが謳う割に髪補修力1.0点という落差は、この製品を正しく使う上で知っておくべき最重要事項です。加水分解ケラチンや加水分解コラーゲンなどの内部補修成分は処方に含まれておらず、保湿によるしなやかさ付与がメインです。白髪を徐々にカバーしながら毛髪のしっとり感を維持するという用途に限定すれば、保湿力4.0点は確かな強みになります。
余談ですが、ホップの成分研究によると、キサントフモールをはじめとするフラボノイドがチロシナーゼ活性に影響を与える可能性が示されており、白髪向け製品へのホップエキス配合は一定の科学的根拠に基づいた選択といえます。
@cosme評価4.7/7.0は使用感・着色効果への評価が反映されていると推察され、成分安全性への言及は少ないというデータとの乖離が見られます。
使用シーン別推奨度: